毒茄子
レガお君



 いらなくなる夫

本日はお忙しい。

昼間に友達の出産祝いで
その後双子の早産予防で入院してる
友達のお見舞いに行って
夜は高校教師宅。
用事はいっぺんに済ませよう
という自分中心のスケジュール。

あっという間に2児の母になった友達は
育児休暇中でまさしく育児に奮闘。
お祝いに行ったついでに
自分の結婚も報告して色々と話す。
彼女は結婚生活の先輩として
自分の現状を話してくれる。

離婚を考えているとの事。
実際夫にその話を切り出して
もうちょっと考え直してほしいと
夫に言われてるらしい。
びっくり。

子供が二人できて
子供の相手に精一杯で
そこで夫が育児を満足に手伝えず
彼女ひとりの経済力でも
生きていけるとしたら
夫はいなくても良くなってくる
というのが彼女の考え。

彼女は「愛され妻」で
結婚してもうすぐ3年経つけど
夫には「俺はお前のことずっと好きや」
とか言われてる。
が、夫は商売人で
最近はその商売がうまく行ってない。

彼女は手に職を持ってて
普通に働いてれば月々安定した収入がある。
が、夫はそうはいかず
夫の商売の赤字の補填に
彼女の給料が充てられる月もあるらしく
それでは何のために働いてるか
わからないと彼女は言う。

家事育児をやるわけでもなく
経済力もなければ愛情があっても
一緒に暮らして子供は育てて行けない。
それが彼女の考えなんだけど
ある意味そうだと思う。
お金があればしなくていい喧嘩もあるし
実際、生活の基盤が安定していなければ
子供は育てられないとも思う。
彼女はかなり本気で離婚を考えてる。

もうひとつ彼女が言うのは
「こんなに頼りないとは」という事。
昔はもっとしっかりしていたという。
それが買い物一つするのにも
「なぁ、どれがいい?」と彼女に聞き
チャイルドシートの脱着を
なかなか覚えられず困ったりと
何かにつけて頼りなさが目につくらしい。

そんな状態で経済力も落ちたとなると
この先一緒に暮らして行くのに
不安は募るだろうなと思う。
彼女は仕事ができるし頭の回転も速い。
とてもしっかりしてる。
だから夫が何もしなくなる。
彼女は「愛され妻」から
「頼られ妻」になって
それが重荷になってるんだなと思う。

もうひとつ思ったのは
子供ができれば夫の居場所がない。
って言うけど
それは妻だけの落ち度じゃない。
これはきっと昔からあった事で
色んな夫婦が経験することだと思う。
実際それで夫が浮気したりする事も
結構あるんだと思う。

でも、夫なりに子供に関心を持って
きちんと関わろうと思えば子供の話は
妻との一番の共通の話題だと思う。
ろくに話も出来ない幼児と
一日差し向かいの妻って
本当は息抜きもしたいはずなのに
夫がその息抜きになれてないんだと思う。

妻が子供の相手をしながらでも
話を聞いてみたいとか
話してみたいと思えるような
中身のある男がいったいどれだけいるのか。
子供の方が面白いと思われる夫にも
絶対問題はあるんだと思う。
友達は毎日帰ってきてTVとマンガの夫に
「こいつアホか?」と思うことは多い
って言う。

子育てで疲れながら
アホかと思うような男の相手は
正直、したくないわな。
彼女は最初からそんな夫を選んでしまったのか
彼女がしっかりしてるから
だんだん夫が落ちてしまったのか。
「相手のこと頼りないとか
バカかと思いながら一緒にはいられない」って
彼女が言うのはもっともなこと。
お金の事を言いながら
根本はこの「頼りなさ」なんだろう。

最近は喧嘩が増えてるらしい。
片親はかわいそうだと言いながら
毎日喧嘩してる両親を見て育つのも
子供にとっては不幸だと思う。
彼女がいつ決断を下すかは不明。
色んな夫婦の話を聞くけど
よく知ってる人の話は本当にリアル。
高校教師と私もいつこうなるかわかんない。

彼女の離婚を私は止めない。

2004年03月27日(土)



 終わってしまいました

ニュースステーション。

朝からお土産ブラさげて出勤。
レガお通勤なら
荷物が多くても平気なのに
電車ではいちいち不便で嫌になる。
奮発して甘いのと辛いのと
2種類のお菓子があるから
結構な大荷物。

本日は国家試験の合格発表。
朝からネットで発表が見られるよう
発表サイトのURLが配布されて
朝のうちにお気に入りに登録しておく。
で、14時にみんなで
一斉にアクセスするらしく
まるでチケット争奪戦。
学生は何人か発表を見に行ってる。
3年生の担任も行ってる。
さてさてどうなるか。

で、やってきた13時50分。
みんな自分の仕事を片付けて
PCを立ち上げて準備はOK。
14時ジャストでアクセスするけど
本当に全然つながらない。
ひとりだけつながった教員がいて
他の教員がその机に殺到。

県別のページ、番号順ページと進んで
ついに確認開始。
教員が1・2・3・・・って読み上げて
みんなが固唾を飲んで見守る。
いつ番号が抜けるかもしれないと
みんなのドキドキも最高潮で
最後の一人が読まれて
「よっしゃあぁ!!!」って
普段はおしとやかな教員が
ガッツポーズで喜んでる。

毎年こういう大騒ぎらしく
みんなものすごいテンション。
ひとしきり大騒ぎしてくたびれて
時計を見たらまだ15分しか経ってないし。
教員はみな自分の事のように喜んでて
見てるこちらがジーンと来る。
私たちの時もみんな
こうやって喜んでくれてたのかな。

しばらくして担任が卒業生の就職先に
合格通知の電話をする。
教科書会社から合格率や予想合格点など
データがどんどん送られてくる。
学校同士の情報交換が始まる。
初めて見る舞台裏の面白いこと。
明日になればあちこちで
学生の家族や親戚や
実習で出会った患者さんが
彼女たちの名前を新聞で探すのだ。

もう一つの舞台裏は教員人事の発表。
臨床から来る人が明らかになって
みんな誰かの知り合いではないか
歳はいくつでどういう経歴か
頭をつき合わせて喋ってる。
去年の今頃、私もこうやって
話題に上ったらしい。

とりあえずは若いなぁというのが一番で
臨床指導をしてた頃の教員が
レギュラーにいたから
それで何となくの素性は流れてたらしい。
今年の新人は30代後半と40歳すぎ。
んー、立派なオトナで新人ってねぇ。

ひとりはうちの卒業生で
私の同期が新人の時にお世話になり
とにかく怖かったらしい。
その昔指導していた主任曰く
「うわー」との事で
「うちはもう一人の人の方がええかな」
ってあっさり話が進んでいく。
幹部がその名簿を持って会議に入って
配属を決めるんだけど
残る一人は私が実習に行ってた病棟の
臨床指導者だったりする。

真面目なんだけど頭が固くて
自分が思い込んだ正論と合わないと
学生の言い分は聞かない人。
学生とぶつかりまくって
調整がちょっと大変だったりしたんだけど
大丈夫かねぇ。
知識はあるけど学生に愛があるのかは不明。

こうやって丸々一年
学校と言うところを見てみて
来年からはまた新しいチャレンジ。
若いけど新人教員からしたら
私も先輩なのだよ。頑張らねば。

保・助・看の合格者の方々、おめでとう。

2004年03月26日(金)
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