「船に乗れ!」(藤谷治)の番外編を読みました。
音楽小説アンソロジー「Heart Beat」収録の「再会」。 (最近、「ポリリズム」というタイトルで文庫化されました)。
サトルが、チェロをやめて27年後、伊藤君と再会する話。
伊藤君は現在、フルートの世界的な奏者。 初の日本リサイタルに、サトルを招きます。
サトルは、コンサート中「慧は、俺一人のために吹いてる」と思ってるけど、うぬぼれじゃないと思う。 二人の想い出の曲、二曲も入ってるし。
サトルは、音楽をやめて、普通のおっさんになってしまった自分を恥じてるけど、皆に心配されてるし好かれてるし、良いやん! 本編のしんどさが、ちょっと緩和される短編でした。
「船に乗れ!」のファンサイト。 「サトルはモテ過ぎである」という考察が面白い(笑)私もそう思う。↓ http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/fune2.htm
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