毒茄子
レガお君



 肯定的精神姿勢な2人

単発準夜、学会帰り班からお土産。

明太子と「辛いものがダメな人に」って
ちゃんとひよこサブレ?か何かがついてる。
私は明太子で十分なので
ひよこには手をつけず。
ヒマだったので周りの人間はたいてい
自分の手下だと思い込んでいるフシのある
ジャイアンな医者に転勤話をリークしておく。

なんと言っても古巣からのお付き合い。
ジャイアンはジャイアンだけど
上手く立ててれば色々得な事もある。
「色々お世話になったから
先生には先に言っておこうと思って」
と転勤話をすると
「ええっ?」と驚きながら
肩をモミモミと触るのは忘れず。
「去年(私の病棟異動)みたいに
派手に送別会せんとあかんな」
「発表が遅くなるから
ろくに送別会もできないと思うよ」
「そうか、4月の宴会に呼んだるわ」
やったあ。退屈とは無縁だ。

それを聞いてた先輩ナース。
うちの病棟で唯一転勤話を知ってる彼女は
「ジャイアンには転勤話するんや〜」って
何か言いたそうにしている。
ジャイアンと私がそれなりに仲良しで
ジャイアンも宴会で私がいないと
「レガお呼べー」とか言うから
何かあるんじゃないかと勘ぐってるらしい。
何もない。未遂は一回。

準夜が終わって古巣の同期とごはん。
お店に行く予定だったけど
同期の家でおやつを食べて喋る。
去年の正月過ぎ、婦長から
私にはケモの認定看護師取得
彼女にはガン看護専門看護師取得
の過程に病院推薦で行っみないか
という話があった。
結局私はケモの認定枠を超・ベテランに取られ
彼女はガン看護のコースがある学校へ
ダンナを置いて単身赴任する事ができずに断念。

その2人がこの秋、一緒に院内の
キャリア開発研修を受けて
それで動き始めた私は急転直下で
自分のやりたい道が拓けた。
彼女はしばらく現状維持だという。
が、私の異動に何か思うところはあるみたい。
私にしたら子供には恵まれないものの
結婚して4年経っても本当に仲良しの夫婦で
マイホームも手に入れて
それなりに満たされてるように思うけど
お互い相手の状況が良く見えるのかも。

でも、自分の事を大抵は
肯定スタンスで見てるのも彼女と私の共通点。
人の事を「羨ましい」とは絶対言わない。
私にしたら1人でいるのは不安だけど
新しい世界へ飛び込むにあたっては自由。
彼女にしたらダンナは大切な味方だけど
だからこそ自分がやりたい事ばかりも
やってられない。
物事の両面性をお互いちゃんと受け入れてる。

二人共自分が今やってる事に自信があって
隣の芝は青いけど
うちの芝もそれなりにいいのよ。
と胸張って堂々と言い合えてる。
単なる負けず嫌いかもしれないけど
片方がもう一方を羨ましいと思った時点で
切磋琢磨しあう関係はおしまい。
それなりに自分も頑張らないといけないから
楽な関係じゃないけどそういう相手は必要。

彼女とのつながり方を再確認。

2003年03月15日(土)



 生返事

深夜明け。

金曜日の朝は採血三昧。
週末に入るからかなりの人数の採血で
それをOP患者の浣腸や
洗面介助と平行させてやっていく。
採血しながら考えるのは
残りの勤務で私はあと何回採血するんかな。

奇しくも古巣の後輩も深夜。
彼女もうちでの夜勤は
今日を入れてあと2回。
「何かね〜しんみりしますよ〜」
かくいう私も深夜残り2回、
準夜も残り2回。

思いがけず早く終わったので
古巣に電話したら後輩はまだいた。
一緒にモーニング食べに行く事にする。
食べ飽きた近所のモーニングは却下で
朝マックを食べに行く。

彼女は送別会週間が開幕したばかり。
来週も連宴らしくペース配分に悩んでいる。
私も去年は同じ状態だった。
今年はまだ発表が無いので動くに動けない。
異動より転勤の方が寂しい度は高いんだけど。

夜、タケから電話がかかる。
いつ会えるかという話になって困る。
テンション下がってしまって
あんまり会いたくない。
おまけに3月後半は予定が目白押しで
宴会とライブと仕事で精一杯。

「今月いっぱいは会えそうにない
という事やな。」とタケ。
「仕事優先にしたらいいから。
看護婦とつきあうという時点で
それは覚悟してる。」って物分り良すぎ。

本当に好きで会いたかったら
今日の後輩のように深夜明けでも
きっと会うんだろうな。
明日の準夜終わってから同期と会うように
時間を何とかひねり出して会うんだろうな。
タケに対してそこまでの気持ちはない。
タケは来週から正規採用になった会社に出勤。
「取引先の都合でヒマな日と
ヒマじゃ無い日と、多分別れるから
ヒマな日に泊りにとか行こうや。」
泊りなんて、全然気分じゃない。生返事する。

タケはタケなりに色々考えてるらしく
「夏前にボード買いに行くのにつき合って」
とか「ワックスはお前に任せるから」とか
「平日にお泊りしたら、朝送ってな」とか
好きなように言ってる。
もう、何だかとってもウンザリ。

基本的にはいい奴でよく気がつくタケ。
歳の割りにしっかりしてるところもある。
でも、時折見えるあのガラの悪さとか
新聞読んでなかったりニュース見てなかったり
「足らない、浅い」と思う部分も大きくて
また私がそこを重視もしたいわけだから
結局のところはもの足りなさが勝ってしまう。

どのタイミングでそれをタケに話すか。

2003年03月14日(金)
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