毒茄子
レガお君



 こじれる前に出来る事

研究会2日目。

今日はいい天気で気分よくお出かけ。
雨に洗われて空気がとてもキレイ。
六甲山がクッキリしすぎてて
遠近感がおかしくなる。
そんな日を日がな一日会場に篭るのも
ちょっともったいないなぁと。

天気も然ることながら
昨夜逢った高校教師がいい感じだったのが
何だか嬉しくて穏やかな気分。
まだ、向こうが私の事をどう思ってるかなんて
全然わからないままだけど
魚以外にお気に入りと思える男の人が
出て来ただけでも嬉しかった。
だって、そうじゃないと
私は一生ウジウジしっぱなしだし。

遺族会のセッションへ。
そこでがん患者の遺族が告知について発表してた。
医師との関係が良くなくて
「こんなに酷いムンテラや診療態度」と
色々あげつらう。
完全に感情のレベルでこじれてるので
「このままでは3ヶ月の命かもしれません」
というムンテラを「脅し」と表現し
「すぐ入院を」と言われて「家族旅行がしたい」
と返事をしておいて「入院までに10日かかった」
事が不満だと言う。

治療効果のムンテラで3年・5年生存率を言われて
再発しても対策はあると伝えられた事に対して
「そんな事落ち込む事をわざわざ言わなくても」
「再発してもって、自分たちの腕を
自慢したいだけなんじゃないか」とか
もう、批判的にしか見られてない。

悪いニュースがあったからこそ
腹をくくれる事もある。
落ち込ませないようにぬるい
回りくどい話ばかりしてても
伝わらなければ意味がない。
大事なのは言うか言わないかじゃなくて
どう伝えるかと、その後のフォロー。

遺族は医師への批判をツラツラと述べて
看護師がどう関わってたかについては
「ムンテラに入って貰えなかった」
というだけだった。
ムンテラに入らなくても後のフォローはできる。
それがしっかり出来てれば
遺族はこんなにも感情をこじらせてなかった。

人を恨むのはとてもしんどくてパワーがいる事。
患者を亡くすだけでも十分に辛いのに
医師に対してのわだかまりまで背負ってる家族。
ムンテラに不備があったのは勿論なんだけど
後のフォロー次第でこの家族は
もうちょっと楽に過ごせたと思う。

傷はないに越したことはないけど
患者と家族が傷を受けてしまったら
せめて傷ができるだけ小さく済むよう
関われるのが看護師じゃないかい?
そこが抜けてるというのがどんなに残酷な事か。

夕方、友達からメール。
高校教師はどんな感じだったかと言うから
素直に「興味わいたし、また会いたいと思うよ」
と返事しておく。と言う事で、
見事にいさお君への興味が薄れてる私。
電話がかかって来てたけどTV見てたからシカト。
わかりやすすぎる。

今日はヨーロッパGP。
本当に、シュー兄は何やってんだか。
ライコネンがコケたの知ってて
あんな無茶するなんてバカバカしい。
モントヤはちゃんとインを開けてて
シュー兄が意地にになって突っ込んで自爆。
大人気ない。っていうか、それでもチャンピオンか?

魚からメール。
当直バイトだったので
チケット買いに行けなかったと。
いちおう行く気はあったのか?
で、「同じ日にまさやんと
元ちとせのイベントもあるやろ?悩ましい。」
って好きにしろ。

私は動かないからね。

2003年06月29日(日)



 ダブルヘッダー

在宅・ホスピスケア研究会。

研究会や学会の類に出るのは初めてで
普段出勤するのと同じ時間帯で出かける。
しっかり雨は降ってるし。
古巣の先輩を拾ってポーアイへ。
会場は年齢層が高い。
案内ボランティアに来てるうちの学生を発見。

抄録をざっと見てみて
ピックアップした発表を聴きに行く。
演題のインパクトは大きいし
人気のあるセッションとそうでないのは
見事に聴衆の数の差に現われる。

スピリチュアルケアのセッションで
医療者の「存在の痛み」というのが印象に残った。
人間は関係によって存在を意味付けられる
という側面があって
医療者は患者のニードに応えるという関係で
医療者としての存在を確認できる。
でも、ターミナルの場では応えられなニードもある。
脊椎転移からくる下半身麻痺の患者に
「トイレまで歩けるようになりたい」と言われて
それに応えられない医療者は
自分は何の役に立ってるのかと
存在価値の認識が揺らいだりする。

何も出来ない事もある。
それでも逃げずに患者と向き合いつづける事が
真の力だと演者は言ってた。
本当にしんどいことだけどそのとおりだと思う。
そっか、存在価値を問うて苦しむのは医療者も同じか。

色んな発表を聴いてはあれこれ考えを巡らす。
で、一緒に行った先輩と色々議論して
考えをまとめたり練り直したり。
考えた事が言葉に表せてこそ相手に伝わるし
学生に看護を「伝える」のが私の仕事。
とっても有意義に過ごす。

夕方に研究会が終わって先輩を古巣へ送って
また別の友達とごはんを食べに行く。
友達が結婚をする相手とその友達と私。
友達は私と魚の詳しい事は知らないけど
私が弱ってるのは気づいてて
誰か紹介しなくっちゃという気分になったらしい。
私はそんなにかわいそうに見えるのか?
由々しき問題である。

友達の彼氏と共に現われたのは
見上げるように大きな男の人。男前にはほど遠い。
大阪で高校の教師をしてる人で
共通の話題があるかもという友達の配慮らしい。
ルックスだけ見たら「ナシ」なんだけど
話し出すとちょっと面白い。

バイク乗りで音楽も好きで映画も見る。
スポーツの話も出来て仕事の話も面白い。
お酒も飲めて会話もよく転がる。
そうなると、いさお君なんてかすんでしまう。
ずっと前に友達が「学校の先生とコンパしない?」
と言っててメンバーが集まらずに
立ち消えてたんだけど、その話の人らしい。

4時間ほど4人で飲んだけど
楽しくてあっという間に時間が過ぎた。
いさお君と会う時は帰りやすいように
「門限が23時やねん」とか言ってるのに
今日は門限なんて一言も出ず解散が23時。
明日はまた6時起きで研究会2日目だけど
その気になればしっかり遊ぶ私。

わかりやすすぎる。


2003年06月28日(土)
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