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■ 私は明日も生きてるか?
ツアー探しの手は緩めない。
今日は朝から結構寒くて もう、早く息が白くならないかなぁ。 北海道は冠雪した所もあるみたいだし 毎朝見るレガおの温度計が ある日一ケタになるのを心待ちに。 学生なんて駅から実習病院まで歩くから 革のジャケット着てる子もいるし。 冬支度大歓迎。
実習2日目。 本当は受け持たせてもらうはずだった 50歳代中盤の患者さん。 先週末に「精神状態が不安定なので」 と言う事で初日から受け持ち候補から外した。 今日は朝からものすごい吐血をしてる。
先週末にいきなり 悪性疾患である旨の説明がされて 動揺しながら治療に入ったところでこの状態。 今までにその疾患からと思われる症状で ちゃんと他院を受診してたのに そこの医師が患者はおろか家族にも 病名を理解させていなかったというお粗末さ。
本格的に調子が悪くなって入院したときには もう末期の状態だといきなり知らされて 挙句にイチかバチかのケモをして それが悪く転んだのか 治療2週目で大量吐血で生死を彷徨うだなんて 人生、やっぱり明日はわからない。
学生はその患者の事はもちろん知らない。 だからその患者の部屋から嘔吐の声がしても 廊下で家族が泣いてても ある意味さらりと通り過ぎてくる。 でも、私は受け持ち患者候補として その患者の経過や容態を把握してた。 その患者はどんな人かを想像して 学生がどんな役に立てるだろうかと考えた。 一度はその人のために 自分の頭と感情を動かした事になる。
だから今はその部屋の中がとても気になる。 家族の人にも何か声を掛けてあげたい。 患者さんも家族も私の事は知らないし 私が心配して心を痛めてる事も知らない。 まぁ、知ってもらう必要も無いんだけど 患者の容態の変化がもう少し遅ければ 学生の受け持ち患者となり 私と今実習に来てる誰かがその部屋の中で 患者と家族の傍らにいたかもしれない。 縁って不思議だなぁと改めて思う。
としみじみしながら家に帰れば頭は雪山。 あちこちツアーパンフや旅行社サイトを回る。 ゲレンデから車で3分のログハウスより ゲレンデ徒歩0分のホテルのほうがお安い というナゾのプラン発見。グルグル悩む。 近いに越した事はないんだけど 果たして優雅な内装かどうか。
色々比べるとそのホテルには 何とエレベーターがない。 最終日に撤収する時間帯にお風呂に入れない。 そしてなんと夏場は閉鎖してるらしい。 それって、優雅な内装ではないよな? 可愛らしい素敵なお部屋なら 夏場でもゴルフや何やでお客取るよね?
今日も平和に悩む。
2003年10月15日(水)
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