毒茄子
レガお君



 高エンゲル係数生活

いい夫婦の日らしい。

が、ボタンの日でもあるらしい。
怒涛の一週間も終わって楽しい週末。
取り敢えずは今週も
土曜の午後はお勉強と言う事で
適当なお泊り理由をつけて出かける。
ターミナルケア関連の講座なんだけど
今回はどちらかといえば教養的内容で
リラックスしてふーん、へぇー、ほぉー。
と話を聞くだけ。

が、最後の最後に話が脱線してまとまらない。
私は早く大阪へ行きたいし
何より1時間半を過ぎると
駐車場料金がアップになるのでという
至極現実的な理由で、途中で会場脱出。
いいやんねー、本編終わってるし。

大阪までの道のりは本日も下道中心。
こないだほどの異常な混み方ではないので
機嫌よく林檎様を口ずさみながらドライブ。
11月末はエンゲル係数激高の予定で
火曜は高校教師のお誕生日ディナーで1ユキチ。
金曜は友達と飲みで土曜は焼肉にまた1ユキチ。
おおー、お金がなくなって
カロリーも取りすぎというひどい内容。

高校教師はお給料が入ったので
今夜は美味しいものを食べに行こうと
鶴橋で行きつけにしてる
和食のお店に連れてってくれるらしい。
わーい。という事でおなかを空かせるべく
ダラダラと大阪まで。

奴の行き着けという店は
いけすがあるんだけどだだっ広い座敷で
手書きの品書きが無秩序に貼ってあるような
おそろしく大衆的な内装のお店で
でも、ふぐとかすっぽんとかアンコウとか
なにやらそそるお品の数々。
で、さざえのお造りを初体験。

こないだハロウィンの日に
私が馬面マスクをつけて友達と騒いでる動画を
ROMに落として高校教師に渡したのだけど
奴はそれを職場のパソコンで開けたらしい。
さすがに音声は消してたらしいけど
バカ騒ぎ以外の何モノでもない状況で
再生中のPCを先輩教師が覗き込んだらしい。

で、鼻で笑って「ヘンな友達おるなぁ」って
言いながら被り物ナシの私の友達の画像を
しつこくしつこく盗み見してたとの事。
男子校ゆえに女性教員もおらず
隔離された世界にいるとそうなるらしい。
特に、20歳台の女性とは縁が無いとか。

高校教師は高校教師で
先輩の普通すぎるリアクションに
「これが彼女です」とは言えず苦笑いしたとか。
まぁ、そうなるわな。

一週間の報告をしながらお酒は進む。
昨日久々に体脂肪率を計ったら25パーセントで
やっとデブ脱出。ということで久々に日本酒。
で、男山1合350円と言う
怪しげなモノに手を出して痛い目にあう。
醸造アルコールは嫌いだ。

途中から気分が悪くなって
幻暈もして店を出た途端、トイレを探して頂く。
酔い覚ましに一駅歩くのが
最近のお気に入りなんだけど
これでは歩くどころか電車の中で吐きそう。
とりあえず見つけたゲーセンのトイレで吐く。

それも大した時間はかからず
フツーにトイレするぐらいの時間で
スッキリ吐ききる。
要はそれぐらいすごい吐き気だった。
ああ、もう安い酒は嫌いだー。
トイレから出てきた私の
やたらスッキリした顔を見て驚く高校教師。

私が「歩いて帰ろう」ってスタスタ歩くから
「どんな技使ったん?」ってしつこいけど
ただ吐いただけとは言えず
「ナイショ〜」と適当にあしらう。

で、通りかかったコンビニで
懲りもせずにボージョレ−ヌーボーを買う。
1500円のと2300円のとなぜか二種類あって
片方は某有名メーカーで
片方は八尾の聞いた事もないような会社。
どっちにしよう?って奴が聞くから
「悪酔いしたてだから安酒禁止」と
高いほうにする。

帰って飲んでみるけど
何がそんなにすごいのかよくわかんない。
今年はブドウの出来がよくて
100年に一回の品質だとか言うけど
こんな感じなのね。
まぁ、赤の割に飲みやすい。

心配してた再悪酔いもなく寝具で遊戯。

2003年11月22日(土)



 臨床と教員が学生から学ぶ事

ケース実習の最終日。

学生にしたら泣いても笑っても
1年にわたる実習の締めくくりで
うちの学校の実習衣を着るのも今日で最後。
週の初めからみんなで
写真とったりしてたけど
今日はさすがに感慨深いのか
昼休みのバカ騒ぎもなく何だかしみじみ。

時々誰かが「あー、終わりやねんなぁ」
といって別の誰かが「ほんまやー」と返事して
暫くみんな黙っててまた急に
「うわーマジ終わりやー」の繰り返し。
彼女たちにしたら「終わり」なのは
今年の実習だけじゃなく
准看学校からの長い道のりを指してのこと。
だから響きも重い。

私も5月から一緒に実習やってきて
本当に終わりまでやってきた。
見よう見真似の連続だったけど
何とかなってるみたい。
5月の一番最初の実習だった学生が
今回も一緒なんだけど
その学生の成長の度合いと言ったら
もう、感動の一言。

私はもちろん、彼女の周りの学生も
彼女自身も自分が成長した事をよくわかってる。
各病棟順番に病棟スタッフを交えて
シメのカンファレンスをやるんだけど
それぞれの場所で学生が取り組んだ試みが
病棟のスタッフにも影響を与えたという。

どちらかと言わなくても
年齢層の高いスタッフの集団に
学生が持ち込んだヘルスカウンセリングの技法や
患者の自己決定を支えるスタンスと言うのは
はじめは理解しがたいものであったらしいけど
学生が関わりを続けて、その効果が見えるにつれ
スタッフの意識も少しずつ変わってるらしい。

これぞ実習生を受け入れるにあたってのメリット。
学生指導は決して一方的なものじゃなくて
病棟が学生から刺激を受ける事も
本当はたくさんあるはず。
そうやってお互い成長していったらいいんだから。

病棟スタッフの中には
「学生のやってる事が何で必要なのかわからない。
今までの方法でどうしてダメなのか。
看護の本質はそうそう変わるもんじゃないんだから
学校のカリキュラムが変わっていくこと自体
私には理解できない」という人もいたりする。

確かに「ケア」という本質は変わらないけど
社会の変化に伴って看護も方法論や
考え方はどんどん変わってきてる。
新しい考えも古いのはダメと言ってるんじゃなくて
「よりよい方向に」というスタンスであるはず。
世の中はベストとワーストだけではないんだから。

学生はみんな今回の実習を「楽しかった」
と言ってくれて私にしたらそれが何より嬉しいし
病棟にも最高のフィードバックになる。
どちらかといえば「また学生がきて、ややこしい」
と思われがちだけど
本当ならこういう「楽しかった」という
プラスのフィードバックがきちんと出れば
もうちょっと考え方も変わるんじゃないかな?

私も今回の実習はとても印象的で
学生が主体的に動くというのを大切にして
学生が何をやりたいのかをしっかり把握したら
後は方向性を見失わないように
思考を整理するのを手伝う事と
これでいいのかと迷う学生が
自分のやりたいことをやれるよう
情緒的に支える事だけを一生懸命やったつもり。
いい形で締めくくれてよかった。

やっぱ、実習指導ってステキ。
色んな人が関わる分、気も使うし難しいけど
その成果といったら劇的。
刻々と変わっていく学生と患者さんを見てたら
発見も感動も本当に盛りだくさん。

教員になってよかったなぁと。

2003年11月21日(金)
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