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やすみ日記
梅子
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2013年04月13日(土)
「王妃の帰還」柚木麻子

女子高って、こんな人間関係面倒だっけ? と思うような、中学生小説。
女子の友情もので、めっちゃ面白かったです。

美人だけど性格のキツイ子が人気者って、そりゃ無理あるわな…と思ったら、案の定転落。
地味グループに入るんだけど、暴君ぶりを発揮し、地味グループも分裂の危機。

姫グループが、美人をハブにする時、事前に受け入れ先を探して、他のグループのリーダーに根回しをするのにビックリした!
今の中学生は、みんな、空気読む能力高すぎだよ!!

男子だと、ここまできっちりしたグループ分けないから、男性にはわからない感覚だろうなぁ。担任の先生も頓珍漢なコメントしてるし。

主人公が、「片親なのでお嬢様校で肩身狭い」って思ってるけど、平日の夕食全部作ってるとか、偉すぎだよ! お母さんがファッション誌編集長って格好いいよ!

後半は、王妃とチヨジとノリスケの三角関係っぽかったです。



2013年04月12日(金)
「月と雷」角田光代

感想を言うのが難しいです。
自分の中にある「これが常識」みたいなのって、本当にそう? と思ってしまう。
色々と心に残る…。

「ダメな男が家庭をめちゃくちゃにする」話が多い角田さんの本の中で、これは「家庭に閉じ込められることが無理な女」の話なのかな。

生活がちゃんとしてないのは私もそうなので、ちゃんと風呂に入って、ちゃんとした食事をしたいと思いました。

あと、人が恋とか愛とか言ってるものは、本当は存在しないのではないかという気にもさせられる。



2013年04月11日(木)
「超・殺人事件」東野圭吾

出版業界・内輪ネタの笑えるミステリ。

予告編と、犯人当てと、書評する機械が面白かった。
「敬遠の仔」「固いおでこ」「足の裏の闇」というタイトルにも笑う。

長編が流行ってるからって、作家が文章を水増しする話があったけど、そんなに長編がブームになったことってあったっけ? 京極夏彦くらいしか思いつかない。



2013年04月06日(土)
ハルさん 藤野恵美

優しくて素敵なお父さんで、最後の結婚式の場面ではホロッときました。
ハルさんは恥ずかしがってるけど、名前指名で仕事のくる人形作家って、凄いと思う。
賢くて好奇心旺盛なふうちゃんと、いいコンビですね。

消えた卵焼き、おばあちゃんが「味付け失敗した!」ってこっそり回収したのかと思ってました。
(その後、私も卵焼き作りたくなって、作って食べたら、味付け間違えてましたΣ(゚ロ゚)

チカちゃんのあだ名の付け方は斬新だな!
重さ勝負が○○○というのも、想像つきませんでした。

<ネタバレ>
ツリーは二棟で1本だと思ってた…。
映るとは、ロマンチックだなー。



2013年04月05日(金)
ドラマ「女信長」第一夜

プライドだけ高くて、仕事のできない長政のどこがええんじゃ!! 
理知的で謙虚な光秀を好きになれよ!!

あと、長政はお市に「身代わりのくせに!」と暴言吐くし、光秀が侍女に対して丁寧に説明をする様子と比べても、器がだいぶ違う。

お母さん、勝手すぎー!!
大人になってから暗殺しようとするくらいなら、弟生まれた時に信長を女に戻してあげれば良かったのに!

佐藤二朗さんの将軍役が、似合いすぎてて笑った。

ところで、原作と全然違います。

原作の信長は、もっと革新的で頭いいんだよー。
ドラマだと、なぜお父さんが、息子を差し置いて女の信長にあと継がせようとするのか、わからんな。

それに、原作の信長は、あっけらかんと、色仕掛けで斎藤道三とか柴田勝家を落としていくしな。
そんなのことしてたら、信長をめぐって恋のバトルが大発生して大変やぞ! と思いました。



2013年03月30日(土)
「ヘンな日本美術史」山口晃

絵を描く人は、こういう風に世界を見てるんだなというのが、新鮮だった。
頭の中が作り替えられる感じで。

「絵の真贋を見極めるには、耳を見ろ!」
(目や鼻と違って、気を抜いて描いてるので、その人の癖が出やすい)

「岩佐又兵衛は、顎の下を取ってから出直せ!」
(貴族も美女も武将も、しもぶくれ顔だから)

「『不遇の画家がいい、売れてる画家は信用できない』とか言うな! だったら、あなたがメシを食わせてくれるのか?」

とか、笑ったり、参考になったりした。

川村清雄の絵を見てみたいなぁ。

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万城目学「偉大なる、しゅららぼん」が映画化されるそうです。淡十郎がぽっちゃりじゃないんだ!(驚) 彦根とかでロケあるのかなぁ。 http://www.cinra.net/news/2013/03/29/100000.php


今頃、桜庭一樹さんが結婚してることを知りました。(「お好みの本、入荷しました。桜庭一樹読書日記」を読んで)お相手、芸人さんなのですね。ビックリ! しかも、出会い方が面白い。http://d.hatena.ne.jp/karatedou/20090826#p2



2013年03月23日(土)
「義援金お着物バザール」

「義援金お着物バザール」に行ってきました。

場所は、神戸・元町の「一休庵」さん。
(アンティーク釦屋「ロロ」の近くです)

開店2分前に着いたら、20人くらいの行列が!!
私、のんきに着物で行ってしまいましたが、皆さん本気買いモードで、洋服です。

着物3枚・羽織1枚・帯2枚買いました。
ほぼ、一枚千円。

鳥柄の帯は一枚も持ってなかったので、嬉しい。
銘仙は、私には可愛すぎ?(もう歳なので…)と思ってたら、スタッフのなおこさんが「お似合いです!」と言ってくださったので、嬉しかったです。優しい。

人が多くて、広げて見るのは大変なので、メジャーを持ってくれば良かった! と思いましたが、帰ってから試着したところ、サイズは大丈夫でした。

エコバッグ4個くらい持っていったのを、フルに使って、帰ってきました。

明日行かれる方、道がわかりにくいと思いますので。mixiのコミュのトピックをご覧下さい。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=73373566&comm_id=5531277

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第2回 義援金お着物バザール
開催日時  3月23日〜24日 2日間
開催時間  13時〜17時(両日同じ)
開催場所  茶の湯 一休庵さん
http://www15.ocn.ne.jp/~ikkyuan/salon.html


写真左:買ってきた羽織を羽織ってます。
写真右:買ってきた帯
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2013年03月21日(木)
きものクラシックコンサート

きものクラシックコンサートに行ってきました。

最初はカルメンで、よく知ってる曲なので、楽しかったです。

今回のソリストは、ピアニストの河内仁志さんでした。
きものコンサートは、かなりの回数行ってますが、ピアニストが来たの、初めてかも?

バイオリニストは全身使って弾いてる感じがするけど、ピアニストはそんなに力入れてる感じじゃないのに、指先だけが猛烈に動いていて、不思議な感じがしました。

アンコールで弾いてくださった曲がよかった。有名な曲だと思うけど、タイトルわかりません(^^;

パンフレット、昔は数ページあったと思うのですが、今年はA4一枚になってました。節約かしら(^^;

着物姿の方が千人以上いらっしゃるので、着こなし見るのが楽しかったです。
雨だったので、いろんな雨コートも見れました。
化繊かウールか木綿の人が多いのかと思いきや、正絹の人ばっかりでしたね!

終了後は、マンガミュージアムへ。
シュガシュガルーンの洋服の展示、可愛かったです。

写真は、一般公募ドレスの物ですが、これとは別の展示室で、pagon(京友禅のアロハシャツ作ってるブランド)などの手がけた、洋服の展示があって、キノコ柄のワンピースなどが可愛かった。
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2013年03月20日(水)
「能への誘い」

17日に「能への誘い」という催しに行ってきました。
場所は、谷町九丁目駅近くのシアターOM。

最初は、「土蜘蛛」の仕舞。

小さな会場ですので、3列目の私のところまで、糸がブワーッと飛んできました。
もっとまっすぐに糸が飛ぶのかと思ってたら、らせん状なので、くるくる〜って感じで飛んでくるんですね。

飛んで一回転して座る、最後にバタンと倒れるなど、派手な動きが多くて、面白い! 迫力ありますね。

能の歴史の説明のあと、「屋島」と「なんとか天女」(すみません…)の仕舞。

お客さんから一人、能装束着付け体験が行われました。
天女の装束は、総額250万円!! 

高価すぎて洗えないので、綿入りのシルクの襦袢? を着ているそうです。
(汗が響かないように)
着物の衿も開いた状態で、毎回三つ折りにして着るそうです。
(汗が早く乾くように)

最後は「高砂」を皆で謡って終了。
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2013年03月17日(日)
64 横山秀夫

未解決の誘拐殺人事件をめぐって県警の刑事部と警務部が対立。
その間に立たされた、元刑事の広報官・三上が主人公。

密度の濃い文章で、これ読み終わったあと、しばらく、ほかの本もドラマも、頭に入ってきませんでした。
今年の本屋大賞、取って欲しいです!

三上は、俺は刑事がやりたかったのに、二渡のせいで、広報官になって裏切り者呼ばわりされてるんだ〜! って、勝手に二渡を憎んでますが。

県警が14年くらい隠してた「幸田メモ」の真相を一人で探り当ててるし。
広報の部下からは「あなたを失いたくない」って涙目で言われるわ、
ベテラン刑事からは、独り言で被害者父親の名前を教えてもらうわ、
ジャイアンな行動の割には、四方八方から好かれとるやん!

二渡は高校時代の剣道部で一緒、更に同期でトップだった男で、
三上は(あいつは剣道部で補欠だったから、エースだった俺を妬んでるんだ)って言ってたけど、
最後、二渡に「昔、交通費を貸しただろう。借りを返せ」と細かいことを言ってるあたり、仲良いんじゃ? と思う。
二渡は、単に、三上の精神的タフさと人望を買って、広報に異動させたのかも。

県警内部の抗争については、そんなことしてる暇があったら、犯人捕まえてくれよ! としか思わん。
一般人にとっては、県警のトップが本庁だろうが県警出身だろうが、優秀ならどっちでもいい。

雨宮さんはすごい執念だ。超人的能力。

三上の娘の行方がどうなったのか、気になる。