毒茄子
レガお君



 10年ぶりの新幹線

今日働いたら夏休み。

午前中は学校で昼から京都出張。
午前だけで片付くような
あっさりした仕事はないし
京都行きの軍資金もいるから
お金を下ろしに出かける。

公用車の赤い自転車を借りて
日陰を選んで出発。
ゆっくりこいでもかなり気持ちいい。
まだ10時前でそんなに暑くないし
とてもいい感じ。
国道沿いは排気ガスも臭うけど
ビルの谷間なので風が通って
それなりに涼しい。

京都でのセミナーが12時半スタート。
一緒に行く教員の仕事が終わらないから
学校を出たのが11時ごろ。
時間的にはカツカツで
新神戸までの乗り継ぎとかを考えたら
どうやら新快速の方が早いという噂。
でも、移動で時間いっぱいで
ランチの時間がない。

新幹線なら車内でお弁当広げても
別にどうってことはない
新快速ではお弁当どころか坐れる保証もない。
しょうがない、ランチはお預けで新快速。
計算上は何とかなりそうな気配。

京都駅で電車を降りるのは初めて。
あたりまえだけど駅が大きいのに驚く。
外国人も沢山いてあちこちに人だかり。
タクシーに乗ったら運転手さんがブツブツ言う。
「メーターが下りない。」
メーターを見たら前のお客が乗った料金に
今乗った私たちの料金が足されていってる。

ちょっと焦る。いくら請求されるんだろう?
運転手さんが先手。
「大丈夫です。よく行ってるところだから
普段の料金で行かせてもらいます。
だいたい930円ぐらいです。」
そう言ってもらうとちょっと安心。
で、実際会場について言われたのは800円。
本当にそれで大丈夫?

セミナーは退屈だった。
あちこちの学校の成人看護担当教員が来てたけど
年齢層は高めで子連れまでいる。
気持ちはわからなくはないけど
会場のイスひとつは子供にとられてるし。
小学生ぐらいの子なんだから、どうにかならない?

お昼を食べてないから終わる頃にはヘトヘト。
ご飯を食べて帰ることになる。
せっかくの京都だから和食で、お豆腐料理。
お値段も良かったけど内容もそれなりでご満悦。
やっぱり、出張はこうでなきゃ。

で、帰りは新幹線でという事になる。
先輩たちにつられて乗ったものの
新大阪で乗り換えて先輩たちは姫路まで
私は西明石まで。
姫路にはひかりが止まるけど
西明石は止まったり止まらなかったり。

私が乗れる新幹線は20分待ち。
こんなん、在来線の新快速の方が絶対速い。
よく父親が「新幹線はのぞみに乗らないと
あまり便利じゃない」ってボヤいてたけど
それを娘も実感する事になる。
便利な思いをしたかったら都会に住んで
のぞみ用特急料金を払わないといけないのだ。
JRめ。

録画してたドイツGP。
学校のネットニュースで
うっかりリザルトを知ってしまってた私。
でも、シュー兄とライコネンの
位置関係こそが重要と言う事で
あまりへこまずに観戦。
お供は昨日の残りの黒エビス。

で、スタートからあの状態で
ライコネンのチャンピオンシップは
事実上終了なのかもしれない。
っていうかマクラーレンの新車は結局どうなる?
新車が出なかったって、後まで言われる珍事かも。

ちゃっかりと2位まで浮上のシュー兄に
これでかなり楽な展開、
「さすがポイントかき集めたら世界一」とか
油断してたらあのパンク。
それでも何気にポイントは追加してて
確実にチャンピオンには近づいてる。
この勝負強さにしびれる。

さて、明日から私の夏休み。


2003年08月04日(月)



 そろそろ本気で決別を

この夏のメインイベント。

それは淡路の花火。
去年三宮の花火の翌日に行って
あまりの迫力に感動して
来年は淡路をメインにしようと決意。
今日は昼から出かけて場所取り。
レジャーシートとクーラーボックスと
UNOをもって遠足。

深夜明けのボケボケ茄子を拾っていざ淡路。
昨日から急に夏になって気分は盛り上がる。
調子よく高速を走って
洲本のジャスコで買出し。
お酒の種類はもう決めてる。黒エビス。
昨日まで頭のなかのテーマ曲は
「踊る大捜査線」だったのに今朝から
「エビスのテーマ」安直過ぎ。

エビス買って氷結の白ブドウ買って
クーラーボックス用に
無料の氷のサービス発見。
「お一人様2袋まででお願いします」
ふむふむ、私達は4人。
8袋取ればクーラーボックスには十分。

厚かましいのは承知で氷をザクザク奪う。
製氷機の氷はどんどん減る。
店員さんが寄って来て
「あのー2袋まででお願いできますか?」
私はにっこり笑って「4人いるんです」。
店員退散。もう、十分おばさん。
来年、あそこの氷が「1グループ2袋」
って書いてあったらそれは私たちのせい。

駐車場でクーラーに氷とお酒を入れる。
「ちゃーららららーん、ちゃらーん
ちゃーららららーん、ちゃらーん」
とエビスのテーマを口ずさんで
ニヤニヤ笑いながらクーラーを囲む
三十路手前の女4人。恐ろしい。
カチ割り氷にエビスが埋もれて
もう、最高に涼しげ。

会場についてレジャーシートを広げる。
これまた贅沢に4人で4畳相当。
打ち上げ場のほぼ正面の特等席。
それぞれが楽に寝転んで
空から降る花火を見られるようにする。
ただでさえ人がひしめく会場、
広めに場所を取ってれば風通しもいいから
涼しくてなお宜しい。

で、昼間っから宴会開始。
もう、ビールがキンキンに冷えてて最高。
友達がゆで玉子を作ってきてて
冷やして食べると旨いという。
半信半疑でクーラーの氷に埋めてた玉子。
歯にしみるぐらい冷たいのを
塩で食べたらとても美味しい。絶賛。

黒エビス、枝豆、焼き鳥、焼きそば、おにぎり、
ポテチ、アイスと食べきれない。
周りの人達はちっこいゴザに体操坐りなのに
女の子4人は最前でビールがぶがぶ飲んで
おやつバリバリ食べて寝転んでUNO。
この姿、学生に見られたら終わり。
優雅なのかガラが悪いのか判らない。

長い待ち時間も日がくれて終了。花火が始まる。
本当にものすごい音で、
坐って見上げると首が疲れる。
寝転んで見ると本当に空から花火が降る感じで
その迫力に圧倒される。
きっとこういうのを絶景って言うんだ。
先週三宮の花火に行った友達が
やっぱりこっちのほうがいいと絶賛。
去年もそうだった。数も迫力も上回ってる。
フィナーレは鳥肌どころか涙目になるし。

あっという間に終わってしまって
余韻で呆然とする。酔っ払ってるし。
駐車場までの道のりを酔い覚ましをかねて歩く。
夜風が最高に気持ちいい。
高校教師を思い出して友達と手をつないで歩く。

で、それを高校教師にメールする。
「酔っ払いは〇〇と手をつないで歩いてます」
「なんか、ヤキモチ」という、こそばい返事が来て
私は私で酔わないと言えないような
恥ずかしいセリフを返信する。
そしたら「こっちはしらふなので
これ以上はまた酔っ払った時にきいて」
という意味深な返事。
何だかドキドキする展開になってきた。

帰りの高速で空を見上げると
真っ暗なそらにたくさんの星。
室津のSAで車を止めて星を眺める。
遠くには加古川近辺の工場の明かりがみえて
これまたとても心洗われる景色。
夏も悪くないなぁ。

高校教師とはいい感じで盛り上がってきた。
私的にはかなりお気に入り。
むこうもそれなりに
私の事を気に入ってるのはわかる。
そろそろ出逢って1ヶ月で毎週会ってるし
それなりに答えが出そうな気がする。

・・・と思いながらベッドに入ったらメール。
高校教師は寝る時間でないかい?と思ったら
なんと魚からだった。
「おーす。上司が変わって
仕事のモチベーション上がって来たよ。
林檎さん9月1日やっけ?」
だから何で、人がこう盛り上がった所に
ものすごいタイミングで
こやつはメールをよこすんだろう。
神様が私を試してる。
メールは嬉しくはなかった。ただただ呆れる。

腐れ縁の魚は冷凍庫に閉じ込めたい。
そうすれば腐りきらないし、目にも付かない。
もしかしたら一生凍ったままかもしれない。
でもいつか解凍したくなるのかもしれない。
いちど凍らせたものを解凍したら
もう2度と凍らせる事はできない。
その時は本当にもう腐るだけ。

あ、一昨年の秋に一度凍らせて春に解凍して
夏に凍らせてたんだった。
この春は2度目の解凍。
なぁぁんだ、もうとっくにダメだったんだ。
大事に持ってても臭くなるだけやん。
臭さが染み付いたら大変大変。

つべこべ言わず、土にでも埋めよう。

2003年08月03日(日)
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