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■ 初心
最近、電車がよく止まる。
授業開始の5分前、学生から電話。 「今、〇〇にいるんですけど 電車が止まってるんで遅刻します。」 堂々と電車のせいにするけど 彼が現在いるのは 電車で1時間はかかる場所。 電車が遅れなくても結局遅刻やん。
さらに上手なもう1人の学生。 「今、高槻です」「は?」 東京へ遊びに行ってて 夜行で早朝に帰ってきて そのまま講義に出ようとして 計画が狂ったらしい。夜行は夜行でも JRは止まりがちなんだから 電車じゃなくってバスにするとか ちっとは考えたらいいのに。
世間一般の学校も新学期で 朝は通勤途中にある高校の 登校時間と重なるから 学生で道はいっぱい。 ただでさえ朝っぱらから きゃあきゃあと喧しい学生が だらだらと道を占拠する。 黄色い声が大嫌いな私は 朝からイライラするだけ。
で、その学生を締めたいのか何なのか 学校の教師が通学路の端に立ってて 学生を呼び止めては カバンの飾りを外したり 服装の事を色々言ったりしてる。 それが足止めになるから 教師共々やはりうっとおしい。
今日は他学科の学生に看護学の講義。 上の先生が講義をした後 一緒にバイタルサインの取りかたなど 演習のお手伝いをする。 実習室で演習となると 看護教員の正装は白衣にキャップ。
久々に着る白衣。 キャップに至っては3年ぶりぐらい? きちんと髪を上げて白衣を着て キャップをつけると 何となく背筋が伸びる。 嬉しくて姿身の前でしげしげと 自分の姿を眺める。
白衣姿で実習室にあがると 学生が「おお〜」ってどよめいて パチパチと拍手が起こる。 医療系他学科と言えども やっぱり白衣への憧れはあるんだろうか? 私も久し振りの白衣で嬉しかったけど 最初に着た時の気持ちなんて おおかた忘れてしまった。
今は毎日が新しい経験で、先週初めて 学生の前で話したりもしたけど あの時の緊張とか感動とかを いつまで色あせずに覚えていられるだろう。 今はまだ、学生に「先生」と呼ばれても 「はい」と即返できない自分がいる。
もう1人の先生曰く 学生を実習に連れて行くのに 自分の白衣姿を見て学生が 「先生、看護婦さんみたい」 と驚く事が多いと。 自分では看護婦がベースだと思ってても 周りはそうでない事もあるらしい。
学生は教員を自分たちの先輩とは なかなか見にくいみたい。 目の前の教員は結局看護婦なのに 病棟の看護婦とは違って見えるらしい。 警察学校も警官が教官になるけど 制服着たら「教官、警官みたい」 という感想が出るんだろうか???
初心は遠くなりやすい。
2003年04月10日(木)
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