 |
 |
■■■
■■
■ 連帯感の生まれ方
今日はレポート総仕上げの日。
2週間の実習で書きなぐった関連図や アセスメントをキレイに整理して 言いがかりをつけてもらった看護計画も 最終評価をしてという 一番アタマを使う日が今日だったりする。 昨夜は病棟実習終了の開放感で 本当は飲みに行きたかったけど 今日二日酔いでアタマが働かなかったら 大変な事になるので自粛して早めに寝る。
そうやって万全の準備で出勤した今朝。 学生は何だかしんどそうにしてる。 最初は寝不足なのかと思ったら違った。 昨日の帰り、打ち上げをしたらしい。 で、今日は二日酔い。
ムカッと来たけど知らん振りしておく。 二日酔いでも何でもちゃんとレポートが書けるなら 私的には全然構わないし。 でも、結局は学生の頭がついてこない。 色々言っても「え?ちょっと待って」って 全然進まないからだんだんイライラしてきた所で 「先生〜あかんわ〜昨夜飲みすぎた〜」
堂々と言うとは後ろめたさはないらしい。 ずっと黙ってたけどお説教してやる。 「私は今日に差し支えたらあかんと思って 昨夜は飲むの我慢したんや。 それを自分らが二日酔いって何なんそれ〜 病棟から下がってもレポート出すまでが実習や。」 ホントにもう、呆れて笑いがでる。
さらに学生は言う。 「もう、今日ははよ終わって〜コンパやねん」 はぁ? 二日酔いのアタマでさくさく仕上げて 夕方からコンパに行けるほど 単純なレポートは科してない。 「コンパに行くのは勝手だけど だからってレポートの内容は妥協しないよ。 遊ぶのは勝手だけどやるべき事はやるのが大人」 と偉そうな事を言いながら 結局夜7時まで缶詰め。 ナメてかかると大変ですなぁ。
最終OKが出たところで学生が壊れる。 「先生〜ありがと〜」半泣きで抱きついてくる。 「よう頑張ったやん」って こちらもじーんとしてると 「先生もコンパ行く?男前揃いらしいで」 遠慮しときます。
もう、学校には誰も残ってないから一緒に戸締り。 「コンパって7時過ぎてるけど間に合うん?」 「10時集合やねん。」 10時からのコンパって、ヘンじゃない? ますます遠慮しときます。 ってマジで危なくない?そのコンパ。 「無茶せんときよ〜」と オトナぶった事言って送り出す。 学生のコンパの時間を心配する教員って?
今回の実習で学生は辛い思いをしたし 私にとってもヘビーだった。 それでも学生は「看護師はイケズやったけど 先生がわかってくれてたからそれでいい」 とか嬉しい事を言ってくれた。 一緒にしんどい思いをすると連帯感がついてくる。 昔、臨床で先輩に叱られ詰所に居られなかった時 患者さんの所に行って慰められた事があった。 今回の私は病棟スタッフにイラついたけど 見事に学生に癒されたんだと思う。
何だかんだ言っても、愛すべき存在。
2003年07月25日(金)
|
|
 |