毒茄子
レガお君



 壁紙見ながら考える

今日は一日ぼけっと。

来週からの実習に備えて
関連分野の文献を読み直す。
心理学の防衛機制について読んでて
はたと目が止まる。「知性化」。

「知的、客観的になることによって
衝動的な欲求や感情を統制しようとする。
友人との関係が上手く行かない時、
現実的に解決しようとせず
友情とは・・・と考えるような例。」
「このような防衛機制によって
欲求不満や葛藤は解消されても
原因になるものが解決される訳ではないので
防衛機制への依存がかえって
適応上の問題を招く危険がある」

あははははー。
何かあると哲学ちっくに考えてるつもりでも
確かに原因の解決は何もできてなくて
カシコいふりしながらも逃げは逃げ。
学者はきちんとお見通しなのである。

なにやら見事に腑に落ちたので
心理学の本はおしまいにして
あとはいつものごとくぼんやり考える。
傍から見たら壁紙見つめて固まってる状態。

昨日のお葬式の最中、自分の葬式を思って
友達や後輩が来て泣いてるんだろうなとか
死んでもどうせ希望どおり
室戸岬には播いてもらえないだろうなとか
色々想像をめぐらしてた。
先輩が参列者に挨拶をして
とても悲しそうにしてる横で
だんなさんが側についてた。

私が親を亡くしてああやっている時
タケなら多分ずっと側にいてくれるんだろう。
おせっかいすぎるほど世話を焼いてくれそう。
いさお君ならどうかな?
魚なら、何の慰めも期待できそうにないのが寒い。
人をいたわるとか慰めるとかそういう姿が
なかなか想像できないような人でも
それでも私が魚に拘ってるのは何なんやろう。
やっぱおかしいよな。

魚と距離を置こうと思って2回目の週末。
先週は競馬を見たけど連絡はせず。
今週はG1じゃないし競馬を見る事もしなかった。
そうやって魚に合わせてた事を
少しずつ消していこう。
それでも何かが残るんなら、それはその時。

どっちみち林檎様のライブで会う。
それまで2ヵ月半、私が誘わなければ
会わないでいる可能性も高い。
去年の今頃も魚の態度が急に変わって
私から距離を置いてたっけ。
で、お盆に久し振りに会ったんだった。
ホントに、つくづく腐れ縁。

マンソンの来日公演が決定。
今回も逃す気はないし。
もともとマンソンは魚とは関係ない趣味だし
一緒に鼻血くんを見に行った
巨乳の後輩を誘って行こう。

と言う事で、仕事はろくに進まなかった。

2003年06月15日(日)



 お葬式で考える

今日はお葬式。

一緒に仕事してる先輩教員の
お父さんが亡くなってお葬式に出かけた。
先輩は嫁に出たひとり娘なので
喪主は故人の奥さんである先輩のお母さん。
今まで臨床にいて、
亡くなる人は沢山見送ったけど
亡くなった人がおうちに帰ってからの事は
本当に全然知らなかった。

近所の人がどっさり集まってきて
順番にお焼香して、喪主にご挨拶して・・・。
最後、出棺の前に先輩がみんなの前でご挨拶。
お葬式に参列しながら
今まで見送った患者さんひとりひとりに
こういうお別れの場面があったんだという事に
いまさらながら気がついたりして。
でもお葬式だけに来て、
亡くなった人が死ぬまでにどう生きてたか
知らない人もいるんだろうなぁ。

お葬式の間、祭壇の写真や遺族を眺めながら
「私のお葬式はどんな感じだろう」と思った。
祭壇の写真の顔を私に変えてみて
「看護婦してたら白衣姿の写真とか
飾って貰えるかもしれんけど
今は何着せられるんやろう」とか
誰が来るかなとか奴らは泣くだろうなとか
ぼんやり考えてた。

という事を帰りの車で話したら
「普通自分が親の葬式出す所から考えへん?」
と不思議がられてしまった。
確かに、先輩が挨拶してる時は
「私も長女だからああやって挨拶するんだな」
とは考えたけど、それよりもずっと前
お式の最中は自分の葬式で頭が一杯だった。
変かな???

夕方からいさお君とごはん。
いさお君はあまりお酒が飲めなくて
でも私は「ごはん」と言えば「居酒屋」
しか思い浮かばない脳の回路で
今回もいさお君をお酒につき合わせてしまった。
いさお君の友達は「ごはんに行こう」
という事になると気を使って
スシローに行ったりするらしい。
お酒が飲めないのに姫路から車でやってきて
お酒に付き合わされて、申し訳ない。

ご飯食べて(飲んで)話す。
前よりはちょっと突っ込んだ話もして
穏やかでおとなしそうないさお君も
結構芯が強かったり
それなりに自信家なとこもあるみたい。
途中、いさお君の仕事の愚痴も入る。
私は私で今日、昼間に葬式に行って
自分の葬式の事を考えたというような
一般人ウケしにくそうな話をしてしまう。

門限があるという事にしてるんだけど
いさお君はちゃんと時間を気にしてくれてる。
送ってもらった帰り際、
「じゃあね」って言ったら何も言わずに
じっとこっち見てるいさお君。
ヘンな感じだから車のドアを開けて
「じゃあね、おやすみ」と勝手に?車降りてくる。
いさお君は、それなりに盛り上がってるみたい。
私はというと、いさお君に悪い印象はないけど
好きという気持ちはまだない。

いさお君が帰ってからメールがきた。
「今日は愚痴聞いてくれてありがとう。
普段はこんな事、人には言わないんやけど
何年も前から知ってるような感じがして
話したんやろうか?
一緒におったら楽しいから時間が早い。」
ということらしい。
私はそんな「前から知りあいな感じ」はない。

これでこれから恋愛感情は出て来るんだろうか?
ずっと魚が好きだったから
人を好きになり始めというのが
どんな感じなのか見事に忘れてしまった。
そんな事、本当は考えてもしょうがない。

私は私のペースで。

2003年06月14日(土)
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