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■ 普通で何が悪い
また平日。
こないだ別居中の妹に母親が言った。 「レガおは良くも悪くも 普通の子になったのよ」 「悪くも」って何よ。 今まで、そんなに変な奴だったか?
母親の描く理想の娘は 「手に職を持ち、堅く勤めて 結婚して親の近くに住み 子供を産んだら孫は親に預けて 定年までしっかり勤め上げる」 というもの。
で、かつての私は 「定年まで勤めるけど 結婚するかは不明で 子供なんてさらに不明」と言い 最近の私は 「定年までなんて勤めない。 結婚して子供ができたら 一線は退く」と言いいだしてる。 要はどう転んでも親の理想から どこかがズレてる。
もともと私が結婚を渋ったのは 「公務員と結婚しなさい」 「一生働いて自立するのよ」 という母親の呪縛があって それを満たす自信がなかったから。 子供を産んだら一線を退くと言ったのは 自分が働く母親を持って寂しかったから。 これまでの私の言動は どれも母親の影響だとは 思ってないから始末が悪い。
私が定年になるのは31年後。 親は余裕で80代突入で それまで元気とは限らない。 このまま順調に勤めれば 私の仕事はスケールも責任も それなりに大きくなるわけで 忙しいに決まってる。
主任はだいたい毎日 8時帰りという働き方。 それで介護休暇なんてとってない。 義理の兄弟に任せて お礼を言ってお金出すだけ。 今の世の中、正規職員で 親の介護の休みをとりながら ちゃんと仕事できる人は 本当に少ないと思う。
が、親は自分が動けなくなることは 全然考えてないみたい。 近くに住んで助けてくれと言うなら 私が定年になるまで元気でいるよう 気をつけてるかと言えばそうでもない。 だいたい自分が娘より早く死ぬと 思い込んでること自体がおかしい。
世間では女性は結婚して子供ができたら 一線は退くか完全に家庭に入って 子供と親の世話をしてる。 仕事を選んだ女性は親の助けもあって 働きながら子育てはしてるけど そこに親の介護もしてる人は ほとんど見たことがない。
親にしたら結婚すると言い出した時点で 「よくぞ普通の子になってくれた」 と思いながら 子育てで引退と言い出すと 「普通みたいでイマイチ」と思ってる。 親の思いは矛盾含みで 聞けば聞くほど嫌になる。 母親は普通を求めながら 普通をナメてて、普通って何?
だいたい娘に望む生き方は 「自分がそうだったから頑張れ」 というのではなく 「自分が出来なかった事を 娘に果たしてくれ」と言う状態で それが本当に出来ることかどうかは あまり現実的に考えてない。
親の人生のやり直しを させられるのはゴメンだ。 それで楽しくなかったら 誰が私の人生の 責任を取ってくれるんだか。
どう頑張っても親の希望通りに 自分の生き方を持っていくのは無理。 頑張ったところで 良くも悪くもって言われるなら もう好きなようにする。
とんがったところでおしまい。
2004年04月26日(月)
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