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■ 戴帽式は必要か
看護の日。
喉が痛い。頭重い、食欲ない、鼻水も出る。 どうやらちゃんと風邪をひいたらしい。 魚にもらったトランサミンを飲みながら これで熱が出たら抗生剤やなぁと。 朝ご飯をむりやり押し込んで 通勤電車の中でも爆睡。
頭はボケボケでまったくやる気なし。 ちょうど学会の申込書が届いてたので それを書き上げてお金の準備をして・・・ と、午前中はそれだけしかできなかった。 まわりの先生はみなさん実習前で 忙しそうに準備をしてる。
それでも何とかお昼になって 弁当を食べたら味はわかる。 が、醤油とか酢の物とか調味料が喉にしみる。 しまいめにはご飯飲み込んでも痛くなってきて うんざりして食べるのをやめる。 トランサミン、使えん奴め。 っていうか最初から抗生剤飲めって?
午後からレギュラーコースの戴帽式を見学。 私たちの学校は戴帽式はなし。 生協に届いたキャップをもらって 名簿に受領印を押してそれでおしまい。 ナースキャップ廃止への流れから 戴帽式もなくなりつつあるところで うちの学校のこの学年は 戴帽式にものすごく拘ってて 準備からかなり熱が入ってたらしい。
私もせっかくの行事だからと見学させて貰い 式次第を見て、流麗な手書きの文字に驚く。 で、中にあったナイチンゲール誓詞は 初めてまともに見る文言で ナイチンゲール賛歌に至っては 今日初めてその存在を知った。
私はものめずらしさ全開で 「へぇー、ナイチンゲール誓詞って こういう内容だったんですね」とか 「ナイチンゲール賛歌って わざわざ歌まであったんですねー」とか 無知にも程がある事をしゃあしゃあと言う。
それを見たベテランの教員が 「へぇー、知らないってそんなご時世なのー」 とまた驚いてる。 看護単科の短大を出た先輩は 戴帽式はなかったものの 卒業式でナイチンゲール誓詞を読んだらしい。 うー、そんなもの覚えなくたって 立派に臨床勤めてたぞー。 脈々と受け継がれる「看護覚え書き」も 「買わされた」けど読んでない。 うちの学校は併設の大学と合同の卒業式だから 看護向けの「何か」は全くなしで 燭台つきのナイチンゲール像はあったけど ただの置物で一生ガラスケースの中。
だいたい、誓詞も賛歌も 人のために尽くすとか殉情だとか奉仕だとか そういう古臭い言葉があちこち出てきて 看護を純粋な職業で自己実現だと 捉えてる私にはいまいち馴染めない。
今回はナイチンゲール誓詞を元にして 学生が自分たちの言葉で練り直した 誓いの言葉を述べてた。 そっちのほうがよっぽど 思いも伝わるし人間味があっていいと思う。 戴帽式が終わってから、 上の先生や部長に声を掛けられて 式の感想を聞きたいという。
いちおう世間の流れも鑑みて 戴帽式を続けるかどうか検討中らしい。 で、色んな人に意見を聞いてる。 本音で言えばどっちでもいい。 が、今回みたいに看護に対する姿勢を 自分たちの誓いの言葉として確認したりという 前向きな収穫があるのなら とてもいい機会だと思う。 学生以上に父兄に人気の行事かもしれない。
厳粛なお式なので正装は白衣で 風邪ひきの私といえども カーディガン着用は許されない。 おまけにキャンドルサービスをするから 分厚いカーテンが閉め切られて日の光も入らない。 寒い講堂に半袖白衣で小一時間。 終わる頃には悪寒から熱感。ヤバし。
定時で逃げて帰るのに駅まで歩くのもしんどい。 電車の中でゲホゲホ咳をして、 ハンカチで鼻水をおさえて家へたどり着く。 で、熱をはかったら37.4℃。あちゃー。 魚は風邪ひいてても熱は出てなかったのに。 あ、でも部屋に体温計落ちてたな。 ありがたくない頂きもの。 でも魚からもらったモノだから いっそのことじっくり育ててみようか?
捨て身の変態。
2003年05月12日(月)
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