毒茄子
レガお君



 1年生以下

まるで春。

暖かくて気分が良い。
明日は高校教師とサッカーを
見に行こうかと計画中。
その次の日のブライダルフェアは
見事に仏滅で雨らしい。

本日は実習1週目の締めくくりで
アセスメントを病棟スタッフに発表。
が、疾患の知識がまるでない。
知識がないというか、使えてない。
昨日あれほど言ったのに
肝硬変患者に「低アルブミンの原因は
食事摂取量不足」
重度心不全患者に「退院指導は
ADL自立に向けての教育」
って本当に病理の試験通ったのか?

要は全然勉強してなくて
浅い知識の思い込みだけでやろうとしてる。
何で本を見ないのか?
知ってるつもりの事は誰にでもあるけど
程度が悪すぎる。
しまいめには「胆汁を」「たんじる」
と読んだ奴がいたりする始末。
それで本当に准看として働いてるのか?
「たんじる」なら味噌汁は「味噌じる」。
嗚呼。

そんなこんなで
イライラのカンファレンスが終了。
ちょっと考え直してもらおうと思って
私なりに色々話してみる。
看護過程の意味や看護における判断
主体的に考えて動くことなど
私が臨床で大事にしてた事を
実例をバンバン挙げて説明。

最後に一人の学生が
「看護って実はすごいんですね」
「面白そう」そう言ってくれた。
もう、私はそれが一番教員冥利に尽きる。
これでちょっと気分が楽になるんだけど
解散した後婦長さんに挨拶したら
「先週来てた1年生の方が
よっぽどよく勉強してますよ」
と言われてしまう。反論できず。

1年生のトップクラスの子と
2年生の中の下では1年生の方が出来る。
同じ患者を持つから
それが余計にあらわになる。
3年生は明後日が国試なんだけど
この2年生が1年でどこまで化けるか
マジで心配になってきた。

実習が終わっての控え室。
携帯を見たらメールが来てて
高校教師からだった。
ついにティファニーへ
指輪を受け取りに行って来たとの事で
写メールつき。
青い箱と立派な鑑定書が写ってて
もう、顔がニヤニヤに緩んでしまう。

男子学生の声で我に返る。
「先生、えらい嬉しそうやな。何?」
もちろん内容は内緒だけど
おそらく「女の顔」になっていたのであろう。
気を抜かないようにしなくっちゃ。
でも、その後でしばらく
ボーっとメールを眺めてたりする。

とりあえず一週間終了。

2004年02月20日(金)



 このまま行けば不合格

何とか週も後半。

今日は実習3日でとった情報の
アセスメントを煮詰める日。
みんなそれぞれ書いてきたんだけど
感想としては複雑。

解剖生理、病態の理解がかなり弱い。
肝機能が悪い患者の
低アルブミンの原因が「摂取量不足」。
肝硬変→脾腫の患者の貧血も
「貧血なので鉄分摂取を薦める」ってね。

データを見たら赤血球数は減少して
ヘモグロビンは横ばい、
ヘマトクリットは微増。
このデータをどう考えたら
鉄欠乏性貧血になるのだ。

胸水が溜まってる患者の観察に
「体温・脈拍・血圧・SpO2・呼吸音」
の後に胸水量って何?
打診で水の量がわかるほど見事な
フィジカルアセスメントが出来る
技術があるわけもないので聞いてみたら
「胸水って溜まってるのは
見えないんですか?」ってねぇ。

胸水も腹水みたいに溜まれば
胸郭が膨らんで水が溜まってると
わかるんだと思ってたらしい。
胸水がどこに溜まるか解ってない。
水が肋骨押しのけて
溜まるわけないやろう。
学生に「そしたら巨乳の中身は胸水か?」
って聞いたら爆笑してたけど
それぐらい面白い発想なのだよ。

わかりやすく本を丸ごと引用してて
「やっぱりバレるんですね」って
どうしようもない事を言ってる奴もいる。
心膜炎の患者のアセスメントの中に突然
「老年期における肺炎は・・・」という
意味不明のつながりが出れば
誰だって本を写したとぐらい察しがつく。

本を引用するのはいっこうに構わない。
文献も参照せずに書けるほど
知識があるとも思わないんだけど
全然関係のないところを引用されると
自分がとった情報の意味すら
把握できていないのが丸解り。
それが一番イタイ。

本当にこれが
疾病論すべて履修した学生のレポート?
忘れてる自覚がないから
調べなおしもしないという大胆さで
国試間近の3年生が見たら
あまりの内容にひっくり返りそう。

そんなこんなの帰り道
同僚の教員と色々と話す。
彼女はひそかに再婚予定で
再婚に一番望むのは「親元を離れる」事。
話を聞けば彼女も母親と折が悪いらしい。
こないだ私がここで書いたような事を
彼女に話したらやたら話が合う。

母親と確執があるのは私だけじゃない。
ちょっとホッとする。
二人とも母親と二人で
買い物や旅行なんて信じられない。
面倒見るのもゾッとするし
一緒に朝ごはん食べるだけで
食器の音や振る舞いにイライラする。
そういう二人が一緒にいて
お互い幸せなわけがない。

二人とも小さい頃から母親が働いてて
手に職をつけろと言われて育ち
母は娘が安定した職を手放すのを嫌い
専業主婦はもってのほか。
自分は働きながら子育てをし
その子供は叱られた記憶ばかりで
食事も出来合いの惣菜の印象が強い。

私も彼女も
「母親みたいにはなりたくない」と思い
自分の子供の頃を思い返しては
「寂しかった」というのが第一印象。
自分の家族にそんな思いはさせたくない。

同類見つけてちょっとスッキリ。

2004年02月19日(木)
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