毒茄子
レガお君



 学生が私を救う

珍しくすっきり目が覚めて

昨夜は酔っ払ったまま寝て
しんどいから週末はどこへも行かない
って言ってたけど
高校教師がサッカーを
見に行きたがってた事を思い出す。

私がしんどいしんどいって
言うから遠慮してたらやだなと思うし
サッカー観戦は少しだけ
人ごみもあるけどバイクに乗れる。
長居の芝生はキレイだし
スタンドの雰囲気も好きだから
行ってみてもいいなぁと。

で、奴に聞いてみたら
昨日はそうでもなかったけど
いい天気だから行きたいなぁって。
よかったよかった。

という事で朝から張り切って
学生の書いたケースレポートを添削。
進学コースの学生の春休みの宿題で
ネタになってる実習は私が指導したから
レギュラーに行くことになっても
その仕事を持っていった。

出来はバラバラなんだけど
本当にいいのが二人いて
一人は春休み中に図書館へ出てきて
一生懸命文献を探してた。
もう一人も難しい事は書いてないけど
丁寧に自分のケアの意味を振り返ってる。

この二人は他の学生と
何が違うんだろうって考えたら
ネタになってる実習の達成感かなと思う。
一人はターミナルの患者さんと
とてもいい出会いをし
「悩みながらやったけど
本当に達成感があった」って言ってた。

私が「最初のケースやし
書く事に意義があると思って
肩肘はらんでええよ」って言ったら
「実習がすごく良かったから
このケースレポートも
中途半端では終わりたくない」と
キッパリと言ってのけた。
すごすぎる。

もう一人も「今回の実習は
とても楽しかった。
看護する喜びとか看護の力とか
そういうのを感じ取れた」って言う。
ケースのテーマを決める面談で
こっちをじっと見て話を聞いてたのが
すごく印象に残ってたんだけど
あれはやる気の表れだったのかな。
それとも私の顔に何かついてたか。

とにかく頑張った二人。
やらされてるんじゃなくて
自分で一生懸命進んでる。
この二人は多分
今年の領域別実習を頑張れば
すごくいい看護師になりそう。

ケースは春休みの宿題で
教員と面談してテーマを決めたら
後はもうほったらかしだった。
で、今週中にできたところまでを
教員に提出する予定だったんだけど
一人は新学期早々に
完成したモノを持ってきた。
それが一番内容がいい学生。

いちいちついて指図するのが
教育じゃないんだなと思う。
実習や講義を通して
看護や患者さんとの
いい出会いを作ってやれば
学生は十分頑張れる。
もちろん基礎的な学力の事も
あるかもしれないけど
いかに看護に興味を持たせるか
それが大切なんだなぁと実感。

約1年前、私が臨床から教務へ行くのに
臨床の看護部長が
「ただの教えたがりではなくて
臨床が好きで、看護の楽しさや
素晴らしさをイキイキと伝えられる人に
教員になってほしい」と言って下さって
今もってその言葉の意味を実感。

ここしばらく仕事のことで
すごーくクサクサしてたけど
今朝レポートを斜め読みしながら考えて
ちょっとスッキリした。
私は1年間学生と一緒に頑張った。
どこにいたって私がやる事は一緒で
看護の素晴らしさを見せてやること。
それを大事にしてやっていけばいい。

よく「男の傷(失恋)は
男で癒すのが一番」って言うけど
仕事の傷も仕事で癒すのが一番かも。
今回のケースはレギュラーの仕事と
掛け持ちだからしんどい事もあるけど
やっぱりやらせてもらって
本当によかったなぁと。
ああ、スッキリ。

学生が私を救う。

2004年04月10日(土)



 嫌なら辞めたら?

やっとこさ今週も終了。

とってもしんどい1週間で
ほとほと疲れたので
すでに現在は酔っ払い。
明日はまた高校教師と会うけど
「何して遊ぼ?」って言われて
何も浮かばない。

奴にとっても
しんどい1週間だったと思う。けど
人ごみにもまれようとは思わない。
私にとったら高校教師宅へ行くのが
すでに毎週の遠足。
奴は家で待つ人だから
私と出かけなければ
見事に引きこもりの週末になる。
出かけたい気持ちもわかるけど
今週ばかりはごめんよ。

とにかくお酒を飲んで
美味しいものを食べて
ダラダラゆっくりしたい。
動いてリフレッシュよりも
じっと充電がいい。

春の人事異動の悪影響が続いてる。
表立っては大した事ないんだけど
事あるごとに異動の文句が出る。
私と同期が進学コースと
レギュラー間で入れ替わったことや
その他のメンバーの入れ替えについても
そこかしこに火種。

もともとこの人事に納得してる人は
ほとんどいない状態。
私と交代した同期なんてあからさまに
レギュラーが良かったと言う。
理由は不明。

進学コースの学生の前でも
「後ろ髪引かれる思いです」って言う。
それってレギュラーの学生はまだしも
これから接する学生の前で言う事じゃない。
しかも接する時間が短いのを理由に
「名前は覚えられないと思います」ってね。
いきなり拒絶モードか?

私だって進学コースの学生が好きで
今回の異動は本当に寂しい。
それでもレギュラーの子に
それを言うべきじゃないと思ってる。
別に学生に頼まれたわけじゃないのに
嫌々来たのが見える教員なんて
はっきし言ってムカつくだけ。

進学コースの学生はレギュラーに対して
劣等感を持ってる学生もいる。そこへ
レギュラーに未練たらたらの教員がきて
学生が受け入れるはずがない。
それが本当にあからさまなので
主任は主任で大人げなく
「あなたは進学コースの人間じゃない」
とか言ってみたりして
感情でもこじれてる。

周りは周りでレギュラーは
同期を出したくなかったと言うし
進学コースは進学コースで
私を出したくはなかった。
どちらの思いも通ってないから
どちらからも文句が出て
私も同期も自分が新しい場所で
歓迎されてないのかと思いたくもなる。

私は進学コースが好きだけど
レギュラーの教育課程も
見ておいたらと言う上の意向もわかる。
だから前向きに振舞ってるつもり。
ただでさえ問題のある人事で
動く人間に悲壮感が漂ってたら
それは回りに影響すると思って
一生懸命気を張ってるのに。
だからレギュラーの人には
寂しいとも不本意だとも言ってない。
でもレギュラーの人は
何だか文句ばっか言ってる。疲れる。

あまりにイライラするし
レギュラーは実習打ち合わせが
春に多いのでスーツが足りず
帰りに三宮で買い物をする。
初めてワンピースと
ジャケットのスーツを買って
カットソーも衝動買いして
総計6万ちょい也。

今日の幸せは帰り道で高丸−大蔵谷間の
上り坂でとても気持ちよく加速できて
ちょうどその時に大好きな曲の
大好きなギターパートがかかってた。
本当に気持ちよかった。
ささやかだけどそれが今日の幸せ。

こういうクサクサした気分のときは
eastern youthが一番だから
明日は道中歌いながら奴に会いに行こう。
心中苦境ではあるけれど
外は桜が満開。

元気出して行きましょう。


2004年04月09日(金)
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