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やすみ日記
梅子
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2008年09月26日(金)
君に届け

ところで、今月のダ・ヴィンチは「君に届け」特集ですね。
略し方「君届(きみとど)」って本当!? 言いにくいやんか。
そして、今月の別冊マーガレットでは大変なことに! 次回お休みなのか!! あもさんの日記の通りにじたばたしてます。 



2008年09月25日(木)
「のぼうの城」和田竜

最初、作者の視点が頻繁に入るのが読みづらくてしょうがなかったんですが、秀吉方が使者をよこした、130P辺りからが面白かったです。

城主は、ドジで不器用な長親。でくのぼうを縮めて「のぼう様」と呼ばれてます。百姓たちも「しょうがないな。のぼう様には俺たちがついてないと」と、戦に力を貸します。
血の気の多い家臣たちも、長親を守らないと! となんだかんだで団結。何万という秀吉軍を、百姓含む数千人で迎え撃ちます。

権力を笠に着て、弱い者を小バカにして踏みつけるようなやり方に、ガツンと一矢報いる様が痛快ですね。
キレ者なのかアホなのか分からないけど、力を前面に出さなくても、皆の心を動かしてしまうのぼう様が魅力的です。
オノナツメさんの表紙も素敵。



2008年09月24日(水)
「百瀬、こっちを向いて」中田永一

乙一さん別名義の恋愛小説短編集。
キュンキュンしました。心理描写が丁寧で良いです。

「小梅が通る」が特に好き。
美人の素顔をブスメイクで隠す女の子の話。
柚木は、過去の経験から目立たないようにブスの振りをしていたのですが、クラスメイトの寛太に素顔を見られてしまいます。妹の小梅だと嘘をつくのですが、彼は小梅に惚れてしまい…。
人間不信気味だった柚木が、友達の言葉で心の壁を取り払い、寛太に向かい合うシーンが好きです。
寛太が、柚木本人だと気づかずに、小梅に気持ちを話すところで泣きそうになりました。

「キャベツ畑に彼の声」
女の子が偶然、高校の男性教師が人気ミステリ作家だと気づく話。
人気のある先生とはこれまで接点が無かったのですが、それ以来話すようになり、段々好きになっていきます。
キャベツ畑の比喩が素敵でした。普通の恋愛物だと思っていたら、ミステリーっぽい仕掛けがあってビックリ。冒頭の結婚式とか、伏線が上手いですね。

↓アンソロジー読了時の感想。
「なみうちぎわ」
5年間、植物状態だった女の子が目覚めると、家庭教師で教え子だった、小学生の男の子が高校生になっていて…という話。
植物状態の原因は、海で溺れた男の子を助けたこと。男の子は、責任を感じて、女の子が眠っている間、ずっと通ってきてくれていたのです。
罪の意識で繋がれているだけなのか、それとも恋なのか…と二人の気持ちは揺れます。
女の子の会話がぎこちないところとか、オペラグラスのあたりの、ミステリーっぽい展開とかが、乙一さんらしい。
じんわり切なくて、いいお話でした。

「百瀬、こっちを向いて」
冴えない地味な男の子が、勝ち気な女の子の偽装彼氏になる話。
この変わったタイトルは、最後の一文だったのですね。
しみじみと、切なくていい話でした。
ノボルの、自己卑下っぷりが凄かったです。「人間レベル2」て…「豆電球並の輝き」って…。そこまで言わんでも(^^;
ノボルは、幼なじみの宮崎先輩から、彼女に隠れて付き合ってる、百瀬を紹介されます。
彼女の目をごまかすため、百瀬と付き合ってるふりをしてほしいと頼まれるのですが…。
やがて、ノボルは本当に百瀬を好きになってしまい、演技を続けられないと苦しみます。
この部分が切なくて、良かったです。
こんな辛い思いするなら、楽しい時間なんて欲しくなかったというノボルに、友人は「でも、僕は一度も経験したことのない、その感情を知りたい。大事にしなよ」と言います。良い友人だなぁ。
それにしても、ノボルは、宮崎先輩に盲目的に憧れているのですが、二股かけてる先輩が、そんなにいい人か? と思ってしまう。
ネタバレ宮崎先輩は、結局、実家のお店を助けるために、本当に好きな百瀬ではなく、資産家の彼女を選びます。やな奴やん、普通に。
顔が良くてスポーツ万能の宮崎先輩より、地味だけど、百瀬のために夜中3時間もかけて歩いてきてくれるようなノボルの方が、よっぽどええで。
結局、百瀬とノボルがうまくいったかどうかは、ハッキリとは書かれてないのですが、希望が持てそうな終わり方で、良かったです。



2008年09月23日(火)
高瀬川舟まつり

高瀬川舟まつりに行ってきました。

10時35分頃に着いたら、開会の挨拶中。
10:40にスタートしたので、お茶券を買って、お菓子とお茶をいただきました。舞妓さんのお手前が見られて、無駄がなく品のある仕草やわ〜と思いました。

その後、11:20くらいに舟の上で、舞妓さんの撮影タイム。他の時間は撮影禁止だけど、この時だけ舞妓さんを撮っても良いんです。
川に降りるときに、舞妓さんの手を引くおじいさんが躓いて、舞妓さんに「大丈夫どすか?」って聞かれて、てへへって感じの反応をされてたのが、なんか可愛かった(笑)
その時、舞妓さんを間近で見ましたが、着物も帯も半襟も簪も、まばゆいばかりに美しいですね〜舞妓さん自身もめっちゃ可愛い。

まつりのチラシに「友禅染体験」が載ってたので、尋ねてみると「去年、人気がなかったので止めてしまったんです。チラシに載ってるのはミスプリントです」とのことでした。残念。

隣の「島津創業記念資料館」が、今日だけ無料公開ということで、行ってきました。珍しい古い道具がいっぱいで面白い。明治〜大正あたりの、蓄音機・写真機・パイプオルガンとか。
島津製作所、昔はマネキンで有名だったんですね。へー。
スタッフの方が沢山居て、子ども達に熱心に解説されてました。

その後、ZEST御池に寄って、レインブーツと服を買いました。レインブーツ、ずっと買いたかったんですよ。良かったー。



2008年09月22日(月)
四天王寺さんとコロー展

昨日、四天王寺の骨董市とコロー展(神戸市立博物館)に行ってきました。

まずは、らいらさんと待ち合わせて四天王寺へ。11時に待ち合わせたのですが、1時過ぎになっても、全部回れませんでした(^^; 広い。
次回は、後に予定を入れずに来たいです。

私はピンクの小紋、らいらさんは帯と銘仙の反物を購入。
京都の市と比べると、意外と反物売ってないですね。
そして、まけてもらいやすい。らいらさんが迷ってはったら、勝手にどんどんまけてくれはるんです。気前ええなー。
大島も結構安いですね。可愛い柄のが7000円とか。京都やったらもっと高そう。
釦ばかり売ってるお店もあって、アメみたいで可愛い。

市の途中でミヅキさんと合流。
「無我茶館」さんでランチを食べました。
中国茶、6種類から選べるんですが、私は人参烏龍にしました。飲みやすくて美味しいv 茶器も可愛いです。
ランチも美味しかったですが、デザートの黒ごまアイスも美味しかったです。

電車で三宮へ。
梅田駅で「ココロに残るコロー展」という、ダジャレのポスターを見つけてしまい、吹き出しました。
神戸市立博物館に着いたのが4時前。閉館1時間前だからか、思ったより人が少なかったです。
境界線がにじむようなタッチの、田舎の風景は懐かしい感じ。森とか自然とか好きだったんだなーというのが、よく分かりますね。
戦時中、森を守るために大砲を買ったっていうエピソードがありましたが、思い切ったことをする…(^^;
女性像は、美しいだけでなく、憂いを帯びた感じが良いです。青いドレスの女性、ふっくらして魅力的ですね。

川瀬巴水展(姫路市立美術館)のポスターを見かけて、行きたい! と思ったのですが、前後期で展示総入れ替えするんですね。遠いのに…一度で見せてほしい。姫路城、まだ登ったことがないので、ついでに登ってきたいです。


コロー展の後、「オルガン」でお茶しました。
そこで、らいらさんから、東京には「自衛隊カフェ」(期間限定)があるという話を聞きました。なんじゃそりゃ! 関西にもあったら、行ってみたいですよ(笑)

あと、ご当地BLが良いという話をしていたら、らいらさんが「地元より、旅先が良いな」と言わはって、ミヅキさんが「行き先々で恋に落ちるんですか? 浅見光彦みたい」と。旅情BLとは新たなジャンルですねー。
「いや、振られるんです」というらいらさんの返事に、「寅さんか!?」と声を揃えてつっこみました(笑)



2008年09月21日(日)
「隅田川心中」たうみまゆ

「隅田川心中」たうみまゆ。
待ってました! たうみさん初コミックス。
落語家、昭和の文士、アイドルと、てんでバラバラな短編集。
悲恋に始まり、最後は女の子主人公…これBL? でもしっかり面白い。ラブシーンは少なめ。着物率が高くてトキメキました(特に書き下ろし)。

表題作の落語家シリーズ、やっぱり面白いですね。兄弟子が無駄に美形だと思ったら、そういうことですか。大川、勘が良いな。
師匠、熊田と大川が往来でキスしてるのを見て「あいつはとうとう恋人の性別までテキトーになったのか」って…言うことそれだけか!? 心が広い。
帯にもなってる「生まれた時は違っても、死ぬ時は一緒」というセリフが好きです。

「なでしこギャラクシー」アホらしくて、面白かった(笑)日向が木野を好きになった理由が、意外で良かった。

アンソロジー掲載時の感想↓
「あかぎくのうた」
良かった〜。昭和!着物!文士!と雰囲気満載のお話で。「幸せだと、思ってしまった」のコマに心臓掴まれました。江島の歌は、愛情表現ではなくて、愛情を求める歌だったんですね…。悲恋なのも良い。
「赤と青」
兄ちゃん、アホの子でかわい〜。10年ぶりぐらいに弟のベッドで寝て、「狭い」と呆然としてるのが可笑しかったです。幼なじみの女の子も可愛いな。兄が、ジャイアンみたいな絵に描いたようなオンチなのが笑える。是非、平川地一丁目みたいな、立派な兄弟デュオになってくれ。



2008年09月20日(土)
能楽へのいざない 第1回(大阪市中央区役所)

「能楽へのいざない 第1回」(大阪市中央区役所)に行ってきました。
雨だし人少ないかな?と思っていたら、ほぼ満席でした。
昼休みの合間に行ったので、15分ほどしか見られませんでしたが、面白かったです!
私が来た時は、能面の体験をされてました。
お客さん2〜3人がステージに上がって歩いたり、能楽師さんが能面の解説をしてくれたり。
その後は、装束の着付けの実演。
二人がかりで素早く着付けていかはります。腰ひもの結び方はかなりしっかりと。実質、2本の紐だけで留めているそうです。腰帯は飾りなので、留める役目は果たしてないそう。
着付けの途中で時間が来たので、帰りました。もっと見たかったなぁ。
またこういう催しがあったら、是非来たいです。



2008年09月19日(金)
「ラン」森絵都

マラソンの話かと思っていたら、自転車であの世とこの世を行き来する話でした。
天涯孤独の女の子が、40キロのレーンを超えて、亡くした家族に会いに行きます。やがて、自転車を手放さなければならなくなり、自力でレーンを超えようと、マラソンを始めるのですが…。
チームに入ったら、それがまた個性豊かなド素人の集まり。幻の天才ランナーは出てくるし、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」を思い出しました。
家族の居る「あの世」ばかり見ていた環が、チームメイトとの関わりで、しっかり前を向いてこの世で生きていけるようになったのが良いなと思いました。
子ども向けなので、文体が軽やかでリズム感があり、分厚いけれど読みやすいです。



2008年09月18日(木)
格安コピー、アクセス解析

大量にコピーする用事があったので、会社の近くの「カンプリ」さんに行ってきました。
会員になると(入会金100円)、白黒コピーが5円。
コンビニに比べてコピーも早いし、お昼休みに行ったら空いてました。便利。
カラーコピーも30円です。安いなぁ。
京都・滋賀にも店舗があるそうです。

書評ページのアクセス解析見てたら、
「サクリファイス チカX伊庭」で検索してきた人が居る!
伊庭×チカじゃなくて!? ていうか、近藤史恵作品でカップリングってマニアックだな!



2008年09月17日(水)
「シナリオ入門―映像ドラマを言葉で表現するためのレッスン」

「シナリオ入門」(別冊宝島編集部)
乙一さんが「才能はなくても、小説は勉強したら書ける」と言って、参考書に挙げてはったのが、この本。
確かに、理論的かつ実践的で、この通りすれば良いストーリーが書けるかも? という気にさせられます。
既に絶版で古本にプレミアが付き、入手困難なのが惜しいですね
乙一さんは雑誌に「プロットの作り方」というコラムを書いてはったそうですが、そちらもとても実践的らしい。読んでみたかったな。