毒茄子
レガお君



 キャリア志向放棄?

目が覚めたら肩がガチガチ。

これって昨日の着付けの後遺症?
ボードの後より酷くて、恐るべし着付師。
肩を揉んでくれる人もおらず
早く高校教師と暮らしたいなぁと
切に切に願う次第。

着付は置いといて昨日の式は良かった。
本当にオーソドックスな式だったけど
ひたすら和やかで穏やかで
新郎新婦の人柄がそのまま出てる。
私と高校教師を引き合わせてくれたという
思い入れのある二人なんだけど
それを抜きにしても
お似合いの二人だなぁと。

もともと新郎が感動で号泣だと
新婦と新婦の友達は予想してた。
が、結局金屏風の前で
泣いてたのは新婦だった。
新郎はひたすら爽やかに振舞って
最後の挨拶はステキな内容を
メモも読まずに流暢にビシッと締めて
恐ろしくカッコよかった。

「男を上げるってこういう事を言うのね」
というのが新郎に対するみんなの感想で
普段のんびりしてても
キメどころがキメられる男ってすごい。
研究畑の人だから学会など
人前でプレゼンする事は多いにしろ
自分の婚礼という一大事で
あそこまで見事だったらすごい。

金屏風前の二人を見て
私と高校教師を想像する。
奴も恐らくキメどころは外さない。
で、私がみんなの予想に反して
大泣きしそうな気がする。
まわりは私をおっさんだと思ってて
親ですら私が披露宴で泣くなんて
絶対に予想してないはず。

最近は色々と考え方が変わってきて
結婚して子供を産んだら
一線は退こうかとか
毎日身体に良くて美味しいもの作って
人間の中身に働きかけてみたいとか
一時の仕事人モードが薄れつつある。

それこそ中学の時は
母親の吹き込みそのままではあるけど
人前で堂々と「私は看護婦になって
公務員になって一生自立して働く」と
本気で述べてた。
高校の時は「多分結婚しない」
とか言ってたし、働きだしてからは
「嫁さんが欲しい」と言う始末。

「家に帰ったら嫁さんがいて
たまにお弁当箱を洗って
帰って喜ばれたい」とか
「仕事用のストッキング、伝線だらけだから
新しいの買っといたよとか言われたい」
「たまにどこか連れて行けと言われて
温泉までの道を地図で探して
ドライブ旅行をしたい」とか
「仕事が忙しくて嫁さんが拗ねて
ブランド物を買わされたい」とか
めちゃくちゃな妄想?をして
変態扱いもされた。

最近の変化が気の迷いかもしれないけど
以前だったら論外だった生き方を
まじめに想像したりして、やっぱり
人間は変わっていくんだなぁと思う。
かつて魚に「レガお、結婚には向いてない。
でも偉くなりそう」って言われて
自分もそんな気でいたけど
今はあまり偉くなろうとは思わない。

キャリア開発の研修で講師が
「大きな所での選択が
きちんとできていれば
たとえ一時は流されても
とんでもない所へは流れていかない」
って言ってた。

私はどこへ流れて行く?



2004年02月16日(月)



 最後の振袖

春一番か何なのか。

ものすごい風の音で目が覚める。
今日は友達の結婚式なのに
雨なんか降ったらどうしよう。
レガおは飛んできた砂でドロドロで
ちょっとでも服が触ったら
大変なことになりそう。

式の時間が早いので
朝5時に起きて化粧して出かける。
久しぶりのフルメイクは見た目に濃く
夜明け前に見てもクドいだけ。
高校教師はこういう顔を見るのは
初めてだからビックリするかな。

式場までの道が大変ややこしい。
JHのナビで調べたら
所要時間1時間なんだけど
40分ぐらいで着いてしまう。
ん?スピード違反?
きっとJHの検索が変なのよ。

駐車場で荷物を降ろしてたら
いきなり新郎登場でご挨拶。
いよいよだなぁとこちらが緊張する。
着付け室で着付けをしてもらうのに
ヘアセットがあとになったから
振袖着て髪はダラーという
何ともみっともない格好で美容室へ。

結婚式で振袖を着るのは3回目で
ここの着付けはやたら絞める。
まるで満員電車に乗る時のように
うんと足を踏ん張らないとダメで
後ろの人が帯をジャンピング締めする。
本当に大丈夫???

着付けが終わって髪を上げに行く。
ホットカーラーで盛大に巻いて
それをアップにすると
想像以上のボリュームで驚く。
「頭のデカさが倍になるんじゃないか」
「コントみたいな頭になったらどうしよう」
と心配してたら最後に
モジャモジャの毛たぼまで入れてくれた。

かなりのボリュームなんだけど
背中の帯と比べたらこんなもの?
盛り上がった髪の表面はスプレーで
ガッチガチに固まってる。
いちおう、振袖姿の出来上がり何だけど
やっぱり締めすぎてるのか
すでに身体がしんどい。

あまり動くとバテそうだから
控え所に座ってじっとしておく。
高校教師は男の子だからお支度も楽で
時間ギリギリにやってくる。
私の周りの人間は高校教師に興味津々。
紹介しろと言われて
何人かを引き合わせるんだけど
その度に「おおきーい」と言われて
同じリアクションを繰り返す。
気の毒だが耐えて下さい。

締め締めの着付けも
時間が経ったら慣れるかなとか
前向きに考えてたけど
式が終わって披露宴が始まる頃には
息は苦しいし腰は痛いしで
とりあえず一番下の肋骨を
外してしまいたい気分。
安楽でないわりになぜか帯揚げが
ほとんでど帯の中に隠れてて
いまいち華やかでない。ぶー。

ごはんがあまり美味しくないと
新婦がボヤいてたんだけど
食べてみればそうでもない。
なのに、帯がきつくて食べられない。
途中から残さないといけなくなって
最後のデザートビュッフェで不完全燃焼。
しまいめには席を外して
会場の外でラジオ体操よろしく
腰を伸ばさないとやってられない。

この恨み、どうしてくれようか。
人生最後の振袖はしんどいのがメインで
おかげで未練もなくなったけど
2年前西区の某ホテルで
結婚式用に着付けてもらった時は
出された料理は全て平らげた。
なのに、なのに。

披露宴が終わってホテルの写真室で
高校教師と一緒に記念撮影をする。
ご婚約中で振袖の写真なんて
まるで結納の時に撮ったかのように。
ふたりできちんとして
プロに写真撮って貰うなんて優雅。
着心地は優雅から一番遠いところだけど。

人生最後の振袖だけど早く脱ぎたくなる。
更衣室で紐を一本一本ほどくと
どんどん身体が楽になる。
古巣の先輩と二人、
「これ、締めすぎて血栓作って
解いた途端に肺梗塞おこしたらどうしよう」
とかマニアックなネタで楽しむ。

やっとの思いで肌襦袢を脱いだら
身体に紐の後がいってる。
一万ちかく払って痕がつくほど
縛ってもらうってSMじゃないんだから。
私が脱ぎ捨てた振袖を
先輩がたたんでくれてる間にラジオ体操。

早く着替えたいんだけど
もうひとつの難関はでっかい頭。
これをどうにかしないと
服の首を頭が通らない。
真冬に前開きの服はあまりなくて
スプレーでガチガチになって
ブラシも通らない頭から
手当たりしだいピンを抜き出す。

出るわ出るわのヘアピンは
まるで必殺仕事人。
毛たぼがポロっと取れたんだけど
もじゃもじゃでまさしく陰○。
そこでひとしきり腹抱えて笑って
後片付けは終了。

やはり優雅の裏には苦労も多い。



2004年02月15日(日)
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