毒茄子
レガお君



 初任給泥棒のその後

予報どおり肌寒い。

そろそろ初任給の時期で
卒業生からメールが届く。
「今月はお給料もらうほど
働いてないのですが」という内容。
うーん、あんたってばいい子ね。

確かに4月の新人は
オリがメインで働かない。
私が就職した平成8年はまだ
国試の発表が4月半ばだった。
しかも給料日は月半ばの設定だから
2週間は事実上の無資格者で
合格発表が済んですぐに初任給。

しかもその4月前半の2週のうち
1週は会議室で病院全体のオリ。
2週目から病棟に配属されて
それからさらに伝票の扱いや
カルテの見方など延々とオリ。
で、初任給は20万ちょいだったから
わーい、泥棒。

って最初は思ってた。
が、3年もしたら考えが変わる。
3年働いて1人前で
それなりに内容のある仕事が
一人で出来るようになっても
給料はほとんど変わらない。
そこから委員会や指導の係がついても
別に給料が上がるわけでもない。

プリセプターのアドバイザーと
臨床指導者とリーダー育成を
まとめて1年で兼務した年に
何もしていない同期と
給料が同じなのはさすがにムカついた。
そうなったらやりがいとか
周囲に認められる嬉しさとか
そういうもんで自分を支えるしかない。
私にとっての仕事は自己実現だなぁと
改めて思ったのもこの年。

結局仕事が出来るようになってからの
給料の上がり方は言うほど良くないから
業務量と給料を比べると
何気にマイナスになってたりするのが
実は中堅クラス。
という事で、高すぎる初任給は
ここらでモトを取られるのである。
いわば将来への投資。

という事でロクに働かないうちに
高い初任給とボーナスを貰って
夏休みでドロンするような奴は許さない。
お礼奉公じゃないけど
3年は働いてプラスマイナスゼロ
ぐらいまで恩返ししてから
好きにするように。

中には3年も給料払いたくないから
さっさとヨソヘどうぞって
言いたくなるようなひどい新人もいる。
それはそれで見抜けなかった
人事のミス。それも痛い。

初任給かぁ、何か買ったっけな?
親に何かしたんだっけ?
見事に忘れてしまった。
もう初任給は遠い昔で
今じゃ勤続10年昇給の方が近い。

さて、いつまで働くかね?

2004年04月24日(土)



 上司が好き

この週末はイモラです。

もうあれから10年経つという事で
世の中かわってしまいました。
シュー兄も生意気盛りだったのに
今じゃしっかりオッサンで
川井ちゃんは結婚して離婚し
いまやフェラーリの天下。
ベルガーって何してるのかなと
急に思い出す。

今週は何だか
よくわかんない間に終了。
来週からは怒涛の実習月間なのに
それが7月末まで切れ間もないのに
果たしてこれでよいのか?
まぁこれで良くなかったと判っても
取り返しもつかないので
脳天気に前向いて行こう。

本当に脳天気に行かなくちゃ
いちいち気を使ってたら持たない。
4月の異動がらみで
いろんな人の感情がこじれてたんだけど
それがまぁひと月経過で
ちょっと落ち着いたかなぁと思ったら
どうもうまく行かない。

古巣の主任は人事に不服があって
ブツブツ言ってた。
でも、しょうがないと割り切ったのか
私と交代した教員にも
役に立つ文献を出したり
教育課程をしっかり説明したりと
何とか受け入れて育てようとしてた。

が、その主任の気分を
逆撫でするような行いを
交代の教員がする。
主任、嫌味で応酬する。
「もともと貴方は1年限りの異動で
うちの学科の人じゃないと思ってるから」
うひゃー。

その一方で古巣の主任が
よその学科に移った私に
「これ、良かったら」って
私が新しく引き受けた講義に
関係ある文献を持ってくる。
もともと異動の時に
「レギュラーの教育も見ておいで」
って言われて出た私。

「見ておいで」と言われたからには
「見た後に進学コースに戻って来い」
という意図があるわけで
私も帰るつもりでいる。
だから主任が私に関わり続けるのも
それはそれで自然のなりゆき。

気にかけてくれるのは嬉しいし
有難いのには変わりないので
お礼を言いに行ったら
うちの学科の人が聞いてる。
で、後になっていきなり
「可愛がってもらってるねんね」って。
怖い。

「はい、可愛がってもらってますよ。
毎日不満も言わずニコニコと
何でも面白がって挑戦してる部下を
可愛がらない上司は少ないでしょう」
って言えたらどんなにスッキリするか。
うちの学科の人は
古巣の主任が苦手らしいけど
一年間、結構伸び伸びとやらせてくれて
とても感謝してるし。

I love 上司。


2004年04月23日(金)
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