毒茄子
レガお君



 貰い手決定?

いい天気だけど今日は引きこもろう。

朝から高校教師がお歳暮で貰った
おいしいコーヒーのおこぼれに預かって
何とも優雅な朝を過ごす。
うちには何も来ないけど
奴の家にはご父兄や本屋から
石鹸だのコーヒーだの色々届く。

本日は高校教師の荷造り。
北海道行きの荷物は宅急便で送るんだけど
今週末は職場で湯布院旅行だというので
今日中に荷造りをして私が預かって発送。
スポタカでサービスしてもらった
分厚すぎるワックスをはがして
ウエアから靴下から下着からおやつまで
奴のボードケースに押し込む。

雪は少ないけどウキウキする。
奴のお支度が済んだところで
私は自分の板にワックスを入れてて
奴は年賀状書いたりいろいろしてる。
で、またデジカメで遊んでて
ワクシング教室みたいな
動画と映像のROMを一枚製作。
で、すこし働いてはまたコーヒーを入れて
板を冷ましながらおやつを食べて・・・。
呑気すぎる。

高校教師にとっては今日のメインはサッカー。
夕方までにきちんと用事を終わらせて
コタツの前で正座してる。
私はサッカーはよくわかんないから
延々と板にアイロンをしてて
途中でおなかが痛くなってきたと思ったら
結局生理が来てて作業終了。
こたつで温まる。

そのまま寝ちゃったんだけど
高校教師は知らない間に枕を入れてくれてたり
こたつの温度調節をしてくれたりと
やたら至れり尽くせりで何だかくすぐったい。
至福の居眠りをしながら
「昨日言えなかったこと、どうやって言おう」と
途中から寝たフリしながら延々考える。

言い方はどうあれ
私が企んでるのは逆プロポーズみたいなもんで
ドラマとかだったらよく男のほうが転勤で
「俺についてこい」みたいな話になってるけど
側にいたいから嫁に貰ってくれってねぇ。
ある意味男前な展開なんだけど。

時間は刻々と過ぎて
サッカーはダラダラと延長で
帰らないといけない時間も迫る。
とりあえず向き直って座ったものの
やっぱり切り出せなくて緊張で手が冷たい。

あまりにも不自然な感じで私が固まってるから
奴が「どうしたん?」って聞いて
それでついに話し出す。
「なぁ、私が三十路になる前に
私をヨメに貰うつもりはある?」言っちゃった。
息を止めて奴の顔を見てたらあっさり頷かれた。
気が抜けて涙が出てくる。

私がどうしてこんな話をするかという
秋からの話を打ち明けたら
奴が「俺も結婚の話はしようと思ってた。
きっかけが難しかった」という。
「レガおとならやっていけるやろうな」と
思ってたんだと聞いて素直に喜ぶ。

という事で、いちおう結婚の口約束で
まだ何も決まっていないけど
それでも最初の一歩を踏み出した。
とりあえずは目指せ冬休みと言う事で
12月最多忙の来週だ。

働くぞ。

2003年12月14日(日)



 前フリ不発

土曜日。

11月から通ってる研修会も今日で終了。
とりあえず夕方から
高校教師宅へ行くんだけど
この週末はゆっくりしたいので
奴の板のお手入れのついでに
自分の板も持ち込む。
きゃー、厚かましい〜。

という事で本日もお荷物は多い。
お勉強セットにお泊りセットに
ワクシングセットに私の板。
昼間っからひとりで荷物をラゲッジに
山盛り積み込んで出かけるのを
胡散臭そうに見つめる父親。
知らん振り。

あっという間に12月も半ばで
雪は相変わらず少ない。
今日からひらふは花園が開いたみたい
だけど積雪はあいかわらず2ケタで
このままでは高校教師の
おニューのscooterに傷が入っちゃう。

その高校教師は
今日は何時来るんだと言う。
奴がデジカメを買いに行きたがってるのは
以前から承知の上なんだけど
この週末は人ごみの日本橋になんか
全然行く気がしないから放置。
「着くのは日が暮れてからです」とお返事。
デジカメを買ったら存分に触りたいけど
一緒にお買い物はできなくていいのだ。

研修会が終わって夕方、大阪へ向かうのに
最近は43号をひたすら走る事が多い。
が、今日はもうお疲れなので
さくっと高速を使って行こうと思ったら正解。
昨日から始まったルミナリエで
下道も高速の京橋出口も渋滞。

そういや去年の今ごろは
もうニセコから帰ってきてて
ニセコでなくしたオークリーのゴーグルの
後釜を仕入れるべく一人で三宮に出かけて
帰りに一人でルミナリエを見たんだった。

高校教師宅について山盛りの荷物を降ろして
部屋に入ったコタツの上でデジカメ発見。
見本は何度か一緒に見てたけど
本当に小さくて驚く。
で、さっそくヒゲ面の高校教師を
わざわざ動画で撮影する。

そのあとごはんを食べに行って
ほろ酔いで帰ってきたらまた撮影会。
メモリも食うのにひたすらバカ映像で
私がひたすら「えびせん」を食べてたりする。
わーい、バカップル。

本当は、こんな事してられない。
高校教師と話さないといけないことがある。
来年の教員研修をどこで受けるか
そろそろ希望を決めないといけない。
教員研修を受けるのに
「彼氏と一緒にいたいんです♪」
なんていう理由が通るわけもなく
それなりのケジメは必要。

東京か地元かという究極の選択で
東京になんか行っちゃったら
たぶん奴とはダメになる。
それがなくてもやっぱり三十路突入前には
できたら嫁に行きたいという
ささやかな願いもある。

だから奴が来年じゅうに私を
嫁に貰う意思があるのか
さっさと確認しなくちゃいけない。
出会ってほぼ半年で、なかなか重たい決断。
感触は悪くない。でも、不安は大きい。
もしかしたらこれで奴の気持ちが
離れるかもしれないわけで
結局何も言い出せないまま。

あうー。

2003年12月13日(土)
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