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■ 実習ストレス 過ぎればネタ
ああ、七月。
冷蔵庫で悩んでる場合じゃない。 前期にこなした実習の評価やら 後期の授業の準備やら 次々に仕事は押し寄せる。 部屋は相変わらずの散らかり放題で 本当に引越しできるのかはナゾ。
朝から学生がユニフォームに生足で 教員の更衣室にやってくる。 「せんせー、何か出来てる。」 足を見たら4箇所ほど絆創膏。 めくってみたら水疱が潰れてる。 げ。何これ。
一番怖いのは感染症。 この季節から急にとびひや 白癬やらが流行りだす。 週2入浴の病棟では 疥癬がいてもおかしくない。 学生が言うには強烈に痒くて 掻かずにはいられないらしい。 非常に嫌な感じ。
この状況では実習は無理。 正体がわからない以上は 伝染性のものである可能性もあって 患者さんに伝染したら困るし 患者さんからもらってても困る。 という初めての出来事なので 学校に連絡して指示を仰ぐ。
「実習不可、受診すべし」 という事になって 学生はさっき脱いだ私服をまた着て とぼとぼ帰る羽目になった。 実習も大詰めで「今日は足浴」と 張り切ってただけに可哀想にも思う。 で、病棟師長や指導者に報告して 患者さんに発疹がないか確認して あれこれ動いてたら あっという間に午前中は終了。
午後になって学生の受診結果を聞く。 「うつるものではなくて 何かにかぶれたみたいって 言われました。薬塗ってます。」 という事でひとまず 最悪の事態は避けられた。
接触性皮膚炎らしいけど もともとアレルギーもない学生だし かなりお疲れがたまってるのかな。 実習中に思わぬ不調はつきもので 喘息や蕁麻疹といった アレルギー系の症状は出やすい。
2年生で初めての看護過程の実習。 彼女はとても進度がいいんだけど だからといって疲れないわけではない。 出来の良し悪しに関わらず それぞれの学生なりに かなり追い込まれてるのは想像がつく。 緊張のあまり手を前後に振るのも忘れ 変な歩き方で廊下や階段の隅っこを ウロウロしてた自分を思い出す。
緊張して詰所の中のほうまで入れず 入り口で立ってたら邪魔だと言われ 少しずれたらそこは電話の前で やっぱり邪魔だと言われ もう少しずれたらナースコールの前で 一番邪魔だと言われて さらにずれたら心電図モニターの前で どうしようもなかった自分を思い出す。
一人で判断を行動に移すなと言われて オムツに出た患者さんの便を 勝手に捨てていいのかわからず 看護師さんに見てもらうまで トイレの隅で大事に保管してて 怒られたりもした。
古式ゆかしい大学病院での実習で 学生は座るなと言われて延々と立ちつくし うがい用イソジンがわからずに 側にあった手洗い用イソジンで うがいをしてしてしまって カニのように口から泡を吹き 口が苦くてお昼が食べられなかったり 医学生に「控え室に遊びにおいで」 と言われて何気に控え室の冷蔵庫開けたら 凍った塊が出てきて 何かと聞いたらヒトの肝臓だったり。
今では全部ネタにしてます。
2004年07月01日(木)
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