くじら浜
 夢使い







下町の路地裏   2010年01月07日(木)

でこぼこのアスファルトには
こどもたちが描いたケンケンパーのチョークの跡が
木造のこわれかけたアパートの入り口に置かれた
もう何年も使ってないだろうほこりまみれの洗濯機
それでも物干し竿にはしっかりと靴下が干されている

迷路のように入りくんだ路地裏

突きあたりまであるいていくと
「このさき自転車は通れません」の看板
4段ある石階段をあがると
古ぼけた木造のベンチと小さい砂場があるだけの
およそ誰もこないだろう薄暗い公園

パレットの積まれた町工場の前を
起用にフォークリフトを操作しながら
ひげづらのオヤジが買い物帰りのおばちゃんと世間話をしている

「いまだけ特価80円」の貼りがみのあるコーヒーの自販機

近くの小学校から時間を知らせるチャイムがひびく

たぶん車は通れないと思われるせまい道をすすむと
四つ角にとつぜんあられた車3台分の駐車場
とうぜん駐車している車はありません


どこまでもつづく不思議な迷路







雨の音   2009年12月03日(木)

冬にふる雨はいつも心に沁みてくる
冬にふる雨は静かにそらを舞い
冬にふる雨はひたひたと地面におちてくる

傘をささずに雨を身にまとい
歩むその先のそらと地から
ゆっくりと聞こえるその足音が







風が教えてくれたもの   2009年11月21日(土)

崩れかけたレンガ造りの朽ちた建物の横を抜け
誰もいない公園の路地裏から
やっと人の気配のする大きな道に出た

街灯にぽつりぽつりと灯が燈りはじめたころ
見あげると
久しぶりに晴れわたった青い空には
まだ白い三日月が笑っていた

道行く人は襟をたて
お母さんに急かされながら足早に手を引かれる女の子

風の匂いが教えてくれたものは
まだ季節の色を残した冬の始まり








井戸の中 ��   2009年11月18日(水)

見下ろすと果てしなく深く暗く、まるで吸い込まれるような巨大な穴を、ふたりは息を呑んで覗いていた。
雑草の生い茂る裏山の中ほどにある、竹柵でかこまれた古びた井戸を、ぼくとナナは毎日まいにち飽きもせずに覗きに通っていた。
ねぇ、あの水のしたはどうなってるの?
ひとつ年下のナナはいつもぼくに質問ばかりしてくる。
あの水の下は空とつながってるんだ。
その巨大な穴のずっとずっと奥のほうには、溜まっている水の表面がそこだけ白く光に反射され、そして覗き込むふたりの顔を、また逆に照らしていた。







復活宣言?   2009年11月16日(月)

放置プレイ中のHPをようやく復活させました。

HTMLやらタグやらアップロードの仕方やら、すっかり忘れてしまい四苦八苦してしまいました。

今回もゆっくりのんびりやっていきますので、なが〜い目でみてやってください。







地   2008年10月11日(土)

てぃだんしゃつきんしゃわんむんかげ
ちぃたちうみいりわきゃかなしゃ
かんげんな
みんちいりあるこ


太陽のもと
月明かりのもと
ぼくはもの思い

大地に立ち
海にもぐり
われわれはもの想う

少年よ思いめぐらせるな
地球の音を聴き
この地を踏みしめろ








≪ ≫ 初日 最新 目次 HOME