毒茄子
レガお君



 立てて立てられ

花見は寒かった。

昼間はいい天気だったけど
夕方から風が出て来る。
それでも大阪城公園は人がいっぱいで
夜桜用に明かりがついてるところは
足の踏み場もない。
だから城ホールの裏手へ移動して
街明かりで薄暗い場所を確保。
酔っ払って顔は温かいんだけど
足はずっと冷たい。

デパ地下のお惣菜は
値段とカロリーに見合って
やはり美味しかった。
他のメンバーにもつまんで貰って
4人でワインを2本空ける。

城ホールはちょうどモー娘のライブで
若い人がたくさん集まってる。
半径数百メートル以内にモー娘がいて
歌って踊ってても大人は
目の前のお酒と食物に夢中。
宴会が始まれば話題にも上がらず。

今日は朝から雨で出かけるのが億劫。
が、先週買ったスカートの
ウエスト調整ができてるのと
結納返しの一部である
高校教師の靴のサイズ取り寄せも
連絡が来てるから行かなくちゃ。

雨の音で目が覚めたから
布団から出る気がしない。
お互い仕事の話をウダウダとして
高校教師が「腹減った」と言い出しても
私が動かないので
奴はモノで私を釣ろうと
先に起きてコーヒーを入れてくれる。

奴の部屋に食べるものがないので
観念して出かける。
が、化粧のりがすこぶる悪いので
出歩くのは最小限に。
奴の靴は取り寄せてもらったサイズが
見事に合ってお買い上げ。
かなり嬉しいらしくニコニコしてる。
そうね、6万もするんですもの。
後は私のスカートを引き取って
難波からあっさり撤収。

私の疲れを察したのか
高校教師は肩を揉んでくれる。
男の人の大きな手って気持ちいい。
朝方、お互いの生徒の話をして
やっぱり人間は褒めたほうが伸びる
と言う話になったとき
「俺もおだてられて頑張る方や」
って言ってたから肩もみも
朝方に愚痴を聞いてくれたのも
盛大に褒めて感謝しておく。

この1週間は何だかんだ言って
異動も含めて気疲れは多かった。
それは初めて卒業学年の担任をする
という新しい挑戦をする
奴も同じだと思うんだけど
奴は愚痴とか弱音は一切吐かない。
すごいなぁと思いながら
だから奴に苦労はないんだと錯覚して
甘えすぎないようにしなくっちゃ。

様子を見ながら甘えて頼って
きちんとお礼を言って喜んでという
以前なら絶対出来なかったことが
だいぶ自然に出来るようになってきた。
昔はそういう事をするのを
あざといと思ったけど
今はそれは自分を助けるだけじゃなく
相手を引き立てる事だと思う。
ただし、甘えが度を越さなければ。

家に帰り着いて高校教師にメールで
「肩を揉んでもらったのでとても楽。
おかげでまた1週間頑張れるわ
ありがとうね」って言ったら
「肩揉みぐらい何ぼでもするから、
何時でも言いつけてな」
って期待通りのお返事。

プレゼントした靴も
私が思う以上に嬉しかったらしく
後で「嬉しそうに履いたり
ニヤニヤ笑って磨く事になりそう」
ってお喜びの気分を伝えてくれる。
そうやってちゃんと自分の気持ちを
表現できるのって大事。

何事も察しろと言うのではなく
手間をかけて表現するのが
相手に対する思いやりだと思う。
改めて喜ばれると
プレゼントした方も気分良いから
次のプレゼントにも気合が入る。

ん?奴も私と同じ技を使ってるのか?

2004年04月04日(日)



 散財主婦予備軍

お花見です。

高校教師の友達と大阪城公園。
そんなにメジャーな場所で
お花見するのは初めてで
本当に座る場所があるのか
心配してたら朝刊の一面に
デカデカと酔っ払いが騒いでる写真。
マジで座って花見ができるのか?

お花見と言えばお弁当。
高校教師に「お弁当どうしよ?」
って聞いたら
「自分の食べるものは自分で
が俺らのポリシーです」と言う。
なるほど。

ちょうど今日は大丸でお買い物をする。
だからついでに
地下で何か買っていこう。
「作る」という選択肢は
最初から却下で。
デパ地下のお惣菜って
変わったものも美味しいものもある。
まずはメインのお酒をどうするか。

日本酒でもいいしワインでもいい。
缶ビールはあまり優雅ではないなぁと
どうせならビールサーバーかなとか
重いけど高校教師なら持てるなとか
夢だけは膨らむ。

高校教師に聞いたら
ワインがいいと言うので
そのとおりにして食料を選ぶ。
せっかくだから徹底的に洋風で。
サラダと肉系と果物と
パンかパスタがあればいいかな?

大丸は相変わらず混雑で
みんな花見には行かないのか?
まずは自分のお餞別返しを買うのに
ハンカチ売り場に行ったら
ちゃんと時期を考えて
ポーチとタオルのセットとかが
山積みで売ってある。
便利でよろしいが、レジは激混み。

どんなのにしようかなと見てみたら
結構お値段に幅がある。
だいたいハンカチが多いみたいだけど
送別会と称したお泊りは
タダにしてもらってるし
お花とお餞別も頂いて結構な豪華版。
頂いたのは某ブランド食器なので
あっさり食器売り場へ見にいってみる。

・・・。9000円?
さすがお付き合いが派手な教員社会。
1年目のペーペーの学内異動に9000円。
お餞別返しもきちんとしておこう。
という事でお値段は上めにしておいて
お会計を終えての荷物のデカさに驚く。
確かに化粧ポーチと
ハンカチが入った箱が6箱。
これを満員電車で持っていくのか?

あまりに大荷物なので
預かってもらって他の買い物へ。
まずはジャージで
実習で老健へ行くのでジャージが必要。
その次は電卓と青いボールペン。
書き心地と発色の良いものが欲しい。
だって、レポートのコメントを書くのに
少々内容がまずくて
コメントが浮かばなくても
気に入った文具で「書くこと」の
そのものが楽しいと少しは救われる。

そのあとは地下へ突入。
ワインを買ってサラダを買う。
量り売りのお惣菜に挑戦するのは
初めてだから100グラムと言う量が
どれぐらいなのかイマイチ実感ナシ。
奥様に混ざってあれこれ選ぶ。

その後はフルーツサラダを買って
生春巻きを買って
鶏肉の野菜巻きを買って
パンはチーズ入りと
ガーリックのバゲットの2種類。
いちいち違う店で買うから
袋がが容赦なく増えていく。
人ごみで疲れも募って地下脱出。

その後修理に出してた靴を引き取ったら
大きな紙袋が4つ、プラス自分のカバン。
靴屋の店員がお荷物まとめましょうか?
って言ってくれるんだけど
食物なので靴と一緒はちょっと・・・。
デカデカとお惣菜屋の名前が入った紙袋
なのに見てもわからんか?

って強がりを言ったものの
靴もちゃんと箱入りだからカサが高い。
これにさっき預けておいた
ギフト6箱を追加って
高校教師もいないから
自分で運ぶしかない。
カサもさることながらワインは重い。
ヨタヨタと駐車場まで歩いて
ちっとも優雅じゃない。

気の向くまま買ったお惣菜とワインは
2人で総額5000円ちょい。
節約モードとは無縁の様子で
本当に私は主婦になって
貯金とかできるのだろうか??
まぁ、イベントだからパーっと行こう。
ってしょっちゅう言い続けて
無駄遣いの嵐になるのだろう。

ふん、せいぜい働いて贅沢をしよう。


2004年04月03日(土)
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