毒茄子
レガお君



 学生号泣

実習もあと二日。

学生が患者さんへ副作用の説明用に
スタッフから提案されてパンフレットを作成。
治療前のムンテラの内容を
さっぱり覚えてない患者さんは
スタッフから「理解力がない人」
という烙印を押されている。

という事で、できるだけ平たい内容の
解りやすいパンフレットをと工夫する学生。
あるスタッフが言うには
「余計な事は書かないで出来るだけシンプルに。
医学用語もちゃんと噛み砕いてね」
という事で学生は至極シンプルなモノを作った。
それを見た臨床指導者は
「もっと患者さんのために。
副作用の仕組みもわかるように詳しく。」
学生は「どっちやねん」と思いながらも頑張る。

教員の私は「指導が目標の実習ではないし
とても複雑なケモとRTの副作用の仕組みを
学生が判りやすく噛み砕いてパンフレット
なんてとっても難しいことで
理解の悪い患者さんなら尚のこと
パンフレットだけで理解させようなんていう
手抜きはしないように。
パンフレットは説明の要点だけ書いてればいい」
と言われても学生が困ると思ったので
それをわざわざ指導者が聞いてる前で言う。

最初は簡単にと言われて作ったものの
指導者に内容を充実させろと言われて頑張り
教員はシンプルで良いという。
その過程で学生の戸惑いはピーク。
昼からも悩むだろうなと思いながら
よりによって私は今日は午後から帰校。
何だか後ろ髪引かれる思いだったので
「何かあったら学校に電話してね」
と言い残して学校へ。
で、学校に帰りつくなり学生から電話。

先生、〇〇さん(学生)のパンフレット、
指導者がチェックしてOKした後、
婦長にもOKもらいましょうって見せに行ったら
婦長さんが「こんなに色々書いても
患者さんはかえって混乱する。
1ページは26字以内で、副作用の出方も
個人差があるなんて書いたら
患者さんは不安に思うから書かなくていい」
とかみんな違う事言ってて、〇〇さんが
「指導者さんにも見てもらったんですけど」
って言いかけたら「人のせいにしない!」
って言われてもう、パニクって
どうしていいか解らんって泣いてます。
こんなの、誰のいう事聞いたらいいんですか?

当事者の学生は号泣で電話どころではなく
見かねた同グループの学生が電話してきた次第。
電話をしてきた学生もテンションはマジ切れ。
私の留守に、見事にやられた。
婦長は婦長。毎日関わってるわけじゃないから
臨床指導者のアドバイスに従うように伝える。
事の次第を上の教員と教務主任に報告。
一同あっけにとられる。

折々で違うアドバイスをもらって混乱した学生は
決して「指導者に言われたから
こういうパンフにした」と言ってる訳じゃなくて
指導の過程を説明しようとして
人のせいにするなと遮られた。
この婦長は前のクールも学生が作った説明文を
「これだったら別に害にはならないんじゃない?」
という非常に失礼な物言いで私はカチンときてた。
で、今回もまたこれ。許さん。

パンフレットひとつ作るのに
学生がどれだけ苦労するか。
婦長の立場で言う事が学生にどう伝わるか
相手の立場なんて全然わかってなくて
それで何が婦長なんだか。
だいたい、指導者を任命するのは婦長で
スタッフの力量や看護観を認めた上で
指導の仕事を任せてるはず。
自分で配置したスタッフの指導も覆して
全然つじつまあってない。
1ページは26文字というのが何でかという
指導の根拠も示してない。

そこの病棟の出身者に聞いたらその婦長と
臨床指導者の看護観は全然違ってて
それこそ男と女ぐらいに違うらしい。
看護観の違いで片付けてほしくないし
意志の疎通が出来てないのは病棟内の問題。
自分の意志が伝わってないスタッフを
指導者に置くなんて変な話しだし
もしかして婦長は自分と指導者の考えが
通じてない事自体に気づいてない?
どっちみちカッコ悪すぎ。

学生はしっかり傷ついてる。
何だか辛くって古巣のスタッフにメール。
「××婦長にやられました。また愚痴ります」
と詳しい内容は何も書かなかったのに
「理不尽できっと辛かった事でしょう」
とビンゴなレスが来て驚く。
婦長の理不尽ぶりはやっぱ有名らしい。
このままでは終わらない。
学生が頑張ってる過程はわかってもらいたいし
自分の病棟のチグハグにも気がついて欲しいし
何より、それで学生が傷ついたんだと言う事は
きちんと認識しておいてほしい。

という事で、明日は婦長相手の大仕事。

2003年06月25日(水)



 とーしば

出勤前にコンビニに寄る。

ポテチの棚に「夏ポテト」発見。
早速手を伸ばす。
ギザギザ系ポテチが好きな私。
特に好きなのが夏ポテトで
ア・ラ・ポテトより塩味が濃いのよね。

学生が看護計画を出してきて
いまいちまとまってない。
どうしよう、昼のカンファレンスで
これをスタッフに発表しても
色々と突っ込みどころか集中砲火?
でも、計画修正をするにしても
いろんなを意見聞いてからの方がいい。
いや、返って混乱するかも?
悩んだ挙句計画発表する事に。

学生が緊張のあまりいかり肩になりながら
一生懸命プレゼンする。
スタッフがそれぞれの看護観で
めいめい好きな事を言う。
実習目標が全然理解されてないのが判明。
頑張ってよね、臨床指導者。

圧倒された学生は皆の前で
自分の思考過程も言えず。
もともとスタッフとのやりとりを
短絡的にとらえる学生も多い。
スタッフが計画の意味を尋ねてるのに
それを否定されてると解釈し
議論して自分の考えを伝える努力もせず
「どこが悪いんですか?」という
極端な反応が出る。見てて歯がゆい。

それでも本当にそれぞれ
色んな切り口からの意見が聞けて
学生なりに得るものはあったらしい。
「どうやった?」と声をかけたら
「みんな色々言うけど悪気はないのは解る」
って。あたりまえじゃー。
そんなとこに悪気があってどうする。
でも、彼女たちは准看での実習で
かなり嫌な思いをしたらしく
ある意味トラウマなのかもしれない。

仕事が終わって、マッキンを迎えに行く。
やっとこさ治ったマッキン。
サービスの人が交換した部品を出してくれて
興味本位で触ってたら・・・。
ICチップみたいな部品がひとつあって
そこには「TOSHIBA」の文字。
ふーん、マッキンって東芝の部品買ってるんだ。
マッキンに認められるぐらいだから
質がいいのかなぁ・・・。まてよ?

何で私の東芝製のPCで作ったCDで
東芝のICを使ってる
マッキンが壊れなきゃいけない?
PCとオーディオの外注部品じゃ、
全然出所は違うんだろうけど何だかなぁ。
ともあれ、ぱっくり穴があいてたレガおに
見かけが地味なマッキンが戻ってきた。
最初に聞くのは、もちろんマンソン。

マッキンの中身の話を誰かに聞いてほしい。
で、悔しいけど頭に浮かぶのがやっぱり魚。
魚ならクスッと笑ってくれそうに思う。
私の面白いと思うことを
一緒に面白く感じてくれると思う。
意地張ってもしょうがないからメールする。
ついでに、中途半端な事を言ってくれた
「WIRE」も「重なったらしょうがないなぁ」と
だから行くのか行かないのかという
中途半端な返事を返してやる。

こんなしょうもない抵抗、気づく奴じゃない。



2003年06月24日(火)
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