毒茄子
レガお君



 週が変われば

気がつけば二月も最終週。

呼吸状態が悪い患者さんがひとり。
肺癌のエンドステージ。
主治医は冴えないレジデントで
毎日夕方6時には帰宅するという
お気楽生活ぶりで、
休日はもちろんしっかり休む。

その患者さんの事で
週末は何度かその医者に連絡。
すぐに電話がつながった試しはなく
たいてい留守電にメッセージして
4時間後ぐらいに連絡が来る。
日曜の準夜で状態報告してるから
患者の状態が悪い事は解ってる。
なのに月曜の朝は呼ばなけりゃ来ない。

月曜の朝イチと言えば
週末の状況を踏まえて指示やら処置やら
見直さないといけないことは山盛り。
業務量は患者の重症度と大いに関連する。
部長も含めて先輩の医者が全員
9時半までには病棟に上がって
自分の患者の大まかな状況を把握するのに
彼は10時半になってもこない。
電話で呼んだら「急ぎですか?」

患者さんは休みが明けて平日になれば
医者が来ると待ってるし
薬の指示とかも変更はたくさんある。
他の患者やdutyもあるだろうけど
優先順位を考えて仕事をして貰いたい。

と言う不満を彼の直接の上司である
部長に言ったら「ほな、言うたって」
という丸投げなお返事。
ラチがあかないので自分で言う。
「先生、他の仕事もあって
忙しいとは思うけど
前日の夜に電話があったような
状態の変化が大きい患者さんは
指示の変更とかが多いんだから
朝イチで診に来て下さい。」
で、衝撃の返事。

「朝イチって何時ですか?」
突拍子もない答えで鼻水出そう。
本当は9時までと言いたいけど
歯をギリギリ言わせながら
「9時半までには」というのが精一杯。
後ろで婦長さんが笑ってるけど
笑ってる場合じゃない。
あまりに笑えるやりとりだったので
一部始終を部長や先輩の医者に報告してやる。
笑い話になる。

昨日はサボったタケからの電話。
今日は出てみる。
PC触りながらの片手間電話。
真面目に話すほどの内容もなくなってきて
生返事も多くなるし
タケの一言に意地悪な返事もする。
タケが話す話題は一日の報告と
タケの友達の一日の報告。
二人共求職中だから大した一日でもない。

タケは「今日は機嫌悪そうやな」と
いつもよりは短めで電話は終了。
本当に自分でも驚くぐらいの
テンションの下がりっぷり。
タケに「3月の休みはいつ?」って
聞かれて適当な理由で濁す。

ちょっと前の日記を見返してたら
私がタケの事を気に入り始めた頃の事が
色々と書いてある。
同じ人間がほんの先々週ぐらい前に
書いた内容とは思えない。
何でこんな事になるんやろう。

楽しみだったオープン戦も気が重い。

2003年02月25日(火)



 「売笑エクスタシー」レポ

昨日のイベントレポ。

チキンジョージであったイベントは
招待券に整理番号がふってある。
番号見て驚く。760番台って何?
確かチキンジョージは
500〜600人が定員だと思ってたけど
800人近く入れる???マジで?

入り口のディスプレイはシンプルで
新宿性昇天街から
ニッケルオデオン性銀映への花輪が2つ。
オフィシャルサイトのレイアウトと一緒。

実際、開演前に並んだ人数は800人近く。
スタッフが番号順にお客を入れるんだけど
途中でヒソヒソと「ホンマに大丈夫か?」
とか「何とかなりそうやな」とか
心配になってくるセリフが
ポロポロとこぼれてくる。
で、800人分の招待券をチェックして
当選者本人かどうかという身分証明書まで
きちんと確認してる。

私の番号が呼ばれて中へ入る。
フロアにぎっしり人がいてそれ以上
フロアには降りられないようになってた。
その代わりにフロア手前の
普段のライブ中は入れてくれない
一段上がったところに人がいる。

フロアより一段高くなってるから
視界を遮るものがない。
ちょうどスクリーン正面で、
ある意味一番いい席。ツイてる。
いい番号で早く入っても
目の前にスクリーンではとても見にくい。

招待状一枚に付き1人しか入れないイベント。
友達同士で当選なんてあんまりないから
お客同士は当然初対面が殆ど。だから
開演までの待ち時間に話す相手がいない。
800人の人間がいるとは思えない静けさで
何だか不思議だった。

内容はまたいずれDVDで発売になるらしい。
演奏は見事にフルオーケストラで
「枯葉」でオープニング。
新譜の曲をずーっと歌って
そのまま歌舞伎町の女王も歌ってた。

会場入りのときは黒い和服だったのが
ライブは昭和初期のシャンソン歌手のような
サテンのスリップドレス。
帽子も被って百色眼鏡のコンセプトそのまま。
天城役のラーメンズも出てた。
久々に見た林檎様はやっぱりカッコいい。
ライブが終わっての「本日の公演は終了です」
というナレーションは林檎様直々。

1人ずつご招待と言う事を踏まえて林檎様。
「今夜の公演で誕生なさった
カップルの方がいらっしゃいましたら
おめでとうございました。」場内から笑い。
待ち時間中にナンパしろって?
・・・・・・・・・・。
「今夜の公演」で、私はタケを好きじゃないって
確認してしまったのであった。

此処までが昨日の話。
今日はそのブルーをひきずったままで過ごす。
家に帰ってもタケに連絡もせず。
メールも返さず。電話にも出ず。
何だか一気にテンション下がってしまった私は
何も知らずに甘々モードで
電話してくるであろうタケが疎ましくて
12時前に「今日はしんどいから
このまま寝かせて」と一方的にメールして
本当にそのまま寝た。

もうだめです。

2003年02月24日(月)
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