毒茄子
レガお君



 言えない暴言をここに埋めます

抗生剤やめたらまたのどが痛い。

午前中は昨日のアンケートの集計をして過ごす。
が、PCの画面で目の疲れがひどくなり
イヤになってしばし読書にスイッチ。
本も普通に読むと目が近すぎてしんどいから
小学生のように腕を伸ばして本を持つ。
国語の時間みたいやなと思いながら
確かにそうやると目には優しくて
あの頃は「何でうで伸ばして本なんか持つの?」
と不思議に思ってたけど
その意味と効果を今になって知ることになる。

しばらくして若い男の人がやってきた。
グレー系のスーツを着て薄いグリーンのシャツ。
髪は長くてけっこう明るめな茶髪。
どっかの営業にしたら身なりが派手だなと
御用を聞いたら何と外部からの講師だった。
某大学の院生らしいけど、ホストみたいでいまいち。
「講師と言えば中年以上の人」
という先入観が見事に出来上がってる。
そういう私は実習中も足の爪が真っ青で
髪の色もさらに明るくする予定。
ナースサンダルは厚底が久々に登場。

午後になって打ち合わせへ出発。今回も古巣。
おまけに対象の病棟は古巣の隣の病棟。
そこの指導者も知ってるけど
そんなにキレるタイプではなさそうだし。
婦長さんもスタッフに文句言われ放題で
しかもそれが勤務表作成がヘタクソとか
言われてる文句のレベルが低かったりする。
で、上の教員と一緒に詰所へ出向く。

実習の日程を説明したら案の定
殆ど指導者が関われない勤務割りになってて
カンファレンスにも出られない。
指導者も婦長への不満を第三者の私たちがいる前で
堂々と言い出すから驚く。婦長は黙ってる。
学生の背景や性格と実習目的を伝えたら
今度は指導者の反応が悪い。

今回の実習の目的は対象の理解が主で
成人患者の心理・社会面について
考えるのが第一の目的。
患者のあらゆる面から観察して
トータルで優先順位をつけて関わるという
統合された看護過程は目標に上がってない。

ヘタに身体的ケアが多かったりすると
そちらにばかり目が行ってしまって
実習の目的にはたどり着けなくなるから
「できるだけ身体症状とケアが少ない患者を」
といってもいまいち理解がもらえない。
きょとんとして「それって難しいと思います」と言う。
「ケアがない患者は入って行きにくくないですか?」
婦長が挙げた受け持ち候補を見て
「こんな、何もない人たち持ってもねぇ」

そういうこといってると自分のレベルがバレるぞ。
「何もない人」とというのは
治療を淡々とこなして自分の事は自分で出来る
看護者が表立って介入する必要のない人達
を指すんだろうけど、
その人が「何もないひと」だと判断する根拠は?
本当に介入がいらないとしても
いらないと判断するまでにはそれに必要な
観察やアセスメントがされてるんだから
その過程を見るのもひとつの学習。
「難しいと思います」ってもしかして
「学生が学ぶのが難しい」んじゃなくて
「自分が指導するのが難しい」んじゃないの?

「何も(介入する事が)ない人」と
「何も(問題が)ない人」は違うし
何も(問題の)ない人なんていない。
病状は落ち着いてても家庭や社会から離れて
治療を受けてる人達にはそれぞれ
悩みや苦しみは常にある。
忙しい看護婦に言えない人もいる。
患者が言わなければ何も無いのかと言えば違う。
そこの理解のための実習。
べつに理解の難しいおかしな目標だとは思わない。

指導者は病棟スタッフとの掛け橋として
とても重要な役割で、
指導者が実習中に直接関わらないとすれば尚更。
指導者が実習の目的を理解していないと
それが病棟のスタッフには伝わらない。
指導者のかわりに学生に直接関わるスタッフが
実習の目的を理解していないとなると
学生は目的にみあった学習はできない。

実習の目的なんてたいそうなものじゃないと思う。
ひとつの「連絡事項」にはかわりなく
病棟目標とか新人の教育内容とか
「スタッフ全員に周知して関わりを統一をする」
と言うことにおいては何も特別な事はない。
それをきちんとやれる病棟はチームワークはいいし
新人や異動者の教育や患者のケアも
統一してきちんとやれるんだと思う。
実習でいろんな病棟を渡り歩くのが楽しみ。

私も偉そうに言っただけの事はしないと。


2003年05月16日(金)



 無意味な存在はない

平熱2日目。

しぶしぶ電車で出勤する。
今日は上の先生が実習に出てしまってるから
私が自分のクラスを1人で仕切る。
しかもHRなんてあったりするし。
HRでやる事は決まってるから
まだ楽といえば楽なんだけど
それなりには緊張する。

熱は治まりをみたものの咳は全然とまらない。
一日にのど飴をいくつも食べる。
今まで真面目にのど飴なんて
食べたことなかったけど今回は効果を実感。
お行儀はあまりよくないけど
たびたび飴をなめながらお仕事。

こないだ学生に配ったアンケートを回収。
さっそく集計に入る。
みんなそれなりに死について考える機会があって
今回のアンケートも「縁起が悪い」とか
否定的な見方はしていない。
が、「講義に取り上げて欲しい事」の欄に
「患者との接しかた」とかいう
概論チックな事が出たかと思えば
「告知をしなければよかったと思う
事例はありましたか」といった
非常にピンポイントな質問もある。

多いのは「先生の体験談を」という意見。
他には「患者が看護婦に望むこと」
「正しい対応のしかた」というものも。
患者が看護婦に望むものなんて
患者それぞれ違うに決まってる。
「熱が出たから氷枕」的なマニュアルはないし
そういうアートな楽しさが醍醐味なのに。
でも、いかにも学生らしい見方かも。
さてさてどうするかね。

死ぬ場所を問えば1人だけ
ICUまたはCCUって書いてた。
救急に行きたいと行ってた男の子なんだけど
死に場所まで救急?
これから暫く、じっくり読んで楽しもう。
と言う事で集計やら何やらで久々にちゃんと働く。

熱が下がったから抗生剤を止めてみる。
臨床じゃCRP等、データでモニタリングしながら
薬の調節はするけどこちらはテキトー。
ここでやめたらまたぶり返すかなと思いながら
またまた実験してみる。

週末は友達主催のバーベキューだと思い出す。
初対面の男の子達だけど、一度お流れになってて
どんな子達かはさっぱり不明。何着ていこう。
バーベキューなんて久し振りで
よくわかんないけど姫路でやるらしい。
今まで男っ気なかった子が
突然言い出したイベントだから興味津々。
天気予報は悪いんだけど。

このところ携帯の電源は切れがち。
だって、切ってるから。
手が空いた時にメールのチェックだけしてる。
見境無く夜中とか昼間とか電話してくるタケ。
何か用事があるわけでもないので
メールはしてこない。
たまに「ただいまお昼寝中(顔文字)」
というどうしようもないメールをよこす。
もう、3ヶ月会ってない。
全然相手してないのに不機嫌さは表さないタケ。
よけいに不気味。
多分自分が今キレたら終わりだとわかってる。

タケがいて私にプラスになること。
それはしつこいタケを見てウンザリする事で
日々わが身を振り返り
魚を追い掛け回し過ぎないように頭を冷やす事。
それはとっても大事な役割だったりする。

さいてー。

2003年05月15日(木)
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