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やすみ日記
梅子
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2010年07月12日(月)
「哄う合戦屋」北沢秋

戦国時代。
天才的な軍師が、長野県の小さな国の殿様に仕えるという話。
軍師には、優秀すぎるせいで主君から疎まれ、どこの国に仕えても、短期間しかもたないという過去がありました。

一徹が、あまりに無敵なので、前半ちょっとつまんない(^^;
ライバルが居たら、もっとハラハラできたのに。

一徹が仕える吉弘も、段々魅力を失っていくのが残念。
領地が大きくなるにつれて、若い女の子や地位に執着して小心者になってくあたり。
一徹が、敵国の姫に何もせず、こっそり親戚の元に帰してあげるような人格者なので、余計にダメな印象を受ける。

武田が攻めてきてからの展開は面白いし、話はしっかりしてて読み応えあります。

ラストが切ない。
あれだけ戦巧者な一徹なのに、他の道を選べなかったのか。
八蔵が最後まで従うって言ったのに、ジンときた。



2010年07月11日(日)
「龍馬伝」

武市先生切腹…。私的には今日が最終回でした。

最後の牢番への「お世話になりました」って科白。
脚本にはなくて、南朋さんが提案して増やしたとのことでしたが、先日読んだ史実本の科白と一緒でした。
最後まで、毅然としてて、人のこと気遣ってる感じが出てて、良かったですね。

勤王党員が、武市先生の仏壇の前に居るシーン。
前にトークショーでプロデューサーが「いいシーンですよ」って言ったから期待してたけど、一瞬だった(^^;

そして、切腹シーン。
見てるだけで痛い痛い痛い! どう見ても、抗議の、無念の切腹だよ。

容堂公に自白するのも、なぜ!? と腑に落ちないし(まだしも、自白と引き替えに以蔵を助けてくれって言うなら、ありかもしれないけど…)、龍馬が牢にやってくる必要性も分からない(とっとと逃げるべきなのでは)。
首を傾げるような展開が多いけど、役者さん達は熱演で良かったです。



2010年07月07日(水)
「いつもポケットにショパン」くらもちふさこ

「いつもポケットにショパン」(くらもちふさこ)を読みました。
線がやわらかくて、可愛い絵。
ピアニストを目指す幼馴染二人が、片方は親の敵として憎み、片方は恋焦がれるっていう話。

きしんちゃんのお母さんが、穏やかな顔をして、麻子をずっと憎んでたってのが怖い。
死しても尚、きしんちゃんが麻子を憎むように仕向けてるわ、麻子ちゃん父に日記帳渡すわ。

きしんちゃん母・華子さんは、麻子ちゃんの母・愛子さんを憎んでるけど、愛子さんは悪い人じゃないのに。感情表現が下手でクールに見えるだけで。

愛子さん→華子さん→麻子ちゃん父という、片思いループがごっつい切ない。

**************
「四畳半神話体系」、昨日が最終回でした。
前回からまさかと思っていたら、本当に小津エンド(笑)

「私」が、小津の名前を大声で呼んで駆けつけたり、全裸で抱きついて愛をぶつけたり。
「たった一人の私の親友」とか、運命の黒い糸を結びなおす「私」とか。
極端なデレっぷりにびっくり。
明石さんの出番は少ないのに、私&小津の友情に時間を割きすぎ(笑)

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引き続き、武市先生の本を読んでます。

「武市半平太―ある草莽の実像」入交好脩
やや難解な印象ですが、内容がまとまってて良かったです。
他藩の動きとか、時代の流れが分かりやすい。

「武市半平太伝 月と影と」松岡司
写真や絵が多い(武市先生画の獄中図もある)。
文章がちょっと読みにくいですが、内容は詳しいです。

両方読んで、容堂公・象二郎がますます嫌いになった(--;
切腹させられた間崎哲馬が、死にたくなくて最後まで抵抗してて、介錯した人がショックのあまり、顔面の痙攣が一生直らなかったって話、壮絶。

萌えポイント。
収二郎の日記に「朝まで一つの布団で武市先生と語り合う」(意訳)との記述。
なんで、わざわざ「同衾」(原文)って書いてあるの?(笑)
元旦も二人で迎えたそうです。



2010年07月04日(日)
せんとくんカプチーノ

今日は、妹から電話があり、母・妹と京都駅のバーゲンに行ってきました。

写真:
京都駅のカフェ「チャオプレッソ」にて、せんとくんカプチーノを飲んできました。
美味しかった。

伊勢丹11階にて、長崎の観光PRを兼ねて、龍馬伝の衣装・小道具(刀・鳥かごなど)の展示がありました。
長崎龍馬くんの着ぐるみと、写真を撮ってきました(^^)
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2010年07月02日(金)
NHKドラマ「鉄の骨」第一話。

NHKドラマ「鉄の骨」第一話。
ハイビジョンで、一足お先に見ました(地上波では、明日の夜9時〜)。

おっさん尽くしでした!(笑)面白かったー。

原作との違い。
・平太に仕事を教えるのが、遠藤課長(原作では西田先輩)
・怪文書(原作には無し)
・萌の出番が少ない。
・平太が関わる最初の入札で、落札する会社が違う(原作では新興企業で、合わせて「談合が何故必要か?」ということも説明)

平太は、原作と違って、上に平気で楯突いてますね(^^; 原作では、悩みながらも、営業の重要性を理解して頑張ってたはずだが…)

現場で、平太と衝突してた作業員が、後にツンデレになってて笑った。
平太を心配して「タバコ吸う?」って(笑)

課長が、大雨の中、夜中に平太の部屋を訪ねてきて、「風の噂だ。気にするな」ってとこも笑う。
その行動自体が、めちゃめちゃ疑ってるじゃないですか!(笑)
お約束で、泊まっていくしな(笑)

会社のために清濁併せ呑む、遠藤課長が格好良かったです。



2010年06月30日(水)
「純情な人のように、さようなら」西江彩夏

※ごめんなさい! 色々文句言ってます※

デビュー作の「ナルシストの憂鬱」はとても面白かったのですが、これは全く好みに合わなくて、あれれ? と思いました。

柚木の気持ちが全く分からない。
(なぜそこまで人を拒絶するの? 過去に手ひどい失恋したって訳でもないのに)

二人の仕事の描写に、リアリティが感じられない。
(地方病院に行って暇になったっていう描写があるけど、地方は人手不足で逆に忙しいはずじゃないか?)

なぜ、前岡のマネージャーに言われて、別れるのか?
(前岡が昔から俳優になりたくて努力してたっていうなら、それを邪魔したくなくて身を引くっていうのは分かるけど。もともと前岡は俳優になりたかったわけじゃないし)

…細かいことを色々言ってすみません。
一番分からないのは、自分に暴力をふるった人間をあっさり受け入れて、仲良くしてることですね。

話はつまらなくないんです。私の好みではないだけで。
一途な年下攻め&繊細で悩みがちな受が好きな人には、良いかと思います。




2010年06月29日(火)
「龍馬伝」について。

「龍馬伝」について。
色々文句言ってますので、苦手な方はスルーして下さい。

武市先生が切腹するまでは、頑張って見ようと思ってるのですが、ここ最近の展開がイマイチ。

龍馬が、池田屋事件で亀弥太に説教してたのが嫌でしたが、更に、次回土佐に戻るって、何やねん。
龍馬、「後ろを振り返るな」って亀弥太に言ってたくせに!
自分が東洋殺しの犯人だと嘘を言うらしいですが、それ何の解決にもならん。

どうせトンチキになるのなら、
こっそり土佐に戻ってきて、牢を壊して脱獄させようとするとかの方がマシだったよ…。

あと、弥太郎が「自白しろ」って武市先生に言うのはおかしい。そんなことしたら、全員打ち首になるだけだよ。
「お前が暗殺なんかさせるから、以蔵が拷問される羽目になるんじゃないか!」って文句言うなら分かるんだけど。

武市先生が自白しないのは、掴まってない勤王党員&つながりのある藩上層部の人たちを守るためだというのが、このドラマでは分かりにくいですし。

そして、弥太郎・佐那さん・陸奥と、ツンデレが多すぎて、お龍さんかすんでる。



2010年06月28日(月)
「にゃんとも猫だらけ展」と「中村佑介の世界展」

「にゃんとも猫だらけ展」と「中村佑介の世界展」に行ってきました。

「にゃんとも猫だらけ展」(えきKYOTO)。
歌川国芳を中心に、猫が描かれた浮世絵の展覧会です。
人いっぱいでした!
猫が主役の絵の他に、猫の柄の着物や、猫の簪、美人と猫、が描かれた絵があって、可愛かった。
国芳は猫が大好きで、自画像は大抵猫を抱いてるそうです(笑)
明治時代の浮世絵もあって、色が鮮やか。

京都駅ビル空中径路でやってる、パネル展「幕末を活きた人物伝」も見てきました。
幕末の志士を紹介する、パネルが沢山。
面白かったのですが、高いところにあるので、見てると首が痛い(^^;
橋本左内や阿部正広、写真で初めて見て、「陽だまりの樹」の絵は、上手くデフォルメして特徴を掴んでたんだなーと思いました。

イオンモールの大垣書店で行われてる「中村佑介の世界展」へ。
もっと小規模かと思ったら、見応えのあるよい展示でした。
イラストは基本、パソコン彩色ですが、ケント紙にペンで描かれた、原画の展示などがありました。
細かーい! 色塗っちゃうと目立たなくなるような部分も、丁寧に描き込まれてます。
今まで表紙を手がけた本やCDもずらり。
グッズもポストカードやTシャツなど色々売られてました。

京都駅の近鉄名店街内のカフェ。
「せんとくん」の顔が描かれたカプチーノがあった(笑)今度、飲んでみたいなー。



2010年06月26日(土)
映画「おもちゃ」

今晩の「美の壺」は、「京の舞妓」でした。
化粧や髪型の詳しい解説、面白かったー。
http://www.nhk.or.jp/tsubo/

映画「おもちゃ」を見ました。
「シネマきもの手帖」という本で知って、気になって。

昭和30年頃の、舞妓見習いさんの話。
絣の着物に前掛けっていう、普段着が可愛い。
女将さん役の富司純子さん、品があって美しい!

もっと文芸っぽい作品かと思ったら、芸妓さん同士が大げんかしてたり、はっちゃけてる(^^;
お茶屋さんの日常が丁寧に描かれてて、面白かったです。



2010年06月24日(木)
「ルポ 貧困大国アメリカ」堤未果

アメリカ社会の諸問題を、分かりやすくまとめてます。

ファーストフード尽くしの学校給食や、予算削減で天災にもかけつけないレスキュー、一度入院しただけで破産する高額な医療費、貧しい高校生は軍に入って前線に送られるしかない現実など。

豊かな国なのに、教育も医療も満足に受けられないし、一度貧乏になったら、身包みはがされて、更に下層に落とされるって言う、悪循環。
ホラー映画より怖い。

「若者が、自分は社会の役に立ってると感じられるような仕事につけないで消費される社会なんて、終わってる」というような一文が心に残った。
気の重くなる内容ですが、作者の前向きな姿勢がよかったです。