カタルシス
DiaryINDEXpastwill


2006年07月09日(日)  UDON 

昨日今日は何も用事のない土日 昨日は妹に定期とレンタル屋のカードを貸し出していたので完全なまでに引きこもっておりました 今日は妹ともども家にいることになっていたし どうやら父がお休みのようだったので 朝のうちにメールでランチのお誘いをかけておいたら父母ともにOKの返事 よしよし では妹が行きたい所があると言っていたので 皆でそこに行ってみよう!

正午 ほんのり雨模様の中 本家カーが我が家の前までお迎えに来てくれて 父母妹と4人で出発です 最近弟の顔を見ておりません(苦笑)

妹が紹介してくれたのは 今通っている学校のクラスメートがバイトしてるという手打ちうどん屋さん うどん&蕎麦好きの先生からも「美味しいよ」とお墨付きをもらっていたので ちょっと興味が湧いたらしいです うどんとか蕎麦とかうち家族みんな好きだからね

で 言われていた目印を頼りに初めての店を探し出し サクっと入店
日本家屋の内部を改装して設えた構えになっていて なかなか風情のあるお店です メニューや使われている食器を見た感じだと チェーン店?といった雰囲気でした ランチメニューが800〜1000円台で数種類用意されていて 結構お得な感じ

手打ちというだけあって もちっとしたコシのある麺 うん これはイケる! 開店して日が経っていないらしく おぼつかない店員さんがいたのと 夏だからって冷たいお茶しか出せないというのは ちょっと難アリな部分でしたが 食べ物に関しては4人共に及第点でした

会計の時レジにあったフライヤーを見たら やっぱりチェーン展開してるお店でしたね 食器や全部オリジナルだったから こりゃ単発経営じゃないなーと思ってたんだ(笑)
大阪発祥のようですが都内にも三茶や四谷に支店があるみたいデスヨ☆

⇒●のらや
 
お食事後 近くの家電屋に寄ってもらって 昨夜切れてしまったデスクの電球の購入と 最近調子のよろしくないDVDプレイヤーとビデオデッキの代替わり品に目星をつけておくのとで店頭を覗きに行きましたが 電球はさておき プレイヤーとデッキの種類が沢山あり過ぎて 目星どころではなくかえって混乱してきてしまいました これは現地にいきなり来るんではなくて ネットや何かでリサーチしてから現物確認に来るべきだったね・・・ 失敗失敗(汗)
ということで 電球だけ買って退散

父母妹はそのまま帰宅 私は途中の駅で降ろしてもらって レンタルの返却をしに新宿まで出て行きました

DVDを返してから
ローソンチケットで『Ricken's』のライブチケットを
チケットぴあで『ドイツ映画祭2006』のチケットを
それぞれ購入して トンボ帰り
 
⇒●Ricken's
⇒●ドイツ映画祭2006
 

『UDON』2006年/日本

 


2006年07月08日(土)  蛇女の脅怖 

『ケン・ラッセルの白蛇伝説』鑑賞

【あらすじ】とある大蛇伝説の伝わる村。両親が森で行方不明になって以来、姉妹だけで民宿を営んでる家に、考古学者の青年アンガスが滞在している。彼はある日、その家の庭先で恐竜のような奇妙な骨を発見する。そしてそれ以来、蛇にまつわる事件が続発する。一方、その村には“神殿の家”と呼ばれる屋敷があり、その主である美女シルヴィアはその妖艶な美貌で次々と男を誘い込んでいた……。(allcinema ONLINEより)

若き日のヒュー・グラントを見たくなって借りてきた1988年の作品
最近DVD化されたある意味名作というか 予想していた通りの



ア ホ 映 画 で し た !!



ヒュー様(笑)は村一番の名家の青年で蛇退治をして栄えたという伝説の一族の末裔です 長いこと外国で暮らしていましたが 家督の相続を期に村に戻ってくることになりました なので地元のことにはあまり詳しくありません
民宿の姉妹と考古学者の青年が持ち込む不可解な話に興味を示し 裏に蛇の存在があるのなら僕の出番だ!的関わり方をしてくるお坊ちゃんです
若くて社交的 外国(というか都会って意味だったんだと思うけど)暮らしが長かったので他の村人たちとは立ち振る舞いや身のこなしが違います 見るからに名家の青年といった感じですが嫌味な風も横柄な態度も特になく 下々の者たちと普通に付き合っています 世間知らずってわけでもなさそうだし イイ感じのお坊ちゃんだったと思います
そしてさすがの88年製作 ヒュー様ピッチピチで若かった!

悪女シルヴィアを演じたアマンダ・ドノホーがえらいキレイな人でした ナイスバディ!でも貌の色気ほど体はエロくなかった(引き締まってて逞しいくらい でもとにかく脚が長くて美しい)
あんなに綺麗なのに こんなアホ映画で裸体晒して勿体ないなー というか 他で見たことないんだけど何者??と思って出演作調べてみたら『英国万歳!』や『ライアーライアー』に出てました どっちも見てないからわかりませんでしたが クローネンバーグの『TABOO』にも出てんの?! 持ってるじゃんアタシ!(爆)←全編通して見てないのバレバレ

異教だの邪教だのがえらい描かれ方でした モザイクいっぱいで「おいおいおい(^^;)」みたいな 蛇女=両性具有が定説なら ボカしちゃいけないシーンが1ヶ所あったような気がしますが あれでいいのかな? つか ビデオで見たらまんま映ってそうだ(『モーリス』もそうだったし)

特典のトレイラーでは「珠玉のホラー」みたいな売り口上でしたが ジャンルが「ファンタジー/ホラー/コメディ」となっていて ちょっとホッとしました
後になってレビューやデータベースの案内を見てみたら「物語を描いてゆくのはラッセル一流のユーモアで、ホラーと見るのは間違い」とハッキリしっかり書かれていたので 自分の見方は間違っていなかったことをより確信できました!

あれはホラーじゃないよ! 絶 対 コ メ デ ィ !(笑)
 

『蛇女の脅怖』1966年/イギリス

 


2006年07月07日(金)  薄れゆく記憶のなかで 

『わすれな草』鑑賞

【あらすじ】30年前、吸いかけの煙草をくれた謎の女が忘れられないヒョウは、彼女に会いたい一心で、単身移住していたブラジルから香港へ戻る決意をする。だが、久しぶりの香港には昔の面影がなく、途方に暮れる。そんな時、チンピラのスモーキーと出会い、金に困っていた彼に札束をちらつかせ、女を捜す手助けをしてもらう。渋々引き受けたスモーキーだったが、宿敵・九龍との決闘で汚い手を使われ傷を負わされた話や、探している謎の女の話を聞くうちに次第にヒョウに友情を感じ始めるのだが……。(allcinema ONLINEより)

エリック・ツァン主演
ニコラス・ツェー準主演
共演:スー・チー テレンス・イン サム・リー スティーヴン・フォン ケリー・チャン アンソニー・ウォン サンドラ・ン


何このやたらと 豪 華 な 面 子 は


他にもヴィンセント・コクだのトン・ワイだのがチラ出してました

ニコ目当てに借りてみた1999年製作の映画ですが 何気に今流行りの“記憶”ものであったり 時代を先駆け過ぎていたのか 主演が小太りなオッサンなのが災いしたのか 一般的には全く見向きもされなかった作品です

原題『半支煙』“煙の向こう”とでも訳すんでしょうか?(超意訳)ニコの演じる青年の名“スモーキー”がエンドロールで“煙仔”と書かれていたのが可愛かった(笑) “煙ちゃん”ですか ぷぷぷv

『潜入黒社会』につづき またもやエリック・ツァンでしたが 前作が淡々とした演技だったのにたいし こちらは熱演 7年前だけど風貌の印象全然変わらないノネー ニコはピチピチで若造感がムンムンでした

『潜入〜』ではダニエルが「ハーフ」の役だったのと同じように 今回はテレンスが「米国帰り」の役(実際2人とも米育ち) そういう設定にしなきゃいけないほど広東語の発音が下手だってことなんでしょうか… 英語比率が多いってことくらいしか解らないお・。

スティーブンとサム・リーはどこに出てくるんだ?と思っていたら 30年前のヒョウ(エリック・ツァン)とそのライバルでした! ぶはーっ(爆笑)
インファナルのときといい、全然似てない「若い頃」を平気で使う辺りが香港だね!
その段階でコメディ色つかずに済まないから! 笑えて仕方ないから! 転笑

…さて

何だかんだいって未見のニコ映画(国内版)は残すところ1作となりました あとはTVドラマと国内版が出ていない作品だけ 最後の1作もレンタルはしてきているので見てしまえばお終いです 何か見るのが勿体ないナー…

『薄れゆく記憶のなかで』1992年/日本

 


2006年07月06日(木)  ミイラの墓場 

『潜入黒社会』鑑賞

【あらすじ】しがない巡査のマイク(ダニエル・ウー)とチュン(デヴィッド・リー)は巡回中にカフェで強盗に遭遇し銃撃戦の末、犯人を射殺。しかし、この行為が行き過ぎと判断され、マイクは停職処分を受ける。そんな時、偶然黒社会のボスであるティン(エリック・ツァン)そしてティンの妻、ポーリーン(スーキー・クワン)と出会い、衝撃を受ける。
ある日、長官から囮捜査潜入捜査官に任命されたマイクは、ティンの悪事を暴く為、組織に潜入することになるが、しだいに黒社会に染まってゆき…。(FULLMEDIA ONLINEより)


ミイラ取りがミイラに・・・ いや何か 端からミイラになるつもりで取りに行くフリしてたっぽく見えましたけどね
えー 2001年製作にしてはやたらと古臭い仕上がりになっております 香港の黒社会の雰囲気を出すためにワザとしてるのでしょうか(苦笑)

ダニエル相変わらず表情が微妙〜そして今回はキャラがチャラい 小ズルイ奴なのに見た目がスタイリッシュだから泥臭さはあまり感じず 身なりの良いスーツとか着ちゃうとマフィアというよりエリート青年の風貌です

ボスのエリック・ツァンがカッコイイ役でした カッコイイってのはあれかな ちょっとニュアンスが違ってるかも知れませんが 黒社会を知り尽くした貫禄と見た目からはわからない包容力があった 見てくれは背が低くて小太りで愛嬌がいいだけのオッサンなのに 男前な役でした

姐さんもうちょい綺麗だと良かったかな?
ダニエルフルヌード!でも体型が苦手・・・orz
親友が地味なりにイケメンさん(デヴィッド・リー)
また出たラム・シュー!三下演らせたらピカ一だね〜 笑




総評:エリック・ツァンの眉毛が どうしても気になります!

なんであんななの?普通でいいよ普通でー!(^^;)




えっと ダニエルさん ジャンユーと共演の『豊胸秘CUP/Beauty and the Breast』ってのが面白そうなんですが 未公開な上に国内版出てないみたいですね コメディの方がきっといいよ彼(ボソリ)
 

『ミイラの墓場』1942年/アメリカ

 


2006年07月05日(水)  情報攻防戦 

『ブレイキング・ニュース』鑑賞

劇場でCFを見て「うわ面白そう!」と思ったのに 公開中観にいけなかった無念の一本
お気に入りジョニー・トーの監督作品
主演はケリー・チャンとリッチー・レン

【あらすじ】ある朝、香港の市街地で銀行強盗団と警察との壮絶な銃撃戦が発生。しかし激しい攻防の末に、CID(重犯罪特捜班)のチョン警部補は、ユアン率いる犯人グループを捕り逃してしまう。しかも偶然現場に居合わせたTV局のカメラによってその一部始終が報道されてしまう。警察への非難が高まる中、新任指揮官レベッカは失地回復のためメディアを逆利用する戦略に打って出る。それは、PTU(機動部隊)にワイヤレス・カメラを装備し、犯人逮捕の瞬間をTV中継するというものだった。一方、チョンたちに追い詰められた犯人グループはアパートの住人を人質にとって篭城を始めるのだが…。(allcinema ONLINEより)

冒頭の7分くらいのワンカット銃撃シーンがすごいです 編集なしであの銃撃戦はかなり計算しつくしたフレームだったはず NGなんて出そうものなら一体どれだけの費用と手間がかかったことでしょう… ガクブル

美人だけど堅物そうな若手女性管理官をケリーが神経質そうに好演 8割方眉毛をつり上げた表情しているのでぶっちゃけ美人も台無しでしたが(苦笑)

当初は間抜けた顔だと思っていたリッチーは 最近富に男前になってきた気がするお 決してハンサムさんではないのだけれど カッコイくなりました 今回の役もクールなようで情に厚い知能犯を快演
OPクレジットを見ていて気が付きましたがリッチーってアルファベット表記だと「RICHIE JEN」なんだね 「レン」じゃなくて「ジェン」なんだ 本編は広東語のようでしたが 端々で台湾語だった気がする・・・(リッチーは台湾人)
「再見」を「ザイチェン」て言ってたので←広東語だと「ツォイギン」に聞こえるハズだ

知らんで見たニック・チョンは『決戦 紫禁城』以来 あの時はジャッキー・チュン(張學友)に似てるなーと思ったけど今回はますだおかだの増田くんに似て見えた 痩せたな?ニック
今回演じた捜査課の刑事チョンは 後半オカシイくらいの不死身ぶりを披露していました おまいそれ本当だったら絶対何回か死んでるから!ありえないから!大笑

『デッド・ポイント』『ラヴァース&ドラゴン』にも出てた あのオッサン俳優さん 名前が解らないとmixiで嘆いたら親切な通りすがりさんが教えてくださいました!許紹雄(ホイ・シウホン)っていうんだって!うわーい ありがとうございます〜〜 そして彼は今回もいいキャラでした!

サイモン・ヤムとラム・シューはジョニー・トー作品の常連です
何が何でも出てやる(出してやる?)感がムンムンです
んで いつも思うんだけども「そして誰もいなくなった」的ラストはジョニー・トーの必須条件なんでしょうか たまには“無情”以外の結末も見てみたいもんだとか思ってしまう私でした(笑)
 

『バックドア・トゥ・ヘル/情報攻防戦』1964年/アメリカ

 


2006年07月04日(火)  カンフー・ゾンビ 

『メダリオン』鑑賞

ジャッキー・チェン!笑

千年に一度に選ばれる少年が伝説のメダルを手にするとき 死者は甦り大いなる力と永遠の命を与えられる
大物国際犯罪者「蛇頭」が 伝説の力欲しさに少年とメダルを奪う それを追う国際警察官のエディ(=ジャッキー) インディ・ジョーンズさながらの冒険活劇ですが 細部がおざなり(苦笑)

悪者「蛇頭」さんの拠点がアイルランドだった意味がまず知りたい 香港まで少年をさらいに来て「ダブリンに連れてこい」ってイキナリだもの ビックリしたわホンマ も少し伏線くださいよ伏線を!(^^;)

ニコラス・ツェのフィルモグラフィーに入っていたので借りてきました OPでクレジットされてなかったので察しはつきましたが 予想を裏切らぬ見事なカメオ加減にかえってウケてしまい爆笑 ニコとエディソン揃って登場ですが 何分どころじゃなく数秒出演デスたゼ!!
あと一応アンソニー・ウォンも変テコな役で出ています

『カンフー・ゾンビ』1986年/香港

 


2006年07月03日(月)  隣の神様 

今朝のニュースでサッカーの中田が現役引退を表明したと伝えてた
W杯敗退で見せたあの姿には そういう意味があったのか まぁ 薄ら予想はしてたけど 年齢的にはまだいけそうなのに勿体ない気はする でも 本人がそうと決めたことなら周囲がどうこう言ってみたところで意味はないだろうし 他でもないあの中田のことだから 浅はかなことを公言するとも思えない つまり 考えに考え抜いて出した答えがこれだったんだろうと思う

彼の結論は出ているんだ

そしてまた別の「前」を向いている

若いのにスゲェなぁとよく思う人
いつも強く孤高の人だと思う人

公の場での記者会見等は一切予定しておらず 自身のHPで公式発表という形をとっているらしいので しばらくは賛否両論まくし立てられるんだろうけれど

いつか心身ともに穏やかな日々を過ごせるようになるといいね


--------------------------

『やさしくキスをして』鑑賞

妹再三のリクエストによりレンタルして参りました
ケン・ローチ!

イスラムの青年とカソリックの女性の恋愛物語
愛や恋は宗教や慣習の違いを越えられるのか?

舞台はイギリス・グラスゴー
青年はパキスタンから 女性はアイルランドから どっちも移民
どっちの言い分ももっともだけど どっちの言いぐさにも納得がいかない
そもそもが善悪で判断できるもんじゃなくて 宗教に疎い自分には想像もつかないしがらみが世の中には色々あるんだなと思い知る

イスラム青年の事情に関しては日本における一昔前の“村社会意識”と酷似しているように思いました 個人の問題ではなくて家族の面子や一族の体面が何よりも大事 お付き合いと見栄の世界 学歴重視かと思えば 古い慣習における女性軽視の気配もプンプン 軽視というか「こうあるべき」思想が根強くて 現代の若者として生きるには非常に煩わしい手枷足枷になっています その「枷」に苦を感じなければ家族に守られ愛され 幸せに一生を過ごすことができそうなんですが そうもいかないのが若者の心情というもの
青年には姉と妹がいて 姉は「枷」を受け入れている派 妹は逃れたい派で これまた色々込み合っています どちらも青年にとっては同じ「愛すべき家族」です

そもそもイスラム青年とカソリック女性が知り合うきっかけが 青年の妹が通う学校の教師を女性がしてるというもので その学校が何故かカソリックカレッジなんだな いや 女性が教師をしているのは変じゃないんですが イスラムの女の子がそこに通っているというのが謎

彼女が自分の進みたい道のために必死に勉強をして難関といわれる大学の推薦枠を勝ち取ったのに そこへ行くことには猛反対する父親 だったら何でカソリックの学校に通わせてんだよ?って思うじゃない 思想に影響が出るの当たり前じゃん
「思想に影響」はカソリックに染まるという意味ではなくて イスラム以外のものを知るということ 世界は広くさまざまなものの考え方があるということを知ってしまうということ 感性豊かで賢くて 自分を「パキ!」と謗る同級生に立ち向かっていくような気の強い子が 籠の中で大人しくしているわけがない 親なら性質を解っていただろうに 明らかに行動が矛盾しています

そして青年は青年で 自分には許婚がいて その相手との結婚が目前だというのに 妹の教師である女性に自分の方からモーションをかけている 散々アタックかけてその気にさせて いくところまでいってから「実はもうすぐ結婚するんだ・・・」ってさ それひどくない? お前サイテー!って思うのは間違っているのでしょうか
彼女に一目惚れしちゃうとかは解るよ 会ったこともない許婚と結婚しなきゃいけない不満も解るけど 告白するタイミングが違うだろう男!とさ 思ってしまうわけですよ その後も若干「俺の所為じゃない」的発言や行動が気になる兄さんでした なんか女性視点で見ると無性に腹が立った でもそれを断ち切れないのは惚れた弱みなんだよね女の子側

女性教師の方は家族がなく単身移民してきた孤独な人 頼れる人を求めているけれど 今まで全てを一人で逞しく乗り越えてきた人だから自分を主張することも忘れない だから宗教を理由に煮え切らないでいる彼がもどかしくてなりません 早くに家族をなくしているので彼の抱える「家族事情」がイマイチ理解できないし それを理由に自分が軽んじられるのが納得いかないといった感じです 自分が改宗しようとかは当然考えないし こっちはこっちでちょっと身勝手
かといって 敬虔なカソリックとして慎ましやかに過ごしているのかというと そうでもなく 割と世俗に染まったこともしています だって婚前交渉とか本当はやっちゃダメなハズだもんねカソリック まぁ 実際には皆してることだろうけど 表だって堂々とできるこっちゃない 増してや彼女にも色々込み入った事情があって それを教会の神父に陰険に詰られ八方塞がりにされたりします これまた宗教が彼女を攻撃している形です

自分の宗教が重荷となって動きを鈍らせ 相手の宗教が障害となって立ちはだかる

もうそんな相手諦めなよ!って思っちゃうけど それができないのが恋心ってやつなんでしょうな 見ていて色んなものにムカムカしてくる みんながムカつくけど みんなが可愛そう

こんな展開なのにラストは意外にハッピーエンド風味 ですが 真意は別のところにあるのかも知れません 解釈はいくつかできると思います

原題はスコットランドの詩人ロバート・バーンズの詩『Ae Fond Kiss (イ・フォンド・キス):やさしいキス』から
“Ae”は“たったひとつ”、“ Fond”は“せつない”とかの意味だそうです ゲール語(スコットランドやアイルランドの元々の公用語)なのかな?劇中にもこの詩の曲が登場しています 場所によっては『Just a kiss』ってタイトルになってるところもあるみたいですが それだと何だか味気ないですね(苦笑)

アイリッシュの彼女が『プルートで朝食を』のママンでした 似てるなー似てるなーアイリッシュだったしなー と思っていたら本当にそうだった 鈍いよアタシ・。orz

『隣の神様』1990年/日本

 


DiaryINDEXpastwill
kore |MAIL