毒茄子
レガお君



 久々に「バカ」連発

今日は一日実習指導。

で、朝から学生が不吉な事を言う。
「先生、昨日の計画発表さいてー」
「何なん、あいつら(看護師)むかつく。
学生さんはいっつも不安と苦痛やねぇって
それを勉強しに来とるんじゃー」
「発表しててもぺちゃくちゃ喋って
クスクス笑って感じ悪いし」
「で、人の話も聴かんと
意味がわからないってアホかぁ〜」

どうやら、相当言い込まれたらしい。
言い方もかなり一方的で
それはその場にいなくても
普段の婦長の言動を見てたら解る。
スタッフ相手でも頭ごなしで
相手の言動の意味を理解する前に
感情で反応する人。

で、カンファレンスの準備が悪いと言い
学生のレポートを
人数分コピーするように言われる。
そんな事今までした事ない。
学生のコピー代は自腹で重なれば結構な負担。
おまけに患者さんの情報満載の看護計画を
何部もコピーしてそれを全部管理できるか?
それが外部の目に触れたら学生の責任になる。
学生の記録をそれぞれに渡したところで
キチンと管理するだけの倫理と能力が
ここの看護師にあるとも思えない。

という事でお断りさせて頂く。
指導者など必要な分はこちらでコピー。
そしたら病棟の方で記録をコピーしてる。
もう、発表が終わったら絶対全部回収してやる。
とハラハラしながら記録の行方を見守る。

・・・と記録に気を取られてたら
詰所の隅でスタッフと学生。
変な雰囲気だなぁと直感して近づく。
私が後ろに立つか立たないかのタイミングで
また2人の雰囲気が変わる。
やたらにこやかで丁寧なスタッフに
完全に怒ってる表情の学生。

学生を廊下へ引っ張り出して話を聞く。
「先生、あの人なんですか?
副作用で吐き気が一番辛いって患者さんがいうから
それをピックアップして解決策を言ってたら
「副作用がそれだけだと思ってるの?
毎日毎日吐き気と不安やね」とか言ってて
ごっついエラそうやったのに
先生が近づいたら急に普通になるんですよ。
うっとおしぃ!」よくあること。
結局、その看護師に学生が報告する時は
何気に私が後ろに張り付く事となる。
っていうか、やっぱりスタッフのレベルが低い。

お昼になって計画発表。
私はみんなの目に付く所に坐る。
下手な言いがかりはつけさせないし
馬鹿にした態度も絶対に取らせない。
結局発表はしーんと静まり返って
粛々と進み、昨日のように怒鳴られる事はなかった。
終わってから学生が「ホンマ、今日は普通。
昨日と全然違うわ」。という。
昨日と違う事は婦長がいて私がいなかった。

で、発表が終わってからすぐに記録を回収する。
「回収します」って言ったら顔色が変わるスタッフ。
「え?メモにしようと思って切っちゃいました」
耳を疑う。

患者情報満載の看護計画をメモ用紙?
情報管理とか倫理とかそういう概念はないのか?
「患者さんのプライバシーを」とか言うくせに
何がプライバシーかがわかってない。
おまけに学生が週末かけて必死で書いた計画を
なんでざっくり切れるのか。その神経を疑う。
唖然としてる私に指導者が言う。
「集める時は今度から事前に言って下さい」

ってバカぞろい。
集めるから切るなと言ってるのではない。
集めなくてももうちょっとマシな扱い方があるはず。
もう、情けなくなって何も言わず。
バラバラの計画用紙をかき集める。
で、また指導者が言う。
「去年の記録が残ってるんですけど」
バカも休み休み言え。
本当によくぞ誰の目にも触れずに残ってた事。
当然それも回収、学校でシュレッダー。

実習はあと一日だけど本当にここで何を学ぶのか。
学生は完全にスタッフとは距離を置いてて
修復は難しい。
私も古巣の看護師やシステムと比べて驚くしかない。
人間のモラルも看護のレベルも低い。
文句言っててもしょうがない。

今与えられた環境で出来る事を考えよう。


2003年07月23日(水)



 2発目

そんなに飲んでないのに頭重い。

今日は午前中は実習で午後から講義。
全然落ち着かない。
学生が週末で書いてきたレポートを
どっさりくれるけど頭はグチャグチャ。
アセスメントを読まないといけない。
今日の計画も見ないといけない。
実習全体の計画も見ないといけない。
講義なので12時には病院を出ないといけない。
私に何からどーしろと???

結局学生には申し訳ないけど
計画の修正は中途半端なまま撤収。
それでも学校に帰り着いたのは講義10分前。
もちろんお昼ご飯はお預けで
まぁそんなに食べる気もないんだけど。

前回の講義で予定を消化できなかったのに
今回の予定内容は前回より範囲が広い。
強調したいところを掻い摘んでと言っても
そんなに見事に要約できるほど
最初からムダは多くない。
本当は発問とかしながら
学生とじっくり考えたいんだけど
今回も90分喋りっぱなしの予感。

チャイムが鳴って講義が始まって
ゆっくり導入する間もなく本題へ。
前回のおさらいを始めて・・・
前回寝てた学生が頑張って起きてる。
そのメンバーがこないだの野外研修で
一緒に花火を買いに行ったメンバーと
見事に一致してるのが面白い。
講義の内容より、私に興味があるのか?

時計とにらめっこしながら喋り倒すんだけど
全然時間が足りない。
結局時間切れでチャイムが鳴ってしまった。
このままでは終われない。
学生と相談の結果、レジメを詳しく作り直して
内容を補う事にしたんだけど悔しすぎる。
この借りは絶対返してやる。
中身は削れないものばかりだから
それをきちんと示して来年は3コマ貰ってやる。

とりあえず自分の割り当ての講義がひとくぎり。
2コマやりきって大喜びしてるなんて
本当はまだまだ甘い甘い。
でも、あんまり嬉しくって高校教師にメールする。
「本当はホッと一息つきたいけど
実習はここからがヤマ場。
今日は講義終了、木曜が実習終了、
月曜が実習レポート提出期限と区切りが沢山ある。
いつ打ち上げするのが一番盛り上がるんだか?」

「区切りつくの待ってたらキリがないから
近いうちに打ち上げしようか?」というお返事。
「何かしたいことある?何でもゆうてよ」
って、なかなか嬉しい事を言ってくれる。
「とにかく美味しいものと美味しいお酒があれば
それで十分です」って返事したら
「おいしい食べ物はないけどおいしいお酒なら
うちにあるから良かったら・・・って
ベタな誘い方やけど」と返ってくる。

前からビデオ一緒に見ようとか
飲みにおいでとかやたら家に誘う高校教師。
そうそうあっさり誘いに乗るものか。
「もうちょっと仲良くなってから誘ってね」と
やんわりお断りしてみると・・・。
「家に誘うのは早かったかな?反省、反省」って
言わんとした事は伝わったらしい。

私のペースが守ってもらえるなら嬉しい。
本当は部屋で一緒に飲めたりしたら
ラクだし楽しいけど軽すぎる。
ちょっと駆け引きもあるけど
そう簡単に落ちてなるものか。

頑張りどころ。

2003年07月22日(火)
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