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海老日記
管理人(紅鴉)
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2005年05月15日(日)
思案。

さて、
遥日創です。

何だかんだで、高知に来て早三年と少し。
こうなったら、十年くらい居座ってやろうか、
と思ったりしているわけですよ、最近。
いや、
まず五年くらいで様子を見ようかな…
と云うわけで、
現在、密かに高知で職探し中。
大学側には、いや、もう就職決まってるんで――なんて、
云ってしまった手前、今更、就職が――なんて、
云えないので、密かに、水面下で、暗中模索で…
まぁ、
目立った活動は、今のところやってないのですが…
ネットで、情報収集くらいで…
…いろんな面で、まわりから遅れすぎですな。
と云うわけで、
よさげな情報があったら、くださいな。
もう、簡単に飛びつくので…
…そのあとで、簡単に飛び退く可能性もありますが。

え? 実家ですか?
そんなん、とっくの昔に、
不採用通知を叩きつけられたに決まってるじゃないですかッ!?



2005年05月14日(土)
内側からのダメージは深刻になるまで気付かないっ!


 歩いていると色んな人が私の顔を見てくる。
 確かに体格やら顔つきやら服装やら髭のそり残しやら外見的な特長には枚挙に遑の無い私だがどうしてそんなに人から見られるのかわからない。
 もしかしたら風邪気味の為に無愛想な表情が凶悪な人相に見えるのかもしれない。いやその場合は目を背けるか。

 なんでだろう、と考えていると佐々木女史に会う。
「物部くんこんにちはってその顔何?!」
 私の口元が真っ赤になっていた。


 鼻血を出して歩いているのに気付いていなかった。




 原因を考えるとこの頃の雑務にたいする疲れだろうと推測する。まともな『場所』では寝なかったからなあ。鼻水がでるなあくらいに考えて放っておいたら、赤くてびっくり。こすった左手も赤く塗りたくられてグロテスク。
 ティッシュティッシュ。




 で出血も止まって考えるのは、疲労から肉体損傷をしたのは初めてだな、ということ。
 疲労出血。学生のステータス異常ではないはずだなのだが。

 なんだか大人の仲間入りをした気分になる言葉だ。



2005年05月13日(金)
『ぐし』

 何かに名前をつけるというのは楽しいもので、色々と身の回りのものに名前をつけて遊んでいる。傍から見れば悲しい姿にみえるのだろうけれども本人が楽しいので別にいい。

 そんなわけで、ぐしの話。

 ぐし、というのは私の今住んでいる家の周りにいる。ぎゃーすと鳴く特徴的な黒猫で、朝など見かける時はボールのように体を丸めて塀の上に座っている。太ったぐしは首をすぼめると毛皮を着ているようなボリュームに見えて(もともと毛皮を着ているわけだが)ものすごく偉そうに見える。顔つきも妙に可愛くない。
 そこらへんが気に入って私はぐしと呼んでいる。

 私の部屋の玄関を見張っているかのように塀の上で丸まり続けるぐし。
 私は今日も彼を無視して学校へと向かう。

 農学部生の私の普段の生活は、学校が終わるとすぐに朝倉に向かう。基本的に平日はすべて朝倉に行く用事があるのでJR片道一時間半かけて隣町へ向かう。早く免許の必要な乗物を手に入れるべきだ。
 それで、かえって来る頃には日付が変わっている。
 その頃には、なぜかぐしはどこにもいない。
 どこか自分の寝床に帰っているのだろうけれども、いないとなると逆に気になってくる。しかし朝になればやはり玄関の前に座っている。
 何者だ?

 


 ある晩、ぐしを見かけた。民家の庭先で、お婆さんに毛並みをくしで整えられている太った猫。
 ああ、ここの家の猫だったのか。私は納得して家路につく。
 けれど待てよ?

 あの家、廃屋だったよな……


 朝起きると、ぐしは玄関にいる。