毒茄子
レガお君



 最後の週末

今日はPE'Zライブ。

昨日の宴会が終わって帰って
お花の片付けとかをしてたら
また寝るのが3時になった。
で、魚からの電話で目が覚める。
ライブは夜なんだけど早めに出て
買い物をしようと言う事になる。
急いでお支度。

今日は久々に魚と2人でお出かけで
しかもライブだから着るものに悩む。
結局真っ赤な7分袖ニットにジーンズ、
とんがりブーツに春コートで
アクセントにお気に入りの
綿レースストール。

待ち合わせで困らないように
尼崎を越えたところで魚にメール。
返事がないまま大阪に着いてしまって
困ってたら魚から電話。
「おお、さっきのメールで起きた。
急いで向かうから買い物しよって」
私より先に起きて私を起こしたくせに
その後部屋の掃除しながら
また寝てしまったらしい。
先週は4日連続で宴会だった魚、
お疲れはかなりたまってるらしい。

ヨドバシカメラでノートPCを見る。
たくさんあるけど
人気機種は絞られてるみたい。
最近の液晶は表面がピカピカで
まるでTVのようにキレイ。
あれこれ見て回ってたらある機種が値下げ。
私の見てる前で店員さんが
値札のシールをぺタっと張り替えて
「只今値下げしました〜」って夕方の4時。
スーパーのお肉のタイムサービスのように
某ノートPCは1万近く値下げされた。
そのまま買っちゃおうかと
かなり真面目に悩む。

魚登場で一緒にウロウロする。
カバンや服を見て回って
あれこれコメントを言い合っては
ゲラゲラ笑って過ごす。
結局見てるだけで何も買わずにライブへ。

完売ライブと言う事でお客は満員。
まったりお酒飲みたいから
場所取りは重要。
こないだの鼻血ライブよろしく
カウンターになってる所、マスコミ関係者が
カメラとかを置いてる横に割り込む。
ライブは勢いはあるけどまだまだ荒削り。
ベースがウッドなんだから
ピアノもアコースティックで行ってほしかった。
さすがにメロディーラインはしっかりしてて
この先が楽しみ。

ライブが終わって晩ご飯。
電車で三宮に戻って、
魚が学生時代に遊んでた界隈へ。
結構いいペースで飲んで焼酎にも手を出す。
仕事ネタの話から趣味ネタへ
魚なりに寂しいのか
「また新しい家に遊びに来いよ」と何度も言う。
もう一軒行こうと言う事になって
これまた魚が昔行ってた
席料2000円ぐらいとられそうなお店。
ピアノの生演奏があって、全席ソファー。
気持ちよすぎて半分寝ながら飲む。

お互い年食ったなぁとか
お腹が出たなぁとか
魚って結婚に向いてないよなぁって
言ってやったら「レガおもなぁ」
と言い返される。
私が想像する魚の結婚とは
「何となくつきあってる彼女が妊娠。
30歳前後でいい年だし、しょうがなく
でもかなりブルー入って結婚」
魚自身もそんな感じがするらしい。

デートなんだかよくわからないけど
このシュチエーションを楽しもう。
ライブがあったとしても
異動前の最後の週末を
丸ごと私にくれた魚。
魚は今晩一緒にいてくれるつもりらしく
帰る話をしない。
それでも2時前になったので店を出て
「泊るとこ探そか」と歩き出すけど
土曜の夜中なんてどこも満室。
しばらくぶりに一緒に帰って魚宅で寝る。

前に抱き枕で寝たのはいつだったか
思い出せないぐらい昔。
エッチに至っては一年近くしてない。
お互い異動で区切りだし
この先どういう関係で行くのか
ハッキリさせたいと思ってたけど
結局タイミングを逃してしまった。

魚はまた私に会いたいと思ってて
私もそう思ってる。
確認できたのはそれだけだけど
それで十分なのかもしれない。
シティーボーイズという次の約束もあるし。
それが終わって次の約束がなかったら
魚はどうするんだろう。

なんだかんだ言って腐れ縁決定。

2003年03月29日(土)



 泣き言メール

今日は今日で詰所の送別会。

水曜は古巣の送別会で3時就寝
翌日朝6時起床で日勤深夜、
で、その深夜明けの宴会。
もう、ヘトヘト。
深夜に行ったら先に出勤してた茄子が
「さっきまでジャイアン先生が
レガおさん待ってたよ。
連日の宴会に加えて夜勤もするのは
偉いって一言言いたかったって。
送別会でゆっくり語ろうって
言うてはったわ」あら、珍しい。

今回は主賓だから第一級正装で。
きちんと爪もピンクに塗って
紺のニットと白いスカート
アクセサリーはパールで統一して
なかなか清楚な感じ。
ただ、泣くかもしれないから
目元のメイクは控えめで。

本当に和やかな宴会で
こないだの古巣の宴会のように
悪酔いするヤツもいない。
ビール瓶持って挨拶回りをする。
お世話になった先輩と婦長さん、
呼吸器チームの面々。

呼吸器チームの医者が1人ずつ
私に「送る言葉」をくれる。
ジャイアンは当り障りなく
いつも飄々としてる少年のような先生は
「とても気さくに話してくれて
自分が一番最初になついた茄子」
ある医者はギターを弾きながら
民生の歌を歌ってくれる。

挨拶周り中、ジャイアンが
「こいつはホンマに俺の
かわいいかわいいヤツやったんや〜」
と久々に「ぶちゅ〜」とキスをされて
一同びっくり。うー、ジャイアン、
私を自分のモノだとお思い?

で、主賓挨拶の時間。
なんだか恥ずかしいので
呼吸器の部長先生の真似をして
日本酒の盃をもったまま上座に登場。
緊張すると考えたスピーチもまとまらない。
でも、去年古巣から出た時のように
感極まって号泣という気分にもならない。
スピーチは乗り切る。

が、思わぬところに落とし穴。
花束贈呈の段になって
先輩が花束の紹介を始める。
「この花束は花屋さんに
レガおのイメージを伝えて作ってもらいました。
とても小柄だけど頑張りやさんで
強く印象に残る女性、
でもちょっと泣き虫なところもあって
最初のイメージと違って、
今は結構かわいらしく思えるって伝えたら
こうなりました」
赤がメインのお花に白い花が混じってる。
そうやってひと手間かけてもらえるのは幸せ。
そのスピーチを聴いて涙が止まらなくなる。

2次会は普段ない病棟なんだけど
今回はあり。またカラオケ。
魚はいないから、ひとりで幸福論。
一番気さくに接してくれたお姉さん2人と
なじみの呼吸器チーム。
みんなと握手してお別れ。
最終勤務の月曜、写真撮影をすると言ったら
ジャイアンは呼んでくれたら
カンファレンス中でも出てきたる。と
何やら大サービスの連発。
「お前が来年ナースキャップつけて
学生連れて来るんを楽しみにしてる」って
なにやらおセンチ入ってる模様。

帰ったらこないだ広島に帰った
愛弟子からメールが来てた。
「意気揚揚と去ったのに
今は人生で一番ブルーです。
オリで勤務表のサンプルを見たら
6連チャンは当たり前で連休皆無
人手不足でたまに婦長が夜勤、
特養を彷彿とさせる雰囲気で
吸収するべきものがあるのかもわかりません」

あらららら。
吸収するべきものは自分で見つけること。
傍から見てて「これは勉強になる」
と思ってても本人がそう思わなければ
それはあっさり流れてしまう。
逆に自分にとって学びが得られるのであれば
周りにとって些細な出来事でも
その人にとっては大切な経験になる。

看護と介護の間も
内容で違いを付けるのは自分自身。
「看護」には「みる」が付いてるんだから
「観察」が伴う。
身体と心と疾患の知識に裏づけされた
観察と工夫がなされてれば
オムツ交換ひとつとってもそれは看護。
注射や処置介助といった
一般的な看護行為と言われるものでも
自分の頭で考えず工夫もなくこなすだけでは
それは本当の意味では看護じゃない。
何とかそれに気がついて
新しい場所で頑張って行って欲しいんだけど。

私も頑張らなくっちゃ。

2003年03月28日(金)
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