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■ 学生が私を救う
珍しくすっきり目が覚めて
昨夜は酔っ払ったまま寝て しんどいから週末はどこへも行かない って言ってたけど 高校教師がサッカーを 見に行きたがってた事を思い出す。
私がしんどいしんどいって 言うから遠慮してたらやだなと思うし サッカー観戦は少しだけ 人ごみもあるけどバイクに乗れる。 長居の芝生はキレイだし スタンドの雰囲気も好きだから 行ってみてもいいなぁと。
で、奴に聞いてみたら 昨日はそうでもなかったけど いい天気だから行きたいなぁって。 よかったよかった。
という事で朝から張り切って 学生の書いたケースレポートを添削。 進学コースの学生の春休みの宿題で ネタになってる実習は私が指導したから レギュラーに行くことになっても その仕事を持っていった。
出来はバラバラなんだけど 本当にいいのが二人いて 一人は春休み中に図書館へ出てきて 一生懸命文献を探してた。 もう一人も難しい事は書いてないけど 丁寧に自分のケアの意味を振り返ってる。
この二人は他の学生と 何が違うんだろうって考えたら ネタになってる実習の達成感かなと思う。 一人はターミナルの患者さんと とてもいい出会いをし 「悩みながらやったけど 本当に達成感があった」って言ってた。
私が「最初のケースやし 書く事に意義があると思って 肩肘はらんでええよ」って言ったら 「実習がすごく良かったから このケースレポートも 中途半端では終わりたくない」と キッパリと言ってのけた。 すごすぎる。
もう一人も「今回の実習は とても楽しかった。 看護する喜びとか看護の力とか そういうのを感じ取れた」って言う。 ケースのテーマを決める面談で こっちをじっと見て話を聞いてたのが すごく印象に残ってたんだけど あれはやる気の表れだったのかな。 それとも私の顔に何かついてたか。
とにかく頑張った二人。 やらされてるんじゃなくて 自分で一生懸命進んでる。 この二人は多分 今年の領域別実習を頑張れば すごくいい看護師になりそう。
ケースは春休みの宿題で 教員と面談してテーマを決めたら 後はもうほったらかしだった。 で、今週中にできたところまでを 教員に提出する予定だったんだけど 一人は新学期早々に 完成したモノを持ってきた。 それが一番内容がいい学生。
いちいちついて指図するのが 教育じゃないんだなと思う。 実習や講義を通して 看護や患者さんとの いい出会いを作ってやれば 学生は十分頑張れる。 もちろん基礎的な学力の事も あるかもしれないけど いかに看護に興味を持たせるか それが大切なんだなぁと実感。
約1年前、私が臨床から教務へ行くのに 臨床の看護部長が 「ただの教えたがりではなくて 臨床が好きで、看護の楽しさや 素晴らしさをイキイキと伝えられる人に 教員になってほしい」と言って下さって 今もってその言葉の意味を実感。
ここしばらく仕事のことで すごーくクサクサしてたけど 今朝レポートを斜め読みしながら考えて ちょっとスッキリした。 私は1年間学生と一緒に頑張った。 どこにいたって私がやる事は一緒で 看護の素晴らしさを見せてやること。 それを大事にしてやっていけばいい。
よく「男の傷(失恋)は 男で癒すのが一番」って言うけど 仕事の傷も仕事で癒すのが一番かも。 今回のケースはレギュラーの仕事と 掛け持ちだからしんどい事もあるけど やっぱりやらせてもらって 本当によかったなぁと。 ああ、スッキリ。
学生が私を救う。
2004年04月10日(土)
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