カタルシス
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え 内田有紀と吉岡くん離婚したの? あらら 何でまた
最近おしどり夫婦の破局ネタが多いっスね 吹越満と広田レオナとか 渡部篤郎と里佳子とか そんな中異彩を放って幸せそうなのが謙さんと南果歩ね
まさか今更結婚すると思わなかったよ謙さん…
いや別にプライベートはどうだっていいですけどね ぶっちゃけると 今はとにかく ハリウッド病に侵されて大味な役者に成り下がらないでいてくれることを祈るのみです
『ALWAYS 三丁目の夕日』2005年/日本
下北沢 Daisy Bar にて春ソロの日!
今日はサクサク退社できそうだったし 出番もトリでゆっくりめだったので ライブの前にゴハンを食べようと思って友人たちに声かけしておいたのに 退社間際にまんまと足止めをくらったため言い出しっぺの自分が一番遅い下北着となってしまいました チクショー 昼間はあんなに時間持て余してたってのに〜!
ゴハンに付き合ってくれると名乗りをあげてくれた友人2人に「先に店入ってて〜!」と慌てたメールを送り 自身も大慌てで下北沢を目指しました ほどなくして店を決めたらしき友人たちから
「靴屋の向かいの2階にあるカレー屋にいるね」との連絡が入ったので はて?そんな店あったかな?と思いながら言われた場所に行ってみると 確かにカレー屋さんがありました というか 正確には“できていた” B1にハイラインレコードやライブハウス「Cave Be」のあるビルです 2階って前は何があったんだっけ?
カレーショップ『ベジーヤ』12/12OPEN!! だそうですヨ
店内に入ると友人達の他には客が1組 時間もまぁ20時だったからピークを過ぎているといえば過ぎているんですが オープン間もないのにこんな閑散としていていいんだろうか… 商店街の表通りから1本裏手になる道だし カレー屋近くに何件かあるしね しかもスープカレーが売りらしいって 強豪『マジックスパイス』が盛況開店した下北に よくぞ挑んできたもんだ と半ば憐れむ気分で食事を注文 先の2人に遅れること数分でスープカレーのセットが運ばれて来ました
それを見た友人たち曰く「…あれ?タマゴが乗ってる」
半熟のゆで卵1/2が乗っているのを見とがめたご様子 「え?でもメニューにもタマゴ入ってるって書いてあるよ?」 「「なかった…」」 「じゃあ忘れたんだよ お店の人に言おう!」 「もういいよ」「今更だよ」
えーなんでー? 2人とも訴えることなくタマゴなしのカレーに甘んじることを選んだのでちょっと驚きました だって私だったら言うもん 多分というか絶対 タマゴ好きなのもあるけど あるべきものがないのって何か気持ち悪いじゃん
それでも本人たちがいいと言っているのを押してまで私が口出しすることでもないし 幸い自分のカレーにはタマゴがちゃんと乗っていたしで 泣き寝入りを黙認する形になりました
なんつーか 色々と微妙な店だなぁ …1年もたないに1票!(おい)
食べ終わるくらいにライブの出番時刻になったので デザートを急いで口に突っ込み慌ただしく退店 ライブハウスとは目と鼻の先なのに出遅れでもしたらただの間抜けです つか 本気泣きします
駆け込んだお陰で無事セーフ 元々狭いハコですが お客さんの入りが良かったようで結構な混雑具合でした それでも春山さんがセッティングを始める頃には しっかり前方に陣取って待機
そして本日のセットリスト 1)Rainbow Fish 2)犬の夢 3)野生の馬 4)SMOKY SMOKY 5)旅の夜空 6)サヨナラの秒読み EC)Let"s Go Summer Days
馬とレツゴーはBIKEMEN 他は全部スプリングベルの曲でした 懐かしいセレクションにキュンときた 特に『旅の夜空』は本当久々に聴いたヨー!うっうっ…(感涙)
SBのサイトのTOPイラストにこの曲のイメージを持ち込んだことがあったネ そうだよサイト運営してたんだよ私 ファンになって半年後くらいに開設して運営期間は解散までの約1年間 ああ見えて公開までかなり時間かけて作り込みましたのヨ 未だにWEB構成では一番の仕事です いや本当 ブルームとかこの個人サイトとか全然比じゃないこだわり方でしたからね 手前味噌ですけどあのサイト自分で超お気に入りでしたもん(笑) 色んな意味で濃ゆい1年だったなぁ〜… 何だかすごい昔のことみたいだ
時々こうしてあの頃の楽曲に触れられることは ファンとしちゃささやかな幸せであると同時に 回顧心を揺さぶられる切ない時間でもあるわけで
いくら振り返ってみたところで今が昔に戻ることはないけれど 出会えて良かったと今でも思うよ スプリングベル
たとえ実体がなくなっていようと 在るところには今でもしっかり 存在してるんだってことが 残っているんだってことが 彼らにちゃんと伝わっているといいなぁ
『旅の夜空』スプリングベル/春山レイ
妹の誕生日当日で本家がご馳走とのこと 仕事をサクサク切り上げて退社する 帰宅途中『テレビLIFE』購入 新聞を取っていないので年末の特番対策用&松田賢二と川口真五の“鬼対談”が載っていたので…
地元の駅を降りてから手土産に赤ワインを購入 自分は苦手だが他の家族は飲むので時々買って帰る 飲まないのだから味の善し悪しが解るわけもなく家族の好む傾向をボディの重さと価格や産地で何となく推し量るのみ 意外とハズレがないのは飲まないが故のビギナーズラックだろうか?(もしくは家族が優しいとか・苦笑)
そんな訳で本家へ直行 妹のためのご馳走が並ぶ食卓にちゃっかり参加する
こんな日でも弟の帰りは遅い
『ワインの匂い』オフコース
2005年12月18日(日) |
注目すべき人々との出会い |
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mixiのマイミクさん3人とプチなオフ会の日 3人中お一人とは数年前からリアルでお付き合いがあり お一人とは別の場で既に1・2度顔を合わせ済み もうお一人とだけは全くの初対面でした
お付き合いの長い一人は遅れて参加とのことだったので 先に3人で合流してお茶orゴハンなど ギャルの真似をして渋谷109の正面入口で待ち合わせなぞしてみました 時刻はゆっくり目の13:30 私が一番乗りだったようで 次に着いたのは顔見知りの方 ほどなくして携帯が鳴ったので出てみたら目の前で手を振りながら近づいてくるお嬢さんが1人 おおお 初対面さんの登場ダワ!
「これさんと○○さん」といいながらそれぞれを向いたので 「何で解るの?」と訊いたら 「え だって今これさんに電話かけたから…」
…そうでしたね
のっけから素ボケを炸裂させたアタシ ホラもう 掴みはOKさ!(自虐)
初対面含みだったので適当に話題のネタにしようと『ミスター&ミセス・スミス』を一緒に観ることにして渋谷に集合したわけですが 座席指定でも整理券発行でもない劇場だったので チケットを確保した上事前に並ばなくてはならず 上映時刻は調べてあったんですが 並びの為の時間を確認してから腰を落ち着けることにして一旦窓口へ 16時の回を観るには30分〜45分前には並んでいた方が良いと言われたので 15:15を目安に再び劇場へ来ることにしました
お昼がまだだったのが私と1名 1名は食べて来られたとのことで お茶でも食事でもよくてなるべく劇場に近い店 という条件を満たした不二家へ入店 少し時間がズレていた所為か 特に並ぶということもなくすんなり席に座れたまでは良かったのですが いつまで経っても注文を取りに来ない店員…
呼んだのに来ない 返事したのに来ない ヒマそうにしてるのがいるのに来ない
なめとんのかゴルァ
苦笑していても埒があかないと悟り ヒマそうにしている店員のところまで行って「すみませーん さっき声をかけて返事もしてもらったんですが いつになったら注文取りに来てくれますかー」とニッコリ話しかけてみました 少しは慌てた様子を見せてくださいよ 店 員 さ ん v
ま 当然すぐに担当の人が来たわけですが あんまり反省している風がないというか スタッフ内で状況の疎通ができていないようで 我関せずな若い女の子店員さんが何事もなかったように注文を取っていきました
むーん 渋谷は店が多くてスタッフの質の善し悪しに差ができるのか 粗悪なヤツバラに出会う率が高い気がするなぁ もっともここを選んでしまった自分が悪いってのもあるんだけど
しかし 放ったらかしにされただけあって長っ尻超OKでした 皿が空になっても知らん顔なので結構長い時間ダラダラできましたね 待ち時間を埋めるだけならアリかも とか自分を納得させてみる
その間はお互いに渡す物渡される物の交換をしてみたり 一応ここ3人は映画つながりなので 映画関連の話題で盛り上がってみたり 初対面の子が混じっているとは思えぬエキサイティングな数十分を過ごすことができました お笑いが好きというだけあってノリが素敵デスヨこの彼女(笑)
そうこうしているうちにあっという間に映画館に並びに戻る時間です 後から合流の1人からメールで連絡があり 場所の説明をしてみましたが解らなかったようなので 他2人に先に並んでいてもらい 私は1階で彼女の到着を待ってから上の階へ並びに上がりました
大きな劇場だったので座りっぱぐれることもなく着座 多分半分よりは前に並んでいたと思われます 通路からの4連席をGET☆ そして犬も食わない世紀の夫婦喧嘩映画を鑑賞となりました
というわけで『Mr.&Mrs. スミス』 うん 思ってた通りのプロモーション映画ダッタヨネ アンジーとブラピのラブラブ映画でした キャラ的にはブラピの方が可愛らしかったですが アンジーの意地っ張りなキャラも悪くはなかった でも 話はまぁ ないも同然というか なんなの?あのオチ ぶっちゃけ本編よりもGW公開予定『ダヴィンチ・コード』のCFの方が印象に残ってるっちゅーの ベタニが出ると知らなかったんでびっくらこいたヨ! つか またオカシな役そうでアハハとしかコメントのしようがないのですが まーまーベタニですからな 『ウィンブルドン』のときみたいな役してる方がビビリます 原作は評判のいいし やたらめったらキャストが豪華なので 劇場鑑賞してみようかなーという気分になって帰って来ました
…え スミス夫妻の話? もう いいよ〜 ねぇ?
劇場から出たところで さてどうしましょうか?という話になったら 初対面マイミクさんが「行きつけの店があるんですけどちょっと遠くてもいいですか?」と申し出てくださったので みんな大喜びで乗っかります すぐに携帯で連絡を入れている様子を見て「おお〜カッコイイ!」と喝采 運良く席があったらしく そのお店へ向かうこととなりました
道玄坂からマークシティに上がって中を通り抜け246方面へ La.mama(ライブハウス)に行くときによく使うエクセルシオ−ルの前の出口を出ようとしたら ベンチに見慣れた顔を発見したので思わず声をかけ
「○○さん?!」 「わー これちゃん?!」
そういやON-AIRでリッケンズ(元Moonchildの佐々木収と元カレイドスコープの石田匠が組んでいるアコースティック・ユニット)のライブだって言ってたっけ… 向こうも1部と2部の間の時間を潰していただけだったようだし こちらもこれから店に向かう途中だったので 軽いやり取りだけしてサヨナラをしました いやしかし こんなところで会うとはまさに奇遇です
さて マイミクさんおすすめのお店はといいますと 246沿いを池尻方面に歩くこと数分 駅からちょっと距離があるので渋谷の喧騒も遠く 国道を行き交う車の排気音だけが耳を過ぎていくような オフィスビルの連立する一角でした
こんな場所のどこにそんなレストランがあるんだろう??と思っていたら とあるビルの入口で彼女の姿が向きを変えたので「え?!このビル?!」と思ってついて行ったら ビルの入口のすぐ脇にもう一つ別の扉があり ちょっと重厚そうなそれを開くと地階へ誘う階段が現れました 並ぶキャンドルがチロチロと揺らめいて 中には確かに小洒落た創作和食のレストランが!
をををを!! 素敵!素敵!!超ブラヴォー!!
入口に大きなクリスマスツリーが飾られていたので ただでさえ目立たない入口が更に陰になっていたため 全く存在に気づきませんでした 看板も表の通りには出ていなかったし これはわざと隠れ家風にしているんだなと思わせました 案内なしには絶対に行き着けそうがない 知る人ぞ知る名店っぽい♪
行きつけというだけあってマイミクさんは顔パス状態 「今日はなんの集まりですか?」とかまで言われましたお 彼女イチ押しの店長(竹ノ内豊似)に案内されてリザーブ席へ
メニューにざっと目を通してみたところ 店のオシャレ感にしてはリーズナブル 隠れるように構えている所為か客質も落ちついていて ほど良く大人な雰囲気です なんか 大声で笑ったりしないように気をつけよう…(汗) 常連のオススメを参考に料理を注文し まずはアルコールで乾杯 mixiのネタを中心にそれぞれのハマりものやら日常の話に花を咲かせました 誰一人として先ほど見た映画のことは話題にしてません つかもう この時にはすっかり頭に残ってなかったもんねスミス夫妻(苦笑)
3時間くらいくっ喋ってましたでしょうか 美味しいお料理に舌鼓を打ちながら それぞれが持ち寄る話にたくさん笑いました
いい店に いい料理に いい仲間 最高にいい時間です
明日が月曜ということで 割と早めの切り上げにしたつもりでしたが それでも22時近くにはなっていました お家の遠い人もいたのに時間を忘れてしまい少々反省・。orz
そんなこんなで mixiプチオフ会は思いの外の大成功に終わったのでした!
…と思ってるの私だけじゃないよね? 違うよね??(´△`;)""オロ
これに懲りず 是非また一緒に遊んでください!
『注目すべき人々との出会い』1979年/イギリス
午前中地元の美容院へ散髪に出かける 明日mixiで知り合ったマイミクさんとプチオフ会があるので 少しでも小綺麗になれればとの姑息な行動 といっても いつものカットでいつもの長さにしてもらっただけだけどね 冒険できないタイプ
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『HOTEL』鑑賞 ⇒●レビュー
リス・エヴァンスが出演しているので借りてきました レンタル屋には1本しかなくて しかも行く度に貸出中なのでなかなか借りられなかったんですが 先日mixiでお知り合いになった映画好きさんが リス・エヴァンスもお好きでらして『HOTEL』も持ってるというので・・・ 自分からはノーマンの作品を数本提供し 先方からはリスとティル・シュヴァイガーのレアな作品を数本貸し出してもらいました
すごいゾmixi! あなどれぬ!!
という訳で念願叶って見られたわけですが 予想していた通りの難解な内容で半笑いになりました あははー こりゃ解らねーわ!苦笑
というのもこの映画 大筋だけが決まっていて 細かいセリフや台本がなく 全て役者のアドリブで構成されているという作品です 演出も役者とスタッフがその場で提案し合って決めていくという手法が取られていたらしく 普段台本・脚本通りに喋って動いてだけしている俳優にとっては かなりのストレスだったようですよ キャスティングされた面子の中でも 特に場数をこなしてきた舞台出身の俳優たちが必死に引っ張っていたようで そんじょそこらの駆け出し俳優には荷が重い仕事だったことでしょう
リスは割とメインの役でした メインというか 主人公がいない映画だったので・・・ 主人公どころか物語もねーよ 何だかわからない登場人物や何だかわからない場面がいっぱいだったよ 「映画」を見ようとしちゃダメだね できて「映像」と「役者」を楽しむくらいでしょうか 少なくとも一般視聴者としては その程度が精一杯だと思います
技術的な面では監督が独自開発したハンディカメラ(カメラとマイクとライトが一つになっていて 撮影・音響・照明が1人でてきてしまう)の使用が 業界関係者の間では注目されていたらしいです 脚本(ホン)なしの芝居というのも 初めての試みではないにしろ 俳優たちから一目置かれた話題作だったとか まぁ本当かどうかは裏づけとってませんけれども 企画的には確かに変わった趣向だったと思います
が いかんせん 何を表現したかったかが謎なままなので 単純に見るだけの立場としては 面白くない映画でした (みもふたもない)
映画としてはオススメできませんが 特典でオフショットが盛りだくさんだったので 好きな俳優さんが出ているという人になら 試してみる価値はあるかも ・・・デス
●主な面々 ジョン・マルコビッチ ルーシー・リュー リス・エヴァンス サルマ・ハエック
⇒●作品情報
『僕らの冒険』A-mi
TSUTAYAの半額レンタル週間がスタートだ!と思って映画を借りようとしたら
「CDのみが対象です」と言われた
よくよく確認してみたら確かにそのように明記してあったので だったらいいやーと借りずに退散
だって定価で借りるほど見たいって訳じゃなかったからー・・・(貧)
『ヴィデオドローム』1982年/カナダ
どうにか仕事が落ち着いたので 慌てて飛び出て映画を見に行きました 前売券持ってるのに時間がつくれなかったんです!公開期間が16日までなんです!!ギリギリなんです!!!
渋谷シネマライズにて『ミリオンズ』鑑賞
『トレイン・スポッティング』や『シャロウ・グレイヴ』など ドラッグや暴力・金に溺れる若者の姿や 人間の根底にある私欲のようなものの存在を シニカルにだが軽快なタッチで描き出すことで知られる英人監督のダニー・ボイルが ガラリとその趣旨を変えて手がけたハートフルムービー
今までの作風を知っている人ほど「どうした?何があった??」と驚くこと必至な これまでの真逆をいくような今作は 世間的にもやはりその部分に疑問を持たれたようで 多くのプレスからの質問に応じた監督曰く「自分の子供に堂々と見せられる映画をつくってみたかった」とのこと
うん 確かにトレスポやシャロウはあまりお子様向けじゃないもんね(苦笑) 私もシャロウはダークな笑いで面白かったけど トレスポはぶっちゃけ苦手だ… 他に見てるのは『ツイン・タウン』 見ていないけど有名なのは『ザ・ビーチ』『普通じゃない』『28日後…』辺りでしょうか どれもこれもやっぱり何かシュールな系だよねぇ 英国人特有のひねた視点なのか 監督の特性なのか ブラック過ぎるユーモアが彼の作品の枕詞だそうですよ
・・・と 閑話休題 『ミリオンズ』に話を戻します
監督の今までの傾向を考えたらかなり頑張って子供向けにつくってます 軽快な場面展開などはとてもコミカルで楽しい感じ 冒頭に更地から家が建つまでの様子をCGでタラララ〜っと見せてくれるんですが それだけで「可愛いv」と思える映像になってました
が
主人公のダミアンって男の子がちょっと変わり者というか 素直で正直な子なのに 他人には見えない「聖人」が見えてしまう子なんですな 一言でいうなら「聖人オタク」なんですわ 見えるから知識がついたのか 知識があるために見えるのか とにかくありとあらゆる聖人の名前と聖人とされる由来をキチっと覚えている そしてことあるごとに引用したり話したがって周囲のひんしゅくをかったり 家族にも呆れられてしまっています 解りやすく言うなら「ひかれちゃう」子 それでも 聖なる人物の姿が見え言葉を聞くことができる故なのか それとも元来そういう性格なのか とにかく真っ正直で人一倍純真な男の子です
対するお兄さんのアンソニーは 子供のクセに大人びているというか マセている…いやスレている?ような子で 大人の前では「年相応の子供」を演じているといった感じの男の子 悪人ではないけれど 俗物に対する私欲がちゃんとあって 「正しいこと」よりも「得なこと」を優先するタイプです
そんな兄弟がある日突然大金を手にしたら・・・ 2人がそれぞれに取った行動は?
「ドラッグ」と「暴力」は排除されていましたが 「不思議ちゃん」と「皮肉」と「人間の欲」に関してはさすがのボイルとしか言いようがない 絶妙なまでの絡み合いでした
英国ポンドが欧州ユーロに通貨変換するという設定で(実際はまだポンドのまま) 廃棄される旧紙幣を奪った強盗団のカバンの1つが幼い兄弟の元に転がり込んでくる訳ですが 完全変換の期限までに換金しなければ ポンドはただの紙切れになってしまうので 期間内に使わないと価値がなくなってしまいます 本当だったら全額ユーロに換金してしまいたいところですが 一気にそんな大金を換えたりしたら強盗に遭った紙幣だとバレてしまうので 子供の彼らだけではどうにもできません やむを得ず彼らは期限内に使い切る方向で頭を捻ります
亡き妻を想いつづけながら2人の息子を大切に育てている父親や 引っ越したばかりの新しい街と住人たち 父親に新たな恋を運んでくる聡明な女性や 学校の友達 そして兄弟に迫る強盗一味の影
途中 聖人たちの登場はなくても良かったんじゃないか?と若干思いましたが ことあるごとに彼らの啓示を受け 次なる行動を選択する少年の人格描写のためには やはり必要な存在だったのかな?と思い直しました 死んだ母親が聖人になっていると思って何とか彼女の姿を見ようとして信心してみたり 「聖人オタク」という設定一つで色んな要素が取り込めていたんだなぁと ちょっと感心 ボイルの作品を見たことがあって尚且つ「ちょっと苦手」と思っていた人には超オススメ 逆に今までのボイル作品が好きだという人には物足りない映画かも知れません
さて あなたはどちら?笑
『聖者の眠る街』1993年/アメリカ
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