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≫2007年10月23日(火)≫

末期…!セミナーのチューターがマークに見えてきた。リミックスマークとアンソニーラップを足してリミックスマークを少し多めで割った感じ?それでフィルムについてとかカメラのパンがどうのこうのとかマニアックな説明を嬉しそうにしているのを見ると、益々、マーク…!!!という気持ちになるよ!エッセイはミュージカル映画について、という名のレントについて書くことに決めました。というか今それ以外書けない。オリジナルの舞台と、映画とロンドンの舞台を比較して、ディレクターがどういう仕事をしているか、を書こうと思う。割合としては映画がメインになるだろうけど、制作者側の姿勢の違いみたいのを書けたら嬉しい。映画版は、オリジナルを基本に、監督は自分の個性を主張せずに舞台を映画化することに徹したと思う。ロンドン版は、オリジナルと映画を踏まえた上で、イギリスらしさを全面におしだして創ってる気がする。そう言う疑いを持って、リサーチを始めます。やばい楽しい!


土曜日にレントを観に行って、それから自分でもひくくらいに常にレントについて考えてます。思わず英語で日記を書いてしまうくらいに興奮と混乱してた。二度目のレントは、その前にこの作品についての捉え方を良い方向に変えてたのもあって、かなり、楽しめました。そして心から、大好きだ!と思った。オリジナルと比べながら観れば、やっぱり違いが気になるし、その違いによって感じた違和感が、負の感情に入れ替わってしまうかもしれない。だけど、視点を変えて観れば、力のある、魅力溢れる素晴らしい舞台だったよ。

最初に観た時には、なんて不誠実で傲慢な演出なんだと怒りが当分治まらないくらいだったけど、二度目を観て、全く正反対の印象だった。驚くくらいに。なんて誠実で、柔軟な姿勢で作品に取り組んでいるんだろうと、レントを良いものにしようという意気込みが凄く伝わってきて、そういう所にも感動してしまう。具体的に書くと、プレビューを経て、批評家やファンの色々なレビューがインターネット上にもかなりの勢いで公開されて、ナオも読める限りそれらを読んだ。そこで指摘されていた多くの部分が、二度目に観た時には改善されていて、本当に、本当に、驚いた。キャラクターの性格や、音楽のアレンジや、衣装や、カットされていたシーンが戻っていたり、台詞だったところがちゃんと歌になっていたり。多分、演出家の、自分の演出に対するプライドとか、そういうものの、ぎりぎりのところまで、オリジナルに近づけている気がした。それが、投げやりな仕事としてではなくて、誠心誠意で。とナオは感じました。

特に、ミミ。今回のレビューで一番評価の低かったのがミミだった。ミミというキャラクターを全く掴めてない、キャストを早々に替えるべきだ、という声が沢山あった。ナオも、初日に観た時には、ミミが全く目立っていないしアレンジと演出のせいで益々酷いなあと思ったのだけど、二度目は目を見張るくらいに生き生きと、ミミ、だった。オリジナルともまた違う感じはするけど、ロジャーの事が大好きな、一生懸命生きてるミミだった。

そこではたと気がついたけど、特にレントという作品を、最初から観れたことに、感動と感謝を感じるよ。ナオがレントを考える時に、もちろん一番は作品そのものだけど、ジョナサンラーソンを考えるし、バックグラウンドを考えるし、オリジナルキャストを考えるし、自分がレントを通して経験したことを考える。作品そのものをそれだけで考えることはもう絶対に無理。それに加えて、今回、このコントラバーシャルな、リミックスレントをプレビューから観続けられるのは、凄いことなんだなあ、と感じちゃう。だって、ロンドンの、レントの成長を見れるんだよ、そういう、作品の成長も含めて、レントは考えられる深みがある。だから、凄く凄く嬉しい!!自分の、成長の過程にいつもレントがあることが、嬉しい!



≫2007年10月22日(月)≫

ライノセラス観ました。去年の丁度今頃、課題でこの作品をやったので、それがどういう風にちゃんとした舞台で演出デザインされているかに凄く興味があって。自分が作品をきちんと理解・解釈出来ていたかも確認したかったしね。結論は、方向としては間違ってなかったな!という感じで一安心です。自分でイメイジしていた舞台そのものだった。スクリプトを読んで受けた印象と殆ど同じだった。キャラクターの、服の色まで。ただ、ナオは実際の課題では、それじゃあデザインワークとしては面白くなかったので、サイをダンサーにしてシュールな作品を益々シュールにして先生を困らせたりしたのだけど。これはエンターテイメントじゃないのよ!とか言われたけど、今日の舞台を観る限りかなりエンターテイメントな作品になり得ると思うけどなあ。まあ、良い思い出です。

舞台は、脚本と、それによる役者の台詞の掛け合いが見事で、物語も知っているし、バックグラウンドも知っているし、久しぶりのストレートプレイだったし、色々な意味で楽しめた。役者って凄いなあと素直に感心してしまったよ。たまにはプレイも本当に良いな!ストーリーはかなりシュールだけど普遍的なテーマを扱っているし、きっと今じゃなければそういう事についてもちょっと考えてしまうんだろうけど、一度に一つのことしか考えられないキャパシティーで、今はレント以外は考えられない。表面的なことだけでも掴めたので、観に行って本当に良かった!面白かった!ロンドンは、ウエストエンド以外にも質の高いショウが色々あって、舞台の根付いてる街だよなあと改めて実感しました。


上の文章書いた後、当時の日記を読み返したら、まずロンドンでレントトランスファーについて書いてあって、タブーについても書いてあって、その後七人の花嫁でウェブ君大絶賛してて、その後スターライトエクスプレスでスチームボーイ、今のマークを可愛いって言ってて、なんだか、ナオのこのレントの盛り上がりは、人知れず、自分でも無意識に、去年から始まっていたのだなあと思わずにはいられない!



≫2007年10月21日(日)≫

since coming back home, ive kept drawing not to forget what i saw lastnight. it sounds a bit morbid i know but i cant stop it! still, im excited. some of the drawings are here

http://zizzi.koiwazurai.com/mark.htm/

if u r interested in...enjoy!



≫2007年10月20日(土)≫

acctually,its been changing in a very very good way. i was surprised really. after talkin to mum and mi i couldnt help going to see rent again coz i found it would be one of my favorite shows and it is, now. what an amazing thing was happend! i do like this remixed rent yeah! and especially, mimi! i believe she is getting better and better every day by day. now she is not an emotionless girl anymore but a very attractive one. i did can see how the company is developing the show with many many cordial hearts. i was so moved. anyway, ill write some more details asap! tomorrow for us!! xxx



≫2007年10月19日(金)≫

アバクロご存じですか?アバクロンビー&フィッチというアメリカのブランドなのだけど、ナオも知ったのはつい最近で、今となっては、アバクロ=マーク=アバクロな方程式が成り立ちます。というのも、ロンドンレントのマークはこのブランド御用達で、それについて色々なところで物議を醸しているからね。それで、ナオは今日もご機嫌にレントを聴きながらリージェントStを歩いていたわけです。そしたら可愛い女の子がこっちに向かってきて、何故かナオに向かってアバクロンビーがどこにあるか知ってる?と尋ねてきた。丁度本当にラビボエームを聴きながらマークについて考えてたんだよ、まじで。かなり吃驚した!…電波!!と思った!絶対あの子何かキャッチしちゃったんだ。だって、ナオなんて全くアバクロとはかけ離れた服装だよ、三つ編みにニット帽だよ、知るわけ無いじゃん。呆気にとられて取り敢えず、知りませんと応えてまた帰路に戻った訳だけど、いやあ吃驚したよ!偶然通りかかったのがナオだったというなら当然だけど、周りに人は沢山沢山いるのに、本当、何故だ。面白かった!

学校では、ベストのサンプル、襟と袖のサンプル、が出来て、シャツがもうすぐ完成で、ズボンはサンプル作りに入ったところ。なかなか順調で、やっぱりメンズの方がどう考えてもレディースより向いてる!!やってても、全然楽しいし!!大変だけど、楽しい!



≫2007年10月18日(木)≫


夕方六時頃、ワークルームで一息ついて、外を見たら見事に燃える様な夕焼けだった。すごーーい!!画像いじってないよ。本当に見事だった!さてと帰るかな、と思って支度してたらクラスメイトが、レクチャー行く?って聞いてきて、そこで今日がレクチャーの日だったと思い出した。酷すぎる。帰る気満々だったのに、それから2時間たっぷり凍える様な寒い部屋でレクチャー受けてきました。どうにも、取り扱われている映画が、ナオにはしっくり来ないものばかりで、面白くない。今日はオズの魔法使いと、シティズンケーンと、変なスリアリズムのと、アメリでした。ストーリーとプロットの違いについての内容だったけど、だったら生きる、とか見せればいいのにな、って、やっぱり黒沢映画に置き換えて考えてました。本当に頑固だなあと自分でも思います。やっぱり映画は邦画だよな!それかがっちりクラシックなのがいいね。アマデウスとかね。マスターアンド略とかね。ああもう限界!眠い!!





本当、ごめん!!いっぱい悪口いってごめん!!心から、ごめんなさい!!

ロンドンレント ラヴィボエーム
http://www.youtube.com/watch?v=DsKh2AHENCI

これがあるなら、もう、いい。もう、何でもいいや!思い出した、御陰で思い出したよ、どんなに、このシーンで盛り上がったか!最高だよ、未だかつて無い盛り上がりだよ。マーク最高!!ボヘミアン最高!!ロンドンレント最高!!!絶対もう一回観に行く。これを観に行く!!最初の3分で良いので、だまされたと思ってみてください。笑い転げる!あと出来ればロジャーのムゼッタのワルツのところも!最高だ!!センス悪すぎーー!!最高の褒め言葉として、センス悪すぎ!!

なんか、これを聴いて、こう考えることにしたよ。イギリス、精一杯レントを創ったんだよ、こんなに熱い作品は絶対に自分たちには創れない、だけど、好きだから、創りたいっていう一心で、頑張ったんだよ。その結果、赤っ恥なくらい、イギリスの野暮ったさとかセンスの悪さが現れちゃって、観た人は殆ど批判的だし、どんどんドツボにはまってしまう悪連鎖だよ。いいじゃん!頑張ってるよ、格好いいよ!ナオは本当最早、嫌いとは言えない。好きだ!可愛いじゃん、精一杯なんだよみんな、レントに対して精一杯なんだ!レントを深くとか全然理解してないけど、なんてクールな作品なんだ!って気持ちでやってるんだきっと!だったら良いよ、認めるよ、好きだ!というか、愛おしいくらいだ!!


去年のトニー賞受賞作品、ジャージーボーイズがロンドンで来年オープンします。それ自体はナオは結構どうでも良いのだけど、キャストが面白い。メインキャラクター4人のうち、2人がタブーご出身です。ボーイジョージ役の彼と、黄色いドレスの彼。タブーのメンバーが今また大活躍で嬉しい限り。これは是非観たいなあと思っちゃう!あとは、グレンカーターです。もう1人は知らない人だった。グレンカーターはジーザスで観た時は、トニービンセントに気を取られて、彼については全く何も感じなかったのだけど、映像版の方では上手いなあ!と感動しました。こっちに来て2年で、観たいと思ってた作品や役者さんが次々観れて、ラッキーを感じずにはいられない。調子に乗って、一応書いてしまう。次に観たいと思っているのは、スティーブバルサモと、タブーとターザンとリトルマーメイドです。舞台の神様どうかよろしくお願いします。



≫2007年10月17日(水)≫

ハッピーバースデイ to マイディアリトルブラザーー!!!


例えば、ロンドンレントの制作者は、seasons of love のシーンでどうしてマークが一番左端で、その隣はエンジェルなのか、なんて考えもしたことないんだろうな。その後のill cover you reprise でマークと、他のキャラクターとの間に、エンジェルがいた分のスペースがぽっかり空いていることに、気づきすらしていないんだろうな。このちょっとした演出が、どれだけ、マークという人物を表現しているか、も。


前回のレクチャーは、映画という作品にとっての、ディレクターの役割みたいなことがテーマだったのだけど、そして、ディレクターの個性無個性についても少し話していたのだけど、そこで考えていたのが、好きな映画の監督と、好きな監督というのは結構違う意味だよな、ということ。ナオが監督で映画を見るのは唯一、黒沢映画だけです。彼の作品には強烈な個性があると思う。テーマ、演出、カメラワーク、役者、音楽、編集。大好き。多分今回のエッセイではこの素晴らしさについて熱く書きたいなあと、現時点では思っています。好きな映画だったら、マスターアンドコマンダーやアレキサンダーもあるけど、だからってピーターウィアーやオリバーストーンの他の映画を見たいとは余り思わない。何でだろうな。

そこからずるずると色んな方向に思考が飛んで、ナオは物事をあまり深く考えずに感覚的に生きている部分が多いことをふまえた上で、今までそれなのに、頑張って深く深く考えた事が2つあって、1つがスターウォーズについてと、もう1つがレントなんだよね。そして、この2作については、作品その物の後ろに、見る側が色々補足出来る隙みたいなものが在る様な気がする。というか、奥行きというか。ナオにとっては、その、こっちが補足した部分も含めて、作品として完成している気がする。だからきっと尚更、こんなにもあのリミックス版に反発してしまうんだろうなあと、思った。余りにも自分が考えている物と違うから。マスターアンドコマンダーや、黒沢映画やキャッツなんかは、こっちが何か深く考えて足す物が全く無いほどに、完璧な仕上がりの作品なのだと思ってます。まあ、どっちもそれぞれの面白味があって大好き!スターウォーズについても、つまりナオのアンチ・ジェダイについてもいつか文章にしたいなあ!



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