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やすみ日記
梅子
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2009年01月10日(土)
「カイシャデイズ」山本幸久

小さな内装会社が舞台の仕事小説。
ゆるくて楽しかった! 
営業→総務→デザイナー→社長という感じで、語り手がバトンタッチしていくのが面白い。皆、個性豊かで親近感が沸きます。

領収書によく出てくる場所が料亭だと聞かされて、おしゃれして一人で出かけてみる大屋さん、可愛い。
デザイナー隈元さんと、取引先・鮎川さんの恋の行方が気になります。
営業成績一位なのに人望のない江沢さんが、同期の高柳さんを勝手にライバル視して、空回りしてるのが可笑しいです。
部下に読んでもらうあだ名を、二時間かけて考えてきたのに、呼んでもらえなかったり(笑)
温厚な社長が、一度だけノコギリ持ち出して激高したのが、片腕の鴻上さんが辞める時だったっていうのが、グッときました。




2009年01月09日(金)
「タブー」須和雪里

「いつか地球が海になる日」が良かったです。
俺は変態だ〜! という男子高校生のモノローグで始まるので、コメディ?? と思ってたら…作文のくだりで、じわっときました。
変態仲間の女子・武藤さんとの会話が面白い。ただ、武藤さんの変態の理由が重い…。できれば理由のないままにしておいて欲しかった。

表題作も良かったです。「テリトリー」は、BLというよりホラー。シリアスなのに、モノが天井から落ちてくるシーンは笑った。シュール。
「俺たちの崩壊」は幼なじみ三人組のうち、二人が一人を好きになる話。恋と言うより友情のお話ですね。



2009年01月08日(木)
「センチメンタル・セクスアリス」砂原糖子

金銭感覚も貞操観念も緩い美形受と、忠犬のような無口攻の話。
木原さんの「片思い」をソフトにした感じ。設定は好みでした。

ただ、ツンデレの一人称だと、可愛さが分からないんですよ。共感もしにくい。
真部は、一体春巳のどこが良いの? と疑問でした。
何度も過去へ戻るのも、流れが分断されて読みにくい。
あらすじは好みなのに…何だかとても勿体ない感じの話でした。

私に合わなかっただけで、心理描写が丁寧で地に足の着いた話なので、好きな人は好きだと思います。



2008年12月31日(水)
今年もありがとうございました。

今年も、HPを訪れてくださった皆様、ありがとうございました。
ほとんど更新してなくて、すみません。

来年の更新の予定。
バッテリーは、今のところ無いです。すみません。
オリジナルは、どうなるか分からないです。2年くらい投稿してないので、1本くらい書けたらいいなと思いますが。

それでは。良いお年を。来年も、よろしくお願いします。




2008年12月30日(火)
NHK三昧

今日は、録りためたビデオを見ていました。

「京都・丸竹夷にない小路」が面白かったです。
細い路地を紹介する番組です。以前、一日体験で版画を教えてくださった、竹笹堂さんが出てはって懐かしかった。
若いアーティスト達が住む「あじき路地」。大家さんが店子を「長男」「次女」とか呼んではるのが面白い。家賃5万5千円て安いですね。楽しそうでいいなぁ。
地上波でも再放送するそう。12月30日(火)13:05〜NHK総合。
http://www.nhk-jn.co.jp/wp/program/details/disp_j.asp?a=00&s=0&d=20090103&c=200901030130

「200歳では足りまへん〜京都西陣、兄弟ふたり物語」も良かった。
102歳と99歳、織元と職人兄弟のドキュメンタリー。
まさしく「錦」の世界。
能装束を1着織るのに1年かかるそう。気が遠くなりますね。最近は長身の役者さんが増えたので、軽く織るために技法を凝らしている、という話が興味深かったです。
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090403200030087/

「美の壺」の「レトロな絵本」。
大正〜昭和初期の「コドモノクニ」という絵本、すごく色遣いがきれいでした。
文字のレイアウトも素敵。
http://www.kodomo.go.jp/gallery/KODOMO_WEB/gallery/g_j001.html



2008年12月29日(月)
「青鯉」たけうちりうと

もの凄く面白かったです。たけうちさんの中では一番好き。

ある日、自分が臭うことに気づいたサラリーマン。その日を境に、鱗が生えたり、どんどん魚化していきます。途方に暮れていたら、プールで同じ体質の青年と出会い…という話。

BLというより、幻想小説? 主人公と妻の会話がリアルでした。
妻に別居を言い渡された後、匠に心情を吐露するシーンで泣けました。
直接的なシーンがなく、純愛に近い話なので、BL苦手な方が読んでも面白いかも。
続きが読みたかったなぁ。奥さんどうなったんだろう。

私信。
>○○の会の皆様
1/10(土)に、京都で新年会をしようかなと思ってます。もしよかったら、ご連絡ください。



2008年12月28日(日)
「サミア」須和雪里

「サミア」ルビー文庫版を読みました。

「サミア」
死を望むエイリアンと、死を与えたくない地球人の話。
じわっと涙ぐみました。良かったです。「風車祭」のピシャーマを思い出しました。
親友君も切ない。最後の会話が特に。一人称なので、読者にしか分からないのがもどかしいですね。「俵米三」には笑いました。何そのセンス(笑)

「影法師が泣いている」。守護霊視点というのが面白い。

「暗珠」。二人の行動が極端なので、感情移入しにくかったです。



2008年12月24日(水)
ふゆさん・多紀さんと忘年会

ふゆさん・多紀さんと、忘年会をしました。
なんばOCATの「小龍」にて。中華だけど、意外とあっさりしてて美味しかったですv

仕事と本の話が中心。
最近どんな本が売れてるか? とか。寂聴さんの雑誌が創刊されたそうですね。携帯小説だけでなく、そんなことまで! 活動的。
絶版品切れの本でも、版元に問い合わせたら、返品本が少し残ってることもあるので、そしたら売ってもらえるそう。良いこと聞きました
「皆さん、書店に本を注文するときは、ISDNコードを言ってください!」とふゆさんは切実な叫びを(笑)書店さんから、何だかよく分からない注文が来て、困ることが多いそうです。

食後は、同じ階の丸善へ。
多紀さんが、斉藤環「母は娘の人生を支配する」を手に取っていました。よく見たら、表紙がよしながふみです。ビックリ。母娘をテーマにマンガを描いてはったから、表紙に起用されたのかしら?

多紀さんに、「今、人気のあるBLのレーベルってどこですか? リブレ以外で」とお聞きしたら、「幻冬舎のリンクス」との答え。 レベルが安定してるそうです。あと、BLを分かっている編集さんがつくっているので、絵も作家も良いところを押さえてある、とのこと。なるほど。

あと、最近「サミア」が復刊されて評判の良い、須和雪里さん。
どんな作風の方ですか? と多紀さんに聞くと、「一見コメディ調なんですけど…ガラスのハートなんです!」と、ガラスのハートという単語を5回くらい言ってはりました(笑) 「泣ける」という評判だったので、てっきりシリアスかと思ってました(^^;

ふゆさんの職場には、非常に仲の良い男子二人がいるそうです。
いつもじゃれ合い、片方が居ないときはノロケ話を語り、一つのパソコンをぴったりくっついてのぞき込むそうな。
多紀さんが「最近の若い男子は、女子に行くエネルギーがなく、同性同士でつるんで仲良くすることが多いみたいですよ」とのこと。草食系男子ってやつですか…。
若い男性が回りにいないのでピンと来ないのですが、少子化がますます進みそうな話ですね(^^;

「角川文庫のベスト3」をあげるとしたら?
ふゆさんは「こころ」。
多紀さんは、にっこり笑って「BL的にも楽しめますよね。私は先生が好きで、先生はKが好きなんです」と。私も同意。
ふゆさんは「そんな話でしたか!?」と驚かれてました(^^;



2008年12月23日(火)
「タルト・タタンの夢」近藤史恵

フレンチのシェフが探偵役の、日常ミステリ。

「ガレット・デ・ロワの秘密」
奥さんとのなれそめを暴露されて、真っ赤になる志村さん、可愛いすぎる(笑)ぞっこんなんだなぁ。
「オッソ・イラティをめぐる不和」
この謎解きが一番好きでした。こういう、奥さんの話を聞いてない旦那さん、多そうですよね…。
「ぬけがらのカスレ」
エッセイストの彼氏が可哀相だよ! 読後感がしょっぱかったです。
「割り切れないチョコレート」
オチには、じんわりと胸が温かくなりました。素数の詰め合わせって、そういう意味だったのか!



2008年12月22日(月)
「有頂天家族」森見登美彦

原作読みました! 
ラジオドラマを先に聞いていたので、ストーリーは知っていたのですが、細かいところが分かって納得。
京都・下鴨神社に暮らす狸の四兄弟が、宿敵・夷川家と化かし合ったり、父の死の真相を探る…というような話。

海星のツンデレっぷりは、ラジオの方が強調されてましたね。可愛い。
弁天様は、原作の方が影がある感じ。
ラジオはだいぶ端折ってあったので、小説だと情景が細かく浮かんで素敵ですね。
矢二郎が父最期の日を語るシーン、ラジオは何度聞いても泣ける。

小説のラストで、父が矢一郎に「狸界の頂点に立ったら、敵も多くできるだろうが、お前には3人の味方(兄弟)がいる。それは何よりの切り札だ」と語るシーン、ジンときました。