愛の唄を歌おう@東急シアターオーブ

2014年01月16日(木)
観劇の感想です。

脚本:鈴木おさむ
音楽:槇原敬之
演出:宮本亜門
「愛の唄を歌おう」
ニッポンのミュージカル

まあ北山くん目当てでチケット取ってたわけですが
蓋開けてみたら3回も観てしまいましたね
16日が自分の中では最後の3回目
一般発売で取ったチケで、一番ステージが近かった

北山くんが舞台で演技をするのは初めて観た
見ない日がないというくらいテレビタレントで
コンサートも行った、Jr時代の舞台のDVDも見た
でも、生で体感する舞台の北山くんは全然違った

発声も存在感も表現の豊かさも
テレビで見るときはちょっと大げさに感じるときがあるから
きっと舞台だとちょうどいいんだね
身体は小さいのに動きが大きくて映える
すごくイキイキしていて、ああさすがジャニーズの舞台育ち!

山口智充さんとのダブル主演という形で
事故死した恩師であるぐっさんが
かつての生徒たちのもとへ、天使界から降りてくるという
ファンタジーでもあるミュージカル
劇中で歌われるのはすべてマッキーの曲

いわゆるミュージカル俳優という方は居らず
アイドル、芸人、歌手、役者と様々なメンツでのカンパニー
舞台装置の演出もプロジェクションマッピング的で
シンプルな3階建て構造と映像が合わさって
リアリティかつシンプルで、素敵だった

一幕までは割りと重めの展開で初日は面食らった…
人が嫉妬したり憎んだりする感情にえぐられて
気持ちがすれ違ったり、疑ったり
過去に囚われたり、許せなかったり

乗り越えていく過程にしては
ちょっとアッサリかなという描き方でもあったけれど
登場人物が多い中、
ハッピーエンドを観てしまえばもう
ああ良かった!と感じてしまう単純な脳みそ

ラスト以外で印象に残っているのは
「まったくどうにもまいっちゃうぜ」が歌われるシーン
仕事も恋人も失うかもしれなくなった主人公が落ち込んで
KONISHIKIさんたち天使が歌うんだけど
だんだん主人公は励まされて背中を押される
天使たちの振付もかわいいし
北山くんに ふわあっと笑顔が戻るのがホントに嬉しくなる
考えない!信じちゃえば!
って天使の言葉が、ノーテンキのようで
それでも充分だったりする

音楽がほんとうに素晴らしくて
フィナーレの幸福感たるや
結婚式のシーンだからっていうのもあるけれど
みんな真っ白の衣装で歌って、客も手拍子して
重くなってた気持ちがワーっと高まる
グッと気持ちを引っ張られるのは
やっぱり音楽のパワーが強いからだと思った

愛のお話は
正直言うと、私にはあんまり感情が追いつかなくて
自分以上にだれかの幸せを願ったり
それゆえの嫉妬や疑念に苦しんだり
想いの重さが測れないことが情けなくもあり

だから初日を観た後は、感動反面ちょっと沈んでたりもしたけど
私よりもっと観てほしいと思った友だちを
この日は連れてくることができてよかった
私が取りこぼした想いも
大事な人が掬いあげてくれたのなら嬉しい

劇中の主軸は男女の恋愛だったけれど
親子の愛や、同性、動物への愛の話も描かれていて
それがとてもホッとした。様々な愛の、幸せの形

同級生役のみんなの友情、仲の良さが伝わってきて
個人的には渡部豪太さん、前川紘毅さん良かったなー
渡部さんは歌も演技もホントうまくて惹きこまれたし
前川さんは技術でうまいっていうんじゃないんだけど
気弱で友達思いな青年の感情が伝わるかわいらしさがあった
あとやっぱりCHEMISTRYの川畑さんは歌うますぎ

北山くんの歌も、いつものアイドル歌唱とは全然違っていて
演技と気持ちが一体になった力強い唄
愛する人への想いを歌うラストシーンは感動的だった
フィナーレの結婚式もほんっと可愛くて!
野々さんへ向ける優しいお顔!んもー かわいい
まさか好きなアイドルの結婚式に参列できるなんて!
こんなことありませんよ!

しかもカーテンコールはアイドルのお顔してるし
てててーっと走ってきてキャッキャしたり
ありがとーバイバイってお手手振るの天使か
人間役なのに、天使か!って

大きなシアターオーブにいっぱいのお客さん
客層もジャニーズファンばっかりじゃなくて
それでも最後はみんな大拍手の笑顔で、幸せな温度だった
劇場で観る喜びってこういうところにある

ミュージカルはあんまり観たことないけど
演劇とライブのいいとこ取りなんだから、好きに決まってるよね

まだ大阪公演が残ってる
無事に千穐楽まで、やりきれますように
映像化しないって亜門さんいってたけど
どうにか覆って映像化しますように…
学ランパーカーから花婿まで…記録しないともったいないよ…

たくさん努力して忙しくてそれでも天使のような笑顔で
見てるだけでも幸せな気持ちをたくさんもらう
アイドルのお仕事って本当に幅広いし大変だろうけど
いろんな姿を見せてくれるから
もっと先が見たくなっちゃって、あぶないんだなー
たのしいもんなー


*


長文が書きたくなったらたまに更新しようかなあと
ジャンルはどうなるかわかんないけど、
ココは私の場所だよなって思えるので
お金も払ってあるし…




GRAPEVINE×SCOOBIE DO@渋谷AX

2013年12月18日(水)
ご無沙汰しております
ただいま、ではないですたぶん。

ライブ観て、次の日になってから
あ、これはここに書いておくものかもしれない
と思って。

とりあえず編集画面懐かしすぎて感覚戻らず長文です

雪になるかもしれない
と天気予報に脅されて
汚れてもいいスニーカーを選んだのが失敗
公園通りを上りきるころにはすっかり足が浸水してしまって
まだ小雨だっていうのに。もう。

坂の上はAX
終わってから思い出した、この箱にお別れの期限があること
もしかしたら、最後だったかもしれないね。

9月に、良いお年をと告げたはずの友と再会
だってねえ。これは来ちゃう。うふふ

バインと私の好きなバンド対バンシリーズ、
一年半後にまさかの再来。
Permanentsとアコースティック対バンを経ての
がっつりバンドでの共演。

当日券出てるとかいう割にはしっかり埋まってるフロア
懐かしい登場SEが鳴った隙に、するりと中央へ移動

やっぱりかっこいい!
って一瞬で思っちゃう脳に呆れる
一年半ぶりなのにー
踊れるリズムに磨きがかかりすぎてるよ
ぞくぞくした!
セッション的なのもあったりして!すごーい

ギロギロとフロアを睨みながら歌いかけるコヤマさん
あああの眼力。なつかしいなあ!短髪おさるさんみたい!
最終列車の歌い上げ。好きだー

なんの曲からだったか忘れてて申し訳ないけれど
もちろん高野勲氏も途中からご参加くださいました。
勲先生の交流の広さ!たしかな技術、遊び心、好きです。

踊れるかー?で、真夜中のダンスホール
くいっえんたーん楽しいー
シャイなバインファンの皆さんも、あれは一緒にやるとこよ
たのしいもんねー

まさかのメジャーデビュー曲とか
ちょっと懐かしい、これなら知ってる的な選曲が
さすがのライブバンドというか、観る側にやさしい。

MCほとんどなかったけど、バインのことイジってくれて
楽屋弁当が煮物と魚とナスの煮浸し。揚げ物とかない!って
ロックバンドなのに弁当おじいちゃんかよ、、
笑った。胃もたれ気にしすぎだろ

最後、デビュー曲夕焼けのメロディーは泣いちゃう
リーダーのギターで反射的に泣いてしまうやつ。今でも。
いろんなこと思い出した
まだ若くてバカで逃げてばっかりいたときの
音楽にばかり助けてもらっていたときのこと
そして今でも全然変わってない自分が結局は重なって

はー。かっこよかった
衣装も、コヤマさん以外はお揃いだった?エンジの。
お揃いかわいい…

次はGRAPEVINE
勲先生シャツ着替えてるー!から始まる私。
のっけからFLYでアゲてくださるお兄さん方。
弁当にフライはないのに?!という駄洒落はさて置き。
ドリフトでさらにあげ、トーキョー!とか叫んじゃったりして
タナカさん、これはもしかして忘年会ですか

スクービーに寄ったのか年忘れなんだかわからないけど
とにかく今日はのりにのっていたバイン
ダーリンもコヨーテもウキウキで楽しかったー

12月のニュースも雪が降るって告げたOur songから
その日三十度以上への振れ幅もなんのその
ちっとも力みがなくて自然で伸びが良くて
こんなだったっけ?って、今さらでも思うくらいだった

やっぱりコレ忘年会だ!!な後半戦
マダカレのアウトロ煽りやってくれてー
西川さんのソロもかっこよかったんだけどさ
もう!金戸さんのちょうえろいやつ!かっこよすぎるやつ!
すっごいひさしぶりで…わたし崩れ落ちそうだったよ

公園まで、の年末の緩やかな幸福感もあったかくて
大人の彼らのこういうあたたかい部分も好きだなーって
ハラハラヒリヒリするのも、ほっとするのも
だから、長く居られるんだろうね

アンコール。セッティングからわくわく
ドラムがふたつ、マイクスタンドも増えて照明も角度調整して
すなわちセッション!ひゅー

洋楽無知だから、聴きながら何の曲かわかんなかったけど
もうその光景がさ。夢かと。
バインとスクービーとそれぞれ担当楽器持って
交互に隣同士並んでセッションしてるんだよ
こんなことあるんだ

ナガイケと金戸さんが並んでベース弾いて
金戸さんがちょっと休んでシェーカー振ったりして
にこにこ微笑みあってたりするんだよ
モビーと亀井先生がバトル的に叩き合ったりするんだよ
泣くよ

まあ実際は楽しくて泣いてはなかった
ほんと今日は良いことしか書いてなくて逆に痒いね
本当に、誰が仕組んだのか知りませんが
願ってもないことを実現してくれる神がいるんだわきっと
ありがとうございます

熱心にライブに通ってたあのころと今は違う
でも距離が違っても
場所に帰って音が鳴ったら一気に戻ってしまう
続けてくれているから、戻れるんだね

10年が詰まったこの場所に
書き残してきた思いもたくさんよみがえって
苦しかったこと情けなかったことたくさん
楽しかったことは少し
思い出も現状も折り重なって染みこんでいく

離れても、なにも変わってない

ライブハウスは良いな
いつでも受け入れてくれる
音にうもれるたのしさは身体への浸透が違うんだ

メリー…のバイン納め、今年もありがとうございました

ひさしぶりすぎる長文にまとまらず
失礼いたしました。
みなさま、良いお年をお迎えください

ちなみに私は年越しは 東京ドーム に居ます
察してください

<GRAPEVINE×SCOOBIE DO@渋谷AX>
◇SCOOBIE DO
What's Goin' On
風は吹き抜けた
茜色が燃えるとき
顔のない声
Beautiful Days
最終列車
真夜中のダンスホール
Get Up
ミラクルズ
夕焼けのメロディー

◇GRAPEVINE
FLY
ドリフト160(改)
Glare
Darlin' from hell
コヨーテ
Our Song
その日、三十度以上
なしくずしの愛
マダカレークッテナイデショー
MISOGI
公園まで
指先

◇アンコールセッション
Hard to Handle(オーティス・レディング)


火が消える前の喪失感はもう あなたにあげる。

2012年10月04日(木)
涼しくなったと思えば
昼は暑かったり、夜は雨だったり
天気の気まぐれも秋ってやつですか。

さーて

なにってわけじゃないんですけど、

更新をお休みにしようと思っています。


7月にエンピツのサバ落ちがあったとき
かなりまじめに考えてみたりした
ここがなくなったら、と。

人生30年のうちの10年がここにあって。
今は、日々の記録と、アタマん中の整理のために書いてた
だけど、ここに書いて吐き出すことは
せいぜい私の甘えなんじゃないかって思うようになった。

書くことで、正当化して、満足してるんじゃないかって
だれに届いているかもわからないこの場所で。

言葉を練って表す場所は、このままでいいのかな

私はここにいろんなものをもらった
書くことの難しさもおもしろさも
たくさんの出会うはずのなかった人たちとの出会いも。

たくさんたくさん、ありがとうございました。

だから、ここを消失させるのはできなくて
残しておきます。

2月に、ここが10年経ったとき
飽きるまで疲れ果てるまで、ばかばかしくても
ただ続けるただのライフワーク
って書いた。

飽きても疲れ果ててもないけど
ただのライフワークを、ヒトツ捨てることで
なにか生活を変えられたらいい

ここに書いてたグチもモヤモヤもだれかに話そう
溜めて吐き出していたつもりのそれらも、外へ。

そんな、気持ちです。




さびしーくなったら泣きっ面でひっそり、ね
もうすでにさびしいとか、ないですよ



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