毒茄子
レガお君



 こういう結論が出るとは

お誕生日です。

0時ちょうどに高校教師が
おめでとうメールをくれる。
普段22時には寝てる奴が
わざわざ起きててくれたのが嬉しい。
で、間髪をいれずに
妹からもおめでとうメールが来て
僅差で順番が逆になれば
奴の立場も危うかったのである。

とりあえず今朝も寒くてブルブル。
今日は仕事が終わったら
高校教師宅へ直行の予定だから
朝から仕事の荷物とお泊りセットと
明日、奴のご両親に会う時の衣装と
持って行くものが沢山ありすぎる。

自分ではそれなりに
度胸が座ってるつもりでも
ご両親に会うとなるとドキドキする。
日中は仕事が忙しいから
それなりに気がまぎれるんだけど
夕方ぐらいからちょっと落ち着くと
あれこれ考える。

とりあえずは早く仕事を終わらせて
高校教師とゆっくりご飯を食べたいんだけど
なかなか目処がつかない。
奴は終業が早いので
夕食はあんまり待たせられないし
どっちみち私もおなかが空くのだし。

いちおう定時になったけど
仕事は全然終わりそうにない。
しょうがないから高校教師に
「夕食は先に食べてて下さい。
そんなに遅くはならないと思いますが
とりあえず出るときに連絡します」
ってまるで家族のようなメールを入れる。

時間はどんどん過ぎて
結局職場を出たのは21時ごろ。
先輩が差し入れのパンを下さって
高校教師宅で食べようと思ったけど
道中が眠すぎてどうしようもなく
結局運転しながらサンドイッチをつまむ。
で、飲み物を買うのを忘れてたりする。

うう、20代最後のお誕生日ディナーは
阪神高速を運転しながら
コーヒーもついてないサンドイッチ。
去年のギブスよりは
だいぶマシかもしれないけど味気ない。
サンドイッチが美味しかったのが
せめてもの救い。

奴の家に着いたらお湯が沸いてて
コーヒーを入れてくれてた。
外が寒いだけに嬉しい。
「ケーキはどうしよう?」という
お伺いメールが入ってたけど
丁度私は会議中で返信できず。
パンも食べちゃったのでもういいや。

誕生日プレゼントは
エンゲージの予算がオーバーしてるから
いらないと言ってたんだけど
さすがに「ナシ」はまずいと思ったらしい。
本屋の包みを下さるから開けてみたら
「レガシィオーナーズマニュアル」と
「world car guide 28 SUBARU」という本。
これが何とか私の好みを考えて
あれこれ探して下さった結果です。

「私」を考えてくれてるのが解るから
嬉しいには嬉しいけどまぁ、色気のない。
奴は本当に女の子との接点が
見事なまでになかったんだなぁと。
そこそこの予算で考えて
気に入らない貴金属を買われるよりは
数百倍嬉しいのは確か。

ここからはきっと私の情報操作しだい。
来るべき私の30歳の誕生日に
感激のプレゼントをゲットするべく
女の子にお花を贈る素敵さや
普段の感謝を貴金属やブランド物、
旅行やおいしいお食事という形で
表現しても良いという事を
じっくりしっかり叩き込まねば。

一番の問題は私がお花より車の本で
喜びそうだと思われてる認識そのもの。
女の子が喜ぶプレゼントの内容を
いくら教えてみたところで
私がそれで喜びそうに見えなければ
全然意味がない。
最悪の場合は私に教えてもらった内容を
他の女の子にプレゼントするのだ。

あ、結局は私が悪いのね?

2004年01月23日(金)



 蒸し返すクリスマス

風の音で目が覚める。

この冬一番の寒波が入ってるらしく
通勤の道が気になるけど
風が強いほうが
道が凍りにくいのも確か。
車のフロントガラスは
風があれば確実に凍らない。

風は徒歩や自転車、バイクの人には
もう最低なコンディションだけど
車にとっては助かるときもある。
高速は凍結防止の塩だらけで
車が傷むなぁと悠長な事を考える。
換えたばかりのミシュランに
スバルの4駆とVDCなら
ちょっとぐらいの雪でも
無茶しなければビビる事はない。

が、高速はやっぱり混んでて
7時に家を出たのに職場に着いたのは
8時半というギリギリの状態。
通勤時間が普段の倍近くかかってて
恐るべし寒波。
レガおの温度計は−2度だけど
雪山を思えばねぇ。へっちゃら。

入試週間なので遅刻は厳禁。
同じルートで通勤する先輩と
どこのインターで降りるのが早いか
左右どちらの車線が早いか
電話で連絡を取りながら職場へ。
こんな日に限ってあんなに立派な渋滞で
早めについて近所の店で
ゆっくりモーニングを食べようという
私の目論みは木っ端微塵。

受験生は酷寒の中やってくる。
こんなに寒いのに
高校生のスカートは激短。
かと思えばジーンズ姿のバカタレもいて
しかもそれがグループで。
スーツ軍団はスーツでかたまってるし
ジーンズはジーンズで集まってる。
やはり類は友を呼ぶのだ。

試験監督しながらふと
受験生の荷物に目をやると
何やら紙がはみ出してる。
よく見ると「○○(うちの学校名)
○年生(うちの学年)」って書いてあって
その下に「数学:2次関数、確率」って
どうやらうちの学生に
出題傾向を聞いたらしい。
みんな必死なのね。

その下に「国語:水の音、屋根の話」
って何じゃそりゃ。
多分長文読解問題に使った
文章の内容なんだろうけど
そんなもの聞いたところで
果たして何の役に立つのやら。
勉強の仕方がまるでわかってない。

試験会場は寒くて大変。
学生はコートとか着たままだけど
私たちはスーツ着用。
とにかく冷えるから
ボード用インナーが大活躍。
滑りには行かないけど服は重宝。

明日は29歳の誕生日で
仕事の後は高校教師宅へ直行。
で、あさってはヤツのご両親とご対面。
だから疲れてる場合じゃない。
高校教師は私の誕生日に
どんなサプライズを用意してくれるのか
元々朴訥とした人だから
今から楽しみだけど不安もある。

あまりロマンチックな期待は
しないでおこう。
悲しいけどそれが自分のため。
何と言ってもクリスマスのプレゼントに
私にあげたいものをくれと言ったら
ヤツの家のトイレの便座に
便座カバーを着けてくれた。

そりゃあ、お尻が冷たくて
死にそうやって何度も言ったさ。
カバーがついて感謝してる。
だからって何でそれが
初めてのクリスマスプレゼントなわけ?
お嫁に行っても、欲しいものは
ちゃんと言わないといけない人だわね。
お花なんて買いそうにないし。
まぁ、寝る前に肩を揉んでくれて
美味しいビールがあればいいか。

幸せは気の持ちよう。

2004年01月22日(木)
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