毒茄子
レガお君



 比叡山万歳

比叡山へ。

教員同士で話してて
「レガお先生の夏休みは?」と聞かれ
「比叡山へ行きます」って即答したら
「ええっ?」ととても驚かれたという
渋々スポットの比叡山。
涼しいし景色はいいし庭はキレイだし
本当に浮世離れできるすごい所。

散髪して変な髪型になってしまった
高校教師を大阪市内へ迎えに行って名神へ。
名神は相変わらずの渋滞で
その渋滞に自衛隊のトラックが混ざってる。
で、その荷台で隊員が坐って寝てる。
物珍しくて見てたら、起きた人と目が合う。

道中長いので何かCDを持ってきてと言ったら
サザンと斎藤和義を持ってきた高校教師。
サザンも自分では買う気がしないけど
ベストっぽい選曲のCDはなかなかよかった。
ちょうど天気も良くて夏の雰囲気全開だし。

去年は東塔地区しか回れなかった。
今年は山歩きで西塔から横川まで全部回る予定。
東塔に車を止めて出発。
ちょうど1200年の記念行事で
お堂のライトアップや
薪歌舞伎とか催しがいっぱい。
参道に灯篭が置いてあってとてもいい雰囲気。

最初の根本中堂でまた長居をする。
今年も書道の入選作品が貼ってあって
回廊に坐って苔生した庭をぼんやり眺める。
蝉の声もしない静かさで
風が渡る音だけが聞こえる。
ここで冷たいお茶飲みながら本読んで
庭眺めて昼寝できたら・・・最高なのに。
国宝のお堂で昼寝。

そこから西塔地区まで歩く。
参道ではなくて自然遊歩道という名前。
名前のとおり、整備はされてない山道で
みんな山歩き装備で歩いてる。
歩幅が定まらないし木の根は出まくってるしで
本当に、六甲の山歩きをしてる感じ。

木の匂いがしてマイナスイオンたっぷり?
周りは真っ直ぐで太い杉が沢山ある。
本当に、何百年も誰にも邪魔されずに伸びると
こういう神々しい
迫力のある木ができるんだなぁと感動する。

西塔で浄土院というお堂があって
周りの石灯篭に「御廟前」ってあるから
誰のお墓かなとかボケた事を言いながら中へ入る。
庭が本当にきれいで二人で座り込んで見とれる。
静かなのは一緒で聞こえるのは風の音だけ。
涼しい風がすーっと吹いてくるから
歩いても歩いても汗だくにはならない。
浄土院は誰のお墓?って伝教大師だったりする。

で、そこから横川へ。
片道4キロ程度だから1時間もあれば歩けるかと
安易に考えてたらものすごい山道で驚く。
最初はお散歩気分だったのに
途中から立派な修行モード。
それでもカミキリ虫とかオニヤンマとか
普段は滅多に見られない生き物に遭遇しては
騒ぎながら山道を行く。

途中から喉はかわくし足は疲れるしで
横川に着いたら何と4時半。
お堂はもう閉まってて庭だけ。
時間切れで見残しって須磨水族園の二の舞。
やっとこさたどりついた冷たいお茶が
文字通り五臓六腑に染みる。

それでも庭でまったりして
帰りはもうあの山道は大変だから
バスに乗ろうという事になる。
で、バス停で絶句。最終バスは4時半発だった。
今思えば横川に着いた時に出たバスがあって
あれが最終だったのだ。

もう5時半前でこれから日が暮れるのに
4キロの山道はかなりしんどいし危ない。
歩くなら歩行者立ち入り禁止のドライブウェイ。
そこも街灯がないから日が暮れる前に
辿り着かなきゃかなり危険。
とんでもなくピンチな展開で
「落ちついて考えよ」と高校教師。
私の腹は決まってる。ドライブウェイを歩く。
そこで危ないとかで係の車が来たら
開き直って乗せて貰えばいい。

車道しかないな
という事で二人して歩き出す。
歩行者立ち入り禁止の看板の横をすりぬけて
テクテクとドライブウェイの路肩を歩く。
山道よりは数倍歩きやすいからペースはまずまず。
何台か通る車がこっちを見てる。
まわりはどんどん薄暗くなってきて
東塔に帰りついたら7時前だった。

で、昼はガラガラだった駐車場がいっぱい。
歌舞伎が始まってて音が洩れて聴こえる。
日が暮れたおかげで
灯篭に灯りがともってとても幻想的。
歌舞伎の舞台の近くまで行ってみる。
幕が張ってあるから中は全然見えないけど
音はものすごい迫力。
席料は1万5千円〜2万。なのに満席ぽい。
ずっとそこで聴いててもしょうがないから撤収。

山を下りかけて展望台へ。
夕方の京都の街に灯りがともってる。
そこでまた30分程坐ってると
周りはすっかり暗くなって
見事な夜景が出来上がった。遠くには大阪も。

普段、全然歩かない私にしたら
歩いての往復はかなりしんどかったけど
それで時間を稼いだおかげで
灯篭がついた境内の雰囲気や京都の夜景が見れた。
人生万事塞翁が馬とはよく言ったもので
やっぱり遠足はハプニング付じゃないと。

大阪へ帰ってごはん。
飲酒運転を心配する高校教師の視線に負けて
烏龍茶で焼き鳥を頂く。
いつもは刺身の私だけど、
運動した後はやっぱり肉系でしょう。
高校教師だけ、ビール飲んでるし。
高校教師をマンションの前まで送っていく。
上がっていくかと言われたけど
車の路駐はイヤだからとお利口な理由で退散。
斎藤和義のCDをそのまま借りて帰る。

疲れたけど、最高に楽しかった。
ハプニングがあった旅行の思い出って強烈。
これまでも飛行機が飛ばなかったり
バスから荷物落とされたり色々あったけど
今回のも立派にネタとして成立するし
高校教師が、お寺の庭で呆けたり
山道を探検したりという「私的に面白い遊び」を
一緒に楽しんでくれたのもとてもよかった。

あのシュチエーションを
文句ひとつ言わず楽しめるのは
きっとタフで前向きでチャレンジ精神旺盛な
私並みに面白いやつに違いない。
帰ったら「よっぱらいから愛をこめて」
というメールが来てた。

ふふ、いよいよその気になったか?

2003年08月06日(水)



 徳島行き

今日から私の夏休み。

多分1年ぶりぐらいで徳島へ。
2月に出産した子のところへお祝いにいく。
休みといえども朝は6時半に目が覚めて
いつまでも寝ていられた去年とは違う。
早起きすると一日は長いけど
朝寝を贅沢だと思うと
ちゃんと目が覚めるのが
貧乏症のようにも思えてきて複雑。

ここんとこレガおは過労気味なので
のんびりとバスで行く。
9時半のバスで鳴門についたら10時半。
今まで高速のバス停でバスから降りたら
下の駐車場までかなりの坂を
ノコノコ歩かないといけなかった。
が、何やら乗り物がついている。
その名も「スロッピー」本当にそのまんま。
おかげで楽に下まで到着。

今日は「タクシーの日」らしく
なぜか観光案内所で
スダチのパックと乾燥ワカメをもらう。
阿波踊りも近いし、色々PRは必要だわね。
友達が迎えに来てくれて車で高松へ。
道中、お昼ごはんはやっぱりうどん。
山田屋で久々においしいうどん。玉子も忘れず。
お祝いのベビー服を買って丸亀へ。
高松市街から坂出方面の道は
高松道が開通して景色が大きく変わってる。

友達がひどい妊娠中毒や
切迫流産と闘いながら産んだ娘は
6ヶ月にして80センチ、9キロというデカ娘。
顔が丸々してて笑うと本当に福の神。
何を肥やしにこんなけ成長するわけ?
って聞いたら「母乳オンリー」って怖すぎ。

医者の娘のオモチャは英語を喋る。
もう英才教育開始???
友達の旦那は精神科の医者で格闘技マニア。
ベランダに接するサッシの所に
何気に木刀なんかがおいてあって怖い。
友達の出産に際して、ダンナが偶然立ち会う。
で、出産直前のでかいお腹や
胎脂まみれのベビーとか写真をとりまくってて
それを見せてもらう。

普通の公立病院で産んだ友達。
だから部屋は大部屋で、普通の病院と一緒。
白い寝具にカーテンで仕切り。
頭の上に荷物をおく棚とベッド横に床頭台。
古巣の友達は開業医で産んで
部屋は個室、内装はピンクや木目だから
はっきり言ってまるでラブホテル。
何だか全然違うのね。

帰りはせっかく出来た高松道を使ってみる。
今までは国道11号を渋滞にもまれながら
2時間近くかけて行ってたのを
何と1時間足らずで鳴門まで帰ってくる。
対面通行の田舎高速だけど効果は絶大。

おととい淡路、昨日は仕事で京都、今日が徳島で
8月の移動距離は結構すごい。
で、明日はその総仕上げとなる比叡山への遠足。
去年思いつきで行ってみてとてもよかったので
今年も是非と言う企画。
で、高校教師を誘いたいんだけど
相手の反応が見たいのもあって
回りくどくアプローチ。

計画どおり高校教師は私の行き先に興味を持って
比叡山に行くと言ったら
「行きたい」と言い出した。ふふふ。
去年後輩と行った時は思いつきだったので
お買い物モードのハイヒールで出かけ
殆ど歩き回れなかったから
今回は3地区全部、歩いて制覇してやるつもり。
高校教師には「山歩きと山涼みなので
盛大に歩く予定でお越しください」と伝える。

遊びすぎ。

2003年08月05日(火)
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