毒茄子
レガお君



 復職準備

ロングバケーション最終日。

3週間半の病欠も今日でオシマイ。
今日は明日に備えて色々準備のあと
久々にちゃんとした時間に寝よう。
仕事用のカバンを引っ張り出してきて
仕事用のワニ時計を見たら5分早い。
ボールペンは書きにくい。

復帰の手土産というか詫び菓子を仕入れに。
デパ地下には目新しいものがないから
近所のケーキ屋へ。
地味だけど美味しいケーキ屋は
密かなお気に入り。
期待どおりバレンタイン用のチョコも売ってた。
去年のバレンタインはインフルエンザで
寝込んでたけど、今年は急に現れた彼氏に
あわててチョコ買ってたりする。

こないだ休みに入る折に買った差し入れは
5000円以上の投資を3日で食い尽くされた。
もう、いくら頑張っても同じみたいだから
今回は気持ち程度の3000円。
が、今日準夜のメンバーは
私の休み中に色々心配してくれたり
実際に勤務調整で助けてくれたメンバーばかり。

このメンバーが明日休んで
明後日に出勤したとして
お菓子が残ってる確率は低い。
本当はこのメンバーに食べて欲しいお菓子。
しょうがないからこのメンバー用に
別納のおやつを買うことにする。
結局、またまた5000円仕事。

お買い物が済んだら職場へ。
明日の朝になってから
洗濯から帰った白衣を取り込んだり
メールボックスを片付けるのは大変なので
今日のうちにしておく。
おまけにまた呼吸器チームに戻るから
知らない患者さんばかりで情報がない。

約1ヶ月現場を離れたわけだから
仕事のカンも鈍ってると考えて
明日の朝のてんてこ舞いを避けるべく
謙虚に前日からの情報収集。
休みボケしてるなんてカッコ悪いし
出てきてすぐキチンと仕事やってのける
・・・とカッコよさは倍増。
詰所の隅っこでカルテ広げながら
私って案外気が小さいよなぁと思う。
時間があるからじっくりカルテ見て
明日の朝は点滴作るだけの所まで
情報収集を仕上げておく。

ようやく予定を終えてタケと電話。
いつもヒマに任せてメール入れてきてたタケは
今日は私が復帰の準備をすると知ってて
家でぼーっとしてたらしい。
出かける前にメールしたら
「雨降ってるから車も足元も気をつけて」
ってレスをくれてた。
今日は明日に備えて早く寝るって言ったら
あっさり寝かせてくれた。

自分の遊びたい時だけ
他人は気にせず引っ張りまわす魚とは違う。
「本当は今日も会いたかってんけど」
というタケに「14日が休みだから会おう」
と言ったらすっごく喜んでくれて驚く。

こないだタケと野球の話をしてて
3月のオリックスVS阪神のオープン戦を
見に行きたいなぁという話が出た。
ちょうど私は仕事の週で
デーゲームを見に行くなら深夜あけしかない。
その時は約束しなかったけど
今日職場へ情報収集へ行ったついでに
ちゃっかり深夜の希望を入れてきた私。
一緒にGS神戸に行こうと誘ったら
また嬉しそうにしてる。
こっちまで嬉しくなってくる。

長い休み中、いろんな事があった。
車ぶつけたりして
ある意味最低週間だったんだけど
タケがいてくれたりして
プラスになったこともちゃんとあった。
明日復帰して「休みの間なにしてたの?」
と聞かれて「彼氏作ってた」って言ったら
シバかれるのは目に見えてる。黙っとこう。

頑張るぞー。


2003年02月11日(火)



 彼氏出現

接触事故の相手から連絡がない。

自分の保険会社に状況を確認しようと
電話をして、衝撃の回答。
「先方は車庫入れを始めたから
危ないなと思って止まって待ってた、
こちらは止まってたんだから過失はないと
言われてるんです」はぁあぁぁ?

私は「先方は警察に事故届け出す時は
動いてたと言う事で、届の状況図ににも
進行方向に矢印が入ってるんです。
今更そういうこと言われても困るんですけど」
と返答。
「あちらが過失が無いと言う主張で
あまりこじれるようでしたら調停になりますが」
「全然、結構です」
一喝したらフリーズしてた学生君
誰かが入れ知恵してるに決まってる。
そっちがその気ならこちらも攻撃態勢へ。
イライラする〜。

イライラしててもしょうがない。
土曜の夜中にタケが電話してきて
やっぱり私に会いたいという。
で、昨日のうちに会おうと言われてたのを
お肌の調子もイマイチなので今日にして貰った。
頑張ってお支度しなきゃ。
足のサポーターが邪魔でヒールが履けないので
服をキメキメにしてもしょうがない。
だからお化粧もフルメイク不可。
あれこれ迷いながら、
もう普通のカッコで出かける。

初めて会うタケ。
顔は想像以上にナンチャンそっくりだったけど
私服がとってもオシャレでびっくり。
で、背が高いから着映えする。
レガおに乗りたいというので車へご案内。
助手席に坐ったタケは香水をつけてて
その香水のすごくいい香りがする。
お姉さんはクラクラです。

明石近辺をブラブラ走ってお茶する。
結局サポーターを外して
初めて普通の靴を履いてみた私が
そろりそろり歩くのに合わせてくれる。
よろけるとサッと手が出る。
エレベーターに乗ろうとして
向こうから走ってくるオバチャン達を
ちゃんと「開く」を押して待ってる。
イカツいし元やんちゃっ子なんだけど
いい感じに丸くなってるみたい。

お店を出てまた走る。
タケは普段の電話と同じくずーっと喋ってる。
私は運転しながら適当にうんうんと頷いて
垂水〜名谷〜GS神戸〜西神まわりで明石へ。
私はタケが小学校の頃に気に入ってた女の子に
かなり似てて、会った瞬間混乱したらしい。
ちょうど1時間ぐらい、CDが一周したところで
今日はお開き。

で、タケが一息置いて切り出す。
「なぁ、おれは〇〇で全然オッケーなんやけど
〇〇はどうなん?俺のこと好き?それとも友達?」
・・・好きは好きなんだけど
ピークには程遠い。
ゆきちゃんと付き合って
魚に戻った事実を思い出す。
でも、タケはゆきちゃんより遥かに私のツボ。

「友達にしておくにはもったいないなぁ。」
とまわりくどい返事をしてしまう。
「それって何で?」と突っ込まれて
思うところを言う。
タケは「じゃあ、おれでよかったらつきあって」
って手を差し出した。握手する。

あっさり彼氏出現。
ドキドキはそんなにないんだけど
とても楽に振る舞える相手で、
思ったよりしっかりしてて
私を疲れさせた「つかみどころのなさ」がない。
私にとって大事な人のように思う。
「エッチはそうでもないけど
チューはめっちゃ好き」というタケは
車の中で2回3回とキスをくれて
急だったからびっくりするやら恥ずかしいやら。
とまどったのと職場の駐車場だった事もあって
なにやら嬉しそうじゃないリアクションに。
正直、タケの事はまだ魚にはバレたくない。

まだ相手の気持ちも
相手を気に入ってる私自身の気持ちも
全然信用できてない。
多分、テンションの低さはそこにある。
今までの恋愛でグラグラになってる「自分」。
ちょっとずつ足場を固めていかないと。

そういや、バレンタインが近い。

2003年02月10日(月)
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