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■ 輪廻
そろそろお疲れがピーク。
毎日毎日やたら眠くて 朝からアクビ連発しながら出勤して 昼過ぎて学生の記録とか読んでたら 本当に意識が遠のく。 決して学生の記録が眠くなるほど退屈 と言うわけではないけど眠いものは眠い。
という事で、昨日から22時就寝が目標。 とにかくちゃんと寝てみて それでだめなら何か原因を調べなきゃ。 MSコンチン飲んだ後とどっちが眠いやろう。 本当に、立ったまま坐ったまま眠れる。
外来を歩いてて、古巣の患者さんに会う。 調子が悪いとは聞いてたけど 本当に見る影もなく痩せて小さくなってた。 元々対応の難しい患者さんで 「自分に対する応対が気に入らない」と ベッドネームにある受け持ち看護婦の名前を はさみで切ってしまったことがあった。 で、その看護婦が受け持ちだったら 「あなたの世話になりたくないから外泊します」 とわざわざ言ったりともう、強烈の極み。
退院して外来フォロー中だったその人が こないだ夜中に息が苦しくなって 病棟に電話してきて「帰っていいですか?」 と尋ねたという話を私は聞いてた。 病院が大嫌いなのかと思えば 「病院へ行く」を「帰る」と言い間違えるほど 切羽詰まってたし実は病院を頼りにしてた。 その気持ちを思いながら弱った彼を見て 何だか辛くなる。
心不全が進行して足が腫れ出したから 医療用サポートストッキングを買うんだと 家族が売店にパンフレットを貰いに行ってた。 医療用だけあってきちんと採寸後に注文と言う まわりくどい購入方法。しかも届くのに3週間。 3週間後の彼がこのストッキングに 足を通せる見込みは少ない。
喋るのもしんどそうだけど彼は喋ってくれた。 「先生になったんやなぁ、 いつか病院には帰って来るの?」 「今の所、数年は帰る予定はないんですよ」 「そうか、残念やな。またな。」 彼は数年どころかひと月も生きられそうにない。 「またな」という彼にまた会える可能性は低い。 それでも「またね」と言うしかなくて別れた。 この世じゃなくてもどこかで会う。
臨床を離れても、こうやって患者さんに会える。 でも、みんなそう長生きは出来ない しんどい身体の人ばかり。 だからこそ、一回一回の顔合わせが大切で そのうちみんな知らない患者さんばかりになる。 私はこの世でその人達のことを覚えてて 一緒に過ごした毎日の事を学生に話す。 学生はそこから色々考えてケアを創っていく。 そうやって、みんなケアの中に生き続ける。
いい仕事やん。
2003年05月28日(水)
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