六本木ミニだより
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2002年02月20日(水) 一番大きな買い物……ノートPC(しかもwin)

(昨日からの続き)
 以前から、外出したときにちょこっと思いついたことをテキストに打ち込みたいと思っていて、ノートPCが欲しいと思っていました。しかしそれって、贅沢ではないか?という思いがずっとあり、なかなか手が出せずにいました。だって、家にせっかく仕事机とPCがあるのに、そこに座っていられなくて外で書こうとするのって、「逃げ」じゃないですか。昔の人はペンと紙があればどこでだって書けたのにさ。銃数万円だして、コスト回収できるほどたいした仕事もしていないし、できる自信もないし。そんなためらいからなかなか決断ができませんでした。
 しかし、「病院や祖母の家に通ったりすることを考えると、これから外出が増える」というのが、決断するきっかけになりました。
 最初は小さくなったi-bookを買おうと思っていたのですが、i-bookは2.2キロで結構重い。それに、出版業界も完全にウィンドウズが勝ち組になった今(私が会社員だった頃は、全員キャノン販売に行ってmacの講習を受けたのです)、macからwinに乗り換えるのは、いつ決断するかだけが問題、という感じでした。
 そう、ここで私は、ついにwinとmacの二刀使いへの道を踏み出したのです。買ったのはシャープのメビウス。B5版で、重さは1.5キロ。値段はビックPカンの正月タイムサービスで、10万円ジャストでした。値段的にもスペック的にも、かなりいい買い物でした。持ち運ぶと、だんだん重くなってくるのはちょっと計算違いでしたけど。

 で、macとwin……というと、「データ共有」が最大の問題になるわけですが、今は便利なソフトがあるのです。
 mac側に「DAVE」というソフトを入れると、TCP/IPを使って、ファイルを共有できるのです。LANケーブルで2台のパソコンをつないで、家庭内LANを組みました。 
 メビウス側はネットをつなげる環境がないのですが、macのネットからエディタソフトをインストールすれば、それをメビウス側に移すこともできます。ライターの命、「縦書きで入力できる原稿用紙エディタ」もダウンロードしてメビウスに入れました。これで、原稿を書ける準備も万全です。
 この稿は、祖母の家で、メビウスを使って書いています。なんかエキサイトしていて、長いですね。でも、導入してみて、この買い物が「いかに自分にとって必要なものだったか」よくわかりました。都内での待ち時間のすきまにちょっとメモを打ったり、次の企画のプランを打ったり、大活躍です。
(この項終わり)


2002年02月19日(火) デロンギのヒーター、いいのよ(一昨日の続き)

 「買い物の言い訳」というものには、二つのパターンがあります。
一つは……「自分にはもったいなくて買えないが、祖母が使うなら買ってみよう(あわよくば、使い心地を試そう)」というもの。
もう一つは……「仕事とサポートを両立させるために、便利なツールを買おう」というものです。

 で、最初の方で買った買い物の代表は、「デロンギのヒーター」でしょう。   
 祖母は心臓が悪いので、部屋と廊下の温度差があるのが前から気になっていました。そこで、寝室とトイレに続く廊下のために買ってみたら、これがいいのですわ。「通販生活」って、あまりにも絶賛文句が並べられているのでかえって疑ってしまうこともあるんですが、これにかぎっては、本当でしたね。「春の夜のようにポカポカ」というのは。
 それと、万が一、祖母が触ってしまっても、ヤケドにならないのがいいです。
 で、わたくし、これで調子にのりまして、祖母が父の家に泊まるときのために、もう一台買ったんです。そしたら父が
「こっちも暖房直したからいらない」といってきたので、思い切って、買い取っちゃいました。
 寝るとき、すごいラクです。ベッドで編み物とかできるし。
ただし、相変わらず小心者の私は、ランニングコストのことを考えるとめまいがしてくるので、タイマーで、寝入るときと朝方だけつけるようにしています。
(この項さらに続く)


2002年02月18日(月) 『モンスターズ・インク』

 昨日の続きは、明日以降書きます(計画性なし)

 実は、今日、残念なことがあったのです。
 次回「週刊金曜日」の映画評に『モンスターズ・インク』を書きたいということで、以前から希望を出してあったのですが、他の方との調整がどうしてもつかないということで(この映画欄は複数の執筆者が持ち回りで担当する)、今回は私の方が譲ることになりました。監督記者会見にも行って質問できたし、かなりいい原稿がもう頭の中にできていたのですが、編集さんの声に折れて、譲ることにしました。

 この編集の方(書いちゃってゴメンナサイ)、私が
「え〜、残念です、つらいです……」
というと、
「いやー、ボクもつらいです……」
って真顔でおっしゃるんですね。なんか、そういわれると笑ってしまう。
 
 ライター仕事を再開してからの担当編集の方たちは、本当に人当たりのいい方が多く、私としては、
「あー、自分が攻撃的な人間でなくなると、回りの人というのは、これだけ変わるんだなあ」
 と、自分が血まみれで痛々しい人間だった過去を思いだして、今さらながらに身につまされます。

 ともあれ、『モンスターズ・インク』、いいぞ。素朴で、基本的で、でも、人が憧れる永遠のファンタジー。絵もすばらしくきれい。
 この原稿は、自分の作品に加えておきたいので、ちゃんと書いて後ほど映画のサイトのアップするつもりです。ぜひご一読を。
 


2002年02月17日(日) 買い物のいいわけ

 訪問者の皆様は、「買い物」をするのは上手でしょうか。「必要」と思ったときに、すっぱりと決断できますか?
 私は、自分を、なんて買い物下手なんだろう、と思っています。というのも、「ここぞ」というときに決断するのが苦手なのです。お店で見て、「これいいな」と思うことは思える。でも、そのとき、必ず、「第2の自己」みたいのが自分をジャマするのですよ。「前のがまだ使えるなあ」とか、「こんなの買ってもすぐ使わなくなるかもしれないなあ」とか、色々な声が聞こえてきます。そして結局タイミングを逃してしまうのです。
 そのくせ、「何かを買いたい欲求」というのは心のどこかにふつふつと蓄積される。そして、どうでもいいときに、どばーっと出てくるのです。かくして、余計なモノを買ってしまうわけです。
 祖母の家に行ってみて、この傾向は、環境遺伝のたまものだということが、よくわかります。彼女はふだん、「私、ポンポン買い物するのは好きじゃないの」なーんていっています。でも、タンスの中を見ると、周囲の人があきれるほど、ゴッソリと下着があります。どうも、「下着なら、いつか使うからムダにならない」と思うと、買ってしまうらしいのです。
 こう書くといかにも年寄りっぽい倹約術に聞こえますが、ぎょっとしたことに、私の買い物の傾向も、この祖母とまったく同じ傾向なのです。いらいらして買い物したいとき、私は無印良品で下着を買っちゃいます。「下着だったら、流行と関係ないし、下着はしゃっきりしていた方がいいし」などと思いながら。で、古い下着は捨てないんですね(笑)。タンスに下着がたまりまくりです。
 買い物がヘタな人間は、「買い物する自分」を許せないのだと思います。心のどこかで、買い物する自分を罰し続けている。だから、私利私欲のままに買うことができないのです。
 そして、こういう傾向を持つ人間は、買い物をするときに、「言い訳」がつくと、自分が買い物するのを許すのが楽になります。「流行と関係ないから、ずっといつまでも使えそうだ」とか、「家族の者も一緒に使うから」とか、「仕事にプラスになりそうだ」とか。

 さて、今回、私に起こった「祖母の介護をサポートする」という出来事。この出来事は、表面的に見ればまるで「他人のために尽くす」ような美談に聞こえるかもしれません。しかし、実は、私の心の奥底に幽閉された私利私欲を満たすために、絶好の言い訳を与えてくれることになりました。
「いい機会だから、買っちゃおうか」。キーワードは、これです。
(この項続く)


2002年02月14日(木) テスト&オリンピック

++Gingham Star++のweeさんにさっそく刺激されまして、私も「エンピツ」を借りてしまいました。
 日記の更新、確かに面倒くさいのです。「あーこのネタ、書きたいな」と思ってもファイル名を変更したりFTPで送ったりする手間の煩雑さを考えて、ズルズルと時間が過ぎる→そのうちネタがどんどん旬でなくなる、ということが、最近はよくありました。

 実は、今日もこれから祖母の家に行ったりするため3日間家にいられないのですが、忙しいときほど何か起こる&訪問者の方ともちょっとお話ししたい→書きたいこともたまるのですね。ですので、とにかくこの作業だけはやっちゃおうと思って、今、登録に踏み切りました。サイトデザインとか過去の日記の登録とかは帰ってからやる予定です。
 ちなみに、この日記はテストも兼ねているため、2月14日の日付で書いています。

 それにしても、オリンピック、ジャンプラージヒル個人が終了した後になってから、「あー私はこんなに船木が好きだったんだあ!!!!」ってことに気づいて、ちょっと愕然としています。
 今日のフィギュアの男子シングルなんか見ていても思ったのですが、外国人選手には「完璧!」っていう言葉を使っても、日本人選手には「これぐらいできればまあいいか」って気になること、あるじゃないですか。
 でも、長野での船木選手は「完璧」だった。原田もいいけど、原田みたいにハラハラさせない、勝って当たり前、みたいなクールさがあった。強さと距離を競う競技なのに、「ビューティフル」と称えられた。本当に美しかった。4年前の朝日新聞にブチ抜きで掲載された飛形姿勢の写真は、今でもクッキリ覚えています。
 ラージヒル個人の1本目を飛び終えて、大きく指を突き上げたとき、突然「ドキュン」とやられてしまいまして。  
 どんなスポーツでも、どんな選手でも、失敗したり、苦しんだりしていることと無縁ではないのに、(フィギュアのプルシェンコさえ、ショートプログラムの4回転ジャンプを失敗したのには驚いた)この人だけはやっぱり大丈夫なんじゃないか、と、思わせてくれたのに。でも、最終的にはダメだった。なんか、もう、つらかった。端麗に咲いたバラの花が崩れていくのを見るようなつらさがあったな。

 私、ウィンタースポーツ、見るの好きなのです。夏の五輪は興味あるスポーツが限られているのですが、冬季五輪は大好きで、相当オタクになってます。
 でも、それって、始まってからいっても、あまり説得力なくないです? オリンピックって、直前まで興味なかった人でも、始まればそれなりに見たりするじゃないですか。
 オリンピックが始まる前から、この日記を使って「冬季五輪、冬季五輪」と騒げば説得力あったのになあ。


石塚とも |MAILHomePage

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