毒茄子
レガお君



 恩師と恩弟

くしゃみが止まらない。

今日は初夏の陽気とか予報で言うから
暖かいのかと思って出勤したら全然。
寒くてブルブルしてたら
くしゃみが続いて出始めた。
つづいて大量の鼻水。
季節の変わり目によくある温度差の鼻炎?
とりあえず思考回路は死んでる。
鼻水を拭くから鼻だけ化粧取れてる。

周りの教員はみんな心配してくれて
「早く帰ったら?」とか声をかけて下さる。
しんどすぎるのでお言葉に甘えて
定時で脱出する事を心に誓う。

朝一番で学生から電話。
予約してた外来診があるから
1限目の授業に遅刻するという。
???予約診で遅刻???
学校に登校するのは週3日で
曜日も決まってる。
で、その登校日に受診予約って
なんて計画的な遅刻。
意欲の問題ですな。

今日はこないだのツ反の判定日。
結構陽性率が高くて
しかも2重発赤もけっこういて
水疱形成してる学生までいた。
ツ反が皮下注になった事と
強い反応に関係があるのかは不明。
でも、水疱形成するような反応って
もうすぐ実習に出るのにヤバくない?
本人も危機感があって
これって、大丈夫なんですか???
と何度も聞いてくるけど
あんまり大丈夫じゃないかも。

高校時代の担任に電話して
転勤の旨を伝える。
私たちの学年は看護学校進学希望者が
10人近く集まった最初の学年で
その10人のために理科系の授業を
看護学校受験用にアレンジしてもらったり
基礎数学の補習をしてもらったりしてた。
私達も自分達で看護系予備校がやってる
看護学校受験用の模試に申し込んだりして
教師と生徒とそれぞれ主体的に頑張った。

もう卒業して10年。
先生は先生で学校を変わって
いまや学年主任をやってるらしい。
自分で「この若さで学年主任です」って
言うあたり頑張った自覚があるのかな。

まだまだ新設校で学力が低く
センター試験を受ける生徒も
学年に1人か2人だった私の高校で
看護系短大に進学したのは私が初めてで
今の時点で教員という
新しい道を開いたのは私だけ。
それもその先生との二人三脚。
先生はその年の実績を買われてか
暫く看護・医療系の進路指導をやってた。
今は不景気で医療系を志望する学生も
それなりに多くて、先生もその頃からの
積み重ねで仕事が出来てる。
偉そうに言えば、私達が頑張ったおかげ。

学歴だけでは仕事の質は測れないけど
一番よく勉強してたのは私で
私がみんなを引っ張っていくんだという
自負みたいなものはあった。
報告を聞いた先生はとっても喜んでくれて
私も嬉しかった。

今回の異動については
きちんと「異動お知らせ葉書」を作って
今まで縁のあった人達に出した。
それでちらほらとお返事も来てる。
機会がないと連絡も疎らになってた人達。
みんなが知らない所で私も頑張ってたんだと
報告できる事の誇らしさ。

何だか今日はteam自画自賛。

2003年04月16日(水)



 トイレで足浴

昨日、ツ反で泣いてた学生。

彼女についての情報諸々が
レギュラーコースの教員から伝わってくる。
実はもう2年生。
始業式の日、友達がかまわないでいると
お腹が痛いと言って倒れてたらしい。
しかも外の地べたに。
今までも他人の気を引く為に
地べたに倒れる事数回。

1年生の基礎実習では
患者さんをトイレに連れて行って
そこで足浴をしたらしい。
注射されると泣くけど
自分が注射するのは全然大丈夫で、
でも技術一般はヘタクソ。
さらにそれに気がついてない。

清拭の試験に落ちて補習のために
教員が患者役で練習したところ
その教員は真冬の1月に2時間近く
半裸で過ごすハメになったらしい。
マンガ並みにキャラの濃い子。
それでも2年生に進級してるからすごい。
ここまで来ると個性を逸脱して
本当に人の世話を職業にできるのか
真面目に考えないといけない。

午前中、実習先の病院に出す
去年の評価表を作る作業を任された。
実習記録から患者さんの年齢や性別
疾患をひろってまとめる。
データを拾うのはすぐだった。
問題はそれをどう表にするか。

wordしか使った事ないので
wordで表を書き始めるんだけど
これがまた至難の業。
表を挿入すると文章がバラバラになる。
エクセルを使うしかないのかなと
ちらっと思いながらも
触った事もないエクセルを
今から勉強する気にならないし
1時間近くかけた作業途中の表を
消してしまうのも何だかくやしい。
意地張ってwordで作業続行。

全然進まなくてイライラしてくる。
時間は刻々と過ぎて気がついたらお昼。
嫌になって先にお昼を食べて
午後から再チャレンジ。やっぱり全然ダメ。
表自体はできあがってて内容は伝わるのに
レイアウトが全然思うようにいかない。
こんなに無駄な時間はない。

教員として、本来の仕事に
しっかり時間を確保しようと思ったら
こういう事務作業にばかり
ダラダラと時間は割いてられなくて
案外重要なパソコンのスキル。
臨床時代はレポートなどで
テキスト単味の書類作成が多かった。
おかげで文章書くのは早いけど
この先は表、表、表。

隣の先生が「エクセルじゃないと無理よ」
と、意地張ってるだけの私にご忠告。
時計を見たら4時は回ってる。
・・・3時間近くムダにしてる。
しょうがなく手探りでエクセル触りだす。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。

今まで何しとったんやろう。
3時間以上かかった作業が30分で終了。
関数計算のイメージが強くて
食わず嫌いだったエクセルは
結局救いの神だった。
何で早くエクセルを触らなかったのか
意地張っててもしょうがないなぁ。
途中まで泣きそうだったのに
最後は晴れ晴れした顔で帰宅。

またひとつ賢くなりました。

2003年04月15日(火)
初日 最新 目次 MAIL


My追加