「L.A.S.Ponder氏」の音楽カレンダー

2007年03月05日(月) DVD 歌劇ホフマン物語

図書館から借りたDVD
歌劇ホフマン物語
作曲:ジャック・オッフェンバック
原台本:ジュール・バルビエ、ミシェル・カレ
脚色:フランソワ・ルニョー、パトリス・シェロー
演出:パトリス・シェロー
演奏:パリ国立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:ジャン・ペリソン
独唱:
ケネス・リーゲル
ジョゼ・ヴァン・ダム
シュザンヌ・サローカ
ダニエル・クロストヴァ
クリスティアーヌ・エダ=ピエール
ほか

を鑑賞。

なるほどこれが
ホフマンの舟歌で有名な
ホフマン物語なのか。

E.T.A.ホフマンの
3つの悲恋を描いた物語
ストーリーは
たいしたことないけれど
音楽が素晴らしい。

ソロも合唱も聴かせましゅ。
プロローグとエピローグの
合唱素晴らしいでしゅ。

第3幕
肺病で20歳で死んでしまう
アントニア役のエダ=ピエールが
殺しても死にそうにない
堂々たる体格なのには閉口。

でも歌はすごいでしゅ。



2007年03月04日(日) 名作オペラ ブックス3 フィデリオ

アッティラ・チャンバイ、ディートマル・ホラント編著
名作オペラ ブックス3 
ベートーヴェン フィデリオ
音楽の友社 
昭和62年第1刷


を図書館から借りて
読了。

ベートーヴェンの歌劇フィデリオの
ビデオを鑑賞するに当たり
対訳くらい読んでおいても
良いかなと思い読んだ。

対訳はドイツ語の能力が足らず
断念。

この本は対訳だけでなく
フィデリオに関する
あれこれが満載されており
興味が尽きない。

フィデリオの成立史が
詳細に解説されており
ベートーヴェンが
作曲に至る過程も
くわしく書かれている。

ベートーヴェンの苦心の
改訂、改作の跡も
偲ばれる。

さらにフィデリオの上演史もあり
ベートーヴェン時代の
上演にヒロインの選定が
いかに重要だったかがわかる。

読むのにだいぶ時間がかかってしまったが
それだけのことはありましゅ。

他のオペラブックスも
読んでみたいでしゅ。



2007年03月03日(土) 1875年 カルメン 初演

1875年3月3日
ジョルジュ・ビゼー作曲
歌劇「カルメン」初演


2月24日、2月28日と
続けざまにカルメンのビデオを観て
すっかりカルメンにはまっていましゅ。

初演は失敗だったそうでしゅが
今ではフランスのオペラの中では
最も上演回数が
多いのではないでしょうか。

ヒロインがメゾ・ソプラノの
工場労働者というのも
珍しいでしゅ。

カルメンのような女性に
惚れてしまうと
身を滅ぼすという
どうしようもない
男の性(さが)が
観ていてひたひたと
身に迫りましゅ。

情熱的な灼熱の恋が
したいとは思いましゅが
振られた腹いせに
相手を殺し
自滅してしまうのは
どうでしょう。

そんな個人的な感想とは
別に
このビゼーの最高傑作。
もっと観てみたいでしゅ。

このオペラから作られた
カルメン組曲第1、第2も
すばらしいでしゅ。



2007年03月02日(金) 2007年 清水登之のすべて 華麗なるマイセン磁器再び

2007年3月2日
清水登之のすべて
会場:栃木県立美術館

会期:2007年1月14日〜3月4日
を鑑賞。
この展覧会
先月か1月にもちょっと
観に来ているのでしゅが
全部は観きれなかったので
会期末にもう一度
鑑賞。

3月5日から
1年以上改装のため
長期休館になってしまう
最後の展覧会。

栃木県立美術館が所蔵する
清水登之の作品120点を
全部見せちゃうという
安上がりな展覧会。

常設展で今までに何度も観た
作品もあれば
こんな傑作を死蔵していたのか
と思うような作品も。

清水は太平洋戦争にも
従軍していましゅが
戦意高揚的作品はほとんどなく
虚無感漂う作品が多いのが
すごいでしゅ。
よくこんな作品を書いて
軍部に睨まれなかったものでしゅ。

華麗なるマイセン磁器再び
シノワズリー、ロココから
アール・デコまで
会場:栃木県立美術館常設展示室

会期:2007年1月14日〜3月4日

2004年初公開の伊東コレクション
前回も観たはずでしゅ。

ザクセンのアウグスト強王
以来のマイセン磁器200年の歴史
堪能しました。

強王以来
王侯貴族か大商人でなければ
手にすることのできなかった
マイセン。

こんな食器で贅沢三昧の
食生活を送っていたのでしゅね。

それにしても美しいでしゅ。
洗練された東洋趣味が
なんともいえません。

細かい作品を
注視して回ったので
いたく目が疲れました。



2007年03月01日(木) ビデオ リリー・マルレーン ファスビンダー監督

映画 リリー・マルレーン Lili Marleen
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
   Rainer Werner Fassbinder
原作:ララ・アンデルセン
   Lala Anderson
脚色:マンフレッド・プルツァー・ファスビンダー
   Manfred Purzer Fassbinder
音楽:ペール・ラーベン
   Peer Raben
配役
ビリー:ハンナ・シグラ
    Hanna Schygulla
ロバート・メンデルスゾーン:ジャンカルロ・ジャンニーニ
    Giancarlo Giannini
ヘンケル:カール・ハインツ・フォン・ハッセル
    Karl Heinz von Hassel

1981年 西ドイツ


のビデオをたまたま
壬生町立図書館から
借りて鑑賞。

第二次世界大戦中
欧州戦線でドイツ軍、連合国軍
双方から愛された
リリー・マルレーンを歌った
ララ・アンデルセンの
原作を映画化したもの。

ナチス・ドイツが席巻する
戦前のドイツ。
厭戦気分ただよう
リリー・マルレーンを
歌ったため
ドイツ軍兵士から
圧倒的人気を博し
数奇な運命をたどるビリー。

ナチスの狂気。
戦争の残酷さ、非道さが
胸を抉る。

しかしこの映画の本当の主人公は
名曲「リリー・マルレーン」でしゅ。

ラスト
ロバートが指揮する演奏会で
流れていたのが
グスタフ・マーラーの
交響曲第8番「千人の交響曲」
だったのが印象的でしゅ。



2007年02月28日(水) オペラ映画 カルメン ロージ監督

オペラ映画カルメン
監督:フランチェスコ・ロージ
作曲:ジョルジュ・ビゼー
指揮:ロリン・マゼール
管弦楽:フランス国立管弦楽団

配役
カルメン:ジュリア・ミゲネス=ジョンソン
ドン・ホセ:プラアシド・ドミンゴ
エスカミリオ:ルッジェーロ・ライモンディ
ミカエラ:フェイス・エシャム
1984年 フランス=イタリア


のビデオを
壬生町立図書館から
借りて昨日今日と二日かけて鑑賞。

オールロケで
野外シーン
群集シーンも華々しいでしゅ。

あまり観たくない
闘牛場のシーンもたっぷりでしゅ。

ジョンソンのカルメン
歌は抜群でしゅが
それほど妖艶でもなく
魔性の女としては
もうひとつでしゅ。

ドミンゴのホセ
未練たっぷり、女々しさたっぷりで
情けないでしゅ。

何でカルメンなんかに
のめりこみ
身を滅ぼしてしまうのでしょう?

それが男の性(さが)なのでしょうか?

やはりすばらしいのは
ビゼーの音楽。

ハバネラ(恋は野の鳥)
闘牛士の歌
花の歌
などアリア、合唱曲
聴かせましゅ。

惜しむらくは
ビデオの最初の部分が劣化しており
音質も画質もひどいでしゅ。



2007年02月27日(火) 2007年 大岡信コレクション展

2007年2月27日
詩人の眼 大岡信コレクション展
会場:足利市立美術館

会期:2007年2月10日〜3月25日

を鑑賞。

大岡信(まこと)といえば
朝日新聞の「折々の歌」で
長年おなじみでしゅが
美術関係もすごいでしゅ。

長年美術評論をやり
美術関係者との交流も
豊かで
自身も
美術品を収集し
美術家とコラボレーションを行い
発表する。

巨人でしゅ。

収集もすばらしい作品が
めじろおしでしゅ。
大岡自身の審美眼もすごいし
美術家からもらったという
おびただしい作品も
すごいでしゅ。

サム・フランシス、
ジャスパー・ジョーンズ、
ジャン・ティンゲリー、
ジョアン・ミロなどが
見ごたえありましゅ。

ため息をつきながらの
鑑賞と相成りました。



2007年02月26日(月) DVD 白亜混声合唱団 第30回定期演奏会

白亜混声合唱団 
第30回定期演奏会
2006年12月10日
白鴎大学東キャンパス
白鴎ホール


のDVDが届いたので
鑑賞。

ほんの2〜3ヶ月前なのに
何かとてつもなく
なつかしいでしゅ。

大学を卒業して20数年。
初めて大々的に
OG,OBが集い
演奏に参加したのでした。

直接に知っているのは
前後数学年程度。

合唱団を結成して
30年がたったのでした。

それにしてもこのDVD
はっきり映っていましゅ。

一人一人あるいは2〜3人ずつ
アップした場面が半分を占めており
まばたきまではっきり映っていましゅ。

L.A.S.Ponderは
前夜のOB会で
深夜まで呑んでいたため
寝不足顔であくびまで
映ってしまっていましゅ。

自分の顔がはっきり
映ってしまっているのは
かなり恥ずかしいでしゅ。

それでも
なつかしさにまけて
ぐいぐい観てしまいましゅ。

演奏はOB、OGが共演している
ステージはかなり聴けましゅ。
やはり大人数の威力でしゅ。

最初の校歌、
男声合唱の斎太郎節、
30周年記念ステージの

瑠璃色の地球
アンコールの
大地讃頌
は大合唱の威力十分でしゅ。

あらためて現役学生の
少なさに慨嘆してしまいましゅ。
奮起して
人数を集め
リヴァイヴァルして
ほしいでしゅ。



2007年02月25日(日) 2007年 第34回 宇都宮美術館森のコンサート

2007年2月25日
第34回 森のコンサート
風のおもむくままに
会場:宇都宮美術館 講義室
出演:風趣〜Fushu〜
   星 優子(フルート) 田ノ岡 三郎(アコーディオン)


アコーディオンが聴きたくて
宇都宮美術館の無料コンサートへ。

曲目は
シャンソン、ドビュッシー、
ピアソラ、スタンダード・ジャズ、
そして二人のそれぞれのオリジナル作品。

よかったのは
シャンソンの
パリの空の下と
オリジナルの2曲。

ドビュッシーとピアソラは
たいしたことありませんでした。

演奏は良かったのでしょうが
曲がL.A.S.Ponder好みでは
ありませんでした。

やっぱりアコーディオンには
シャンソンやうたごえが
似合いましゅ。

1時間ちょっとで
終わってしまいましたが
もっとシャンソンや
オリジナル作品を
聴きたかったでしゅ。

会場の宇都宮美術館講義室は
階段状の客席とミニ舞台があって
こうしたコンサートには
ぴったりでした。



2007年02月24日(土) DVD カルメン クライバー ウィーン国立歌劇場

原作:プロスペル・メリメ
台本:アンリ・メイヤック、リュドヴィック・アレヴィ
作曲:ジョルジュ・ビゼー
歌劇 カルメン

指揮:カルロス・クライバー
演出、装置:フランコ・ゼッフィレッリ
管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン少年合唱団

キャスト
カルメン:エレーナ・オブラスツォワ
ドン・ホセ:プラシド・ドミンゴ
エスカミーリョ:ユーリ・マズロク
ミカエラ:イゾベル・ブキャナン
ほか

1978年

のDVDを図書館から借りて鑑賞。

カルメンは昔
実演かビデオで
観たような気がするのでしゅが
定かでありません。

このDVD30年近く前の
舞台でしゅが
実に新鮮でしゅ。

録画、録音は古いので
少々傷はありますが
内容はすごいでしゅ。

第1幕
開幕の群集シーンから
ぐいぐい惹きつけられましゅ。

有名なカルメンのアリア
恋は野の鳥(ハバネラ)からして
ヒロインの妖艶さが光りましゅ。

ミカエラという許嫁がありながら
魔性の女カルメンに
取り込まれていくホセの
気持ちのゆれ
ドミンゴが
当然のこととはいえ
うまく表現していましゅ。

合唱、群集シーン圧巻でしゅ。

密輸するジプシーたちのシーン
照明を落として
恐ろしい雰囲気を
醸しだしていましゅ。

そしてクライマックス・シーンへ
向かう群集、
闘牛場前で
対峙するカルメンとホセ。
いやが上でも盛り上がりましゅ。

154分があっという間でした。



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