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海老日記
管理人(紅鴉)
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2005年05月12日(木)
解禁。

今日の日記は、遥日創が書かせてもらいます。

さて、
去年末くらいから何となく続けていた自室内禁酒を、
昨夜、解禁いたしました。
呑まなきゃやってられねぇ――と云うわけではなく、
『オリジナル惑星フィギュア ライト付き』
が欲しかっただけでございます。
食玩ですな、要は。
まぁ、何となく始めた禁酒を破るには、丁度いい理由かな――と。
で、
自室に帰り、内容を確認。
木星と土星。
…輪っかがなきゃ、見わけつかないくらいの出来には目を瞑る。
この調子で、太陽系全部を集めて、
グランドクロス・イン・マイ・ルーム
とか、
惑星直列・オン・ユア・デスク
とか、やってみると楽しいかもしれません。
他人から見られたら、ひたすらに悲しい現場になるでしょうけれど…
そんなことを夢見つつ、
ふと、惑星が入っていた包装紙に視線を移す。

『オリジナル惑星フィギュア ライト付き   全6種』

………
……
…足りないじゃん、惑星数。

夢、速攻、潰える…
呑まなきゃ、やってられねぇ…



2005年05月11日(水)
人は己のやり方を通すしかないのだから


 自動販売機で缶入り紅茶を飲んだ。
 私は飲み物の中でも葉っぱを煮込んで出したものが大好きだったりする。
 緑茶もそうだし紅茶もそう。特に砂糖もレモンもミルクも入れない濃く淹れたストレートティが大好きだ。なんといういかあの苦味がいい。『甘い』や『しょっぱい』は取りすぎると飽きるが『苦い』『すっぱい』はなかなか飽きない。というか飽きるほど摂取できないわけだけれども。
 そんなこんなで私は紅茶(ストレートティ)を買ってみた。ひんやりとしたスチール缶。うん、この暑い日にはこういうのがとてもおいしい。プルタブをひねると炭酸ガスの逃げるぷしゅという音。うん、心地よい音だ。そして唇に近づけてみて……


 マズッ




 ……。缶を口から離す。


 マズッ


 なんだ、これ? なんで甘いんだ?

 紅茶なのに、甘い。
 甘いのに、紅茶?
 
 いやいや、世の中には甘い紅茶だってあるだろう。
 けれど、私が買ったのはストレートと表示されていたのだぞ? コーヒーで言うところのブラック、焼酎でいうところのロック。握り寿司で言うところのわさびありではないのか?

 しかし内容表示のところには、『砂糖 香料 紅茶 ビタミンC』と書かれている。

 なんじゃそりゃ なんで紅茶なのに紅茶より砂糖が先に表示されてるんだ、おかしい。こんなの詐欺だ。ジャロに訴えてやる!

 そんな風に憤慨する私に、後からやってきた佐々木女史は言った。
「コーヒーのブラックにも砂糖入れるやん」

 そりゃそうだけどさあ……僕が飲みたかったのは、こんなものじゃなかったんだよ!

「物部くん、飲まへんならちょうだいや」


 いえ、いただきます。



2005年05月06日(金)
バリアフリー


 スーパーマーケット。軽自動車が止まって中から杖をついた男の人が現れた。その人は右足をひきづるように歩いていた。間接が全く動かないところを見ると義足らしい。
 義足の男性はスーパーの入り口付近の柱に体を預けると、ポケットからタバコとライターを取り出して吸い出した。
 私は少し驚いた。
 タバコ、吸うんだ。と思った。

 しかし何故私は驚いたのだろう。喫煙者がこの国に何百万何千万ということも知っているのに、その人がタバコを吸っていることにどうして驚いたのだろう。
 
 それはその男性が障害者だったからだ。足の不自由な人が、タバコを吸ったり酒を飲んだりするとは、心の中で思っていなかったからだ。どこかで、そこに潔癖なものをイメージしていた。


 小学校の時、全盲の人の話を聞いた。その人は物心ついたときから目が見えなかったらしいが、よく夜中抜け出して公園などでたむろって遊んでいたらしい。その時遊び仲間からも「目が見えないのにそんなことしててええんか?」といわれて苦笑したと言っていた。
 つまり、障害者だから綺麗という考え方は間違いで、世間一般でなんやかんややっている人間と大差ないということをみんな忘れているという話だった。
 
 先入観だな、と心の中で思う。


 でも、どっちにしろ火のついたタバコの吸殻を入り口にポイ捨てするのは駄目だと思うなボク。