出光興産の創業者・出光佐三がモデル。 第二次大戦後・一人の従業員も首にしなかったというすごい人。
出光興産は、「馘首なし・出勤簿なし・定年なし」という常識破りの会社なのだ。
とにかく、出光佐三(作中では国岡鐡造)の正義感の強さ・下の者への優しさに、周りの人間が惚れぬいて、命懸けでついてくる!
鐡造が独立して三年。 資金が底をつき、恩人に「お金を返すことができなくなった」と土下座した時、 日田さんが「家を売って、そのお金をあげる。それでも失敗したら、二人で乞食をしよう」と言ったシーンで、涙が止まりませんでした。
下巻。 イギリスからの搾取に反旗を翻したイランが、経済封鎖を受ける中、出光興産(作中では国岡商店)がタンカーを送って、石油を積んで戻ってくるシーンは、胸がすく思いでした。
ただ、イランは独立した1年半後に、アメリカの陰謀で、政権倒されるので、落ち込みました。イギリス・アメリカは、なんちゅうえげつない国や。
タンカーが無事日本に戻ってきて、ヤッター! というところで終わってたら、凄くいい気分だったなぁ。
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