毒茄子
レガお君



 放置ゼミ

外は涼しくていい天気らしい。

らしい。と言うのは体験してないから。
ゼミ2日目は丸一日のお篭りで
起きてゼミして食べてゼミして
食べてゼミしてお風呂入ってまたゼミ。
避暑地まで来て宿に篭って
クーラーに当たるって、ある意味贅沢。

学生はいきなり昨夜から3時間睡眠とか
そんな強行軍のグループもあるらしい。
寝んと頭働かへんのに。
うちのグループは寝てるのにブレーキで
「あー」とか「うー」とか言いながら
おでこ付き合わせて必死でやってる。
それでも休憩時間以外は
ダレずにちゃんと机に座ってるからすごい。

私は私で他のグループの偵察と称して
あちこちウロウロして過ごす。
話の判る子とTシャツの話をしたりして
適当に息を抜きつつ手も抜きつつ
「見守る」というスタンスで
流れる話し合いには
棹は差さず茶々入れず。

日暮れごろからいよいよ煮詰まって
担当グループがいる部屋に行くと
部屋の真ん中に紙が一枚落ちてて
裏に何か書いてあると思ったら
「自信」って。これがツボにはまる。

その紙はもともとプレゼン用の
小道具にと作ったらしいけど
ごった返した机から落ちたらしい。
「自信が裏返って床に落ちてる」って
今の彼女たちの状況を暗示してるみたいで
なかなか面白い。
一人でゲラゲラ笑って「何?先生。」と
冷ややかな視線を浴びてみたりして。

ゼミのグループワークを見てると
色んな子の色んなキャラが見えて面白い。
仕切る子、あっさり仕切られる子、
仕切られたくないのに仕切られてる子。
正論で押す子、引っ掻き回す子、
話について行けずに愛想笑いの子。

教員もそれぞれの形で関わってて
見守りに徹する人、徹底的に指示をする人
盛り上げる人、ダメ出しがやたら多い人。
みんな普段は別々の病院で実習してるけど
どんな感じで関わってるのか
何となく垣間見えたりして。

米は今日も臭い。

2004年07月15日(木)



 浮世離れ

知らない間に梅雨明け?

何年か前に「梅雨明け宣言撤廃」
と言う話を聞いたんだけど
卒業生から「梅雨明けですね」
というメールが来て混乱する。
「梅雨明け宣言ってまだしてるの?」
って聞きたかったのに
出張で某避暑地に来ているため
見事に携帯が圏外。

山頂近くまで車で行けば電波は届く。
だから山頂のレストランで
ランチを食べてる時にメールが来て
「後で返そう」と山腹の宿舎に戻ったら
アンテナ伸ばそうが窓際へ行こうが
道まで出ようが見事に圏外。ああ。
3日間の音信不通生活始まる。

新聞もない。TVもない。携帯も使えない。
そんなところで2泊3日過ごしたら
世の中から取り残される。
「浮世に帰ったらいきなり
ジェンキンスさん帰ってきてるんちゃう。」
とか言いながらまずは一日目。

避暑地まで来て出張のお題は学生のゼミ。
2泊3日、宿に缶詰でやるんだけど
それなら何もここまで来なくても。
さすがは避暑地という事で
外へ出ればかなり爽やかなんだけど
それも多分外へ出るのは
入所式と退所式だけのような予感。

「楽な格好で」という事なので
ジャージで過ごす教員がほとんど。
私も容赦なくTシャツとジーンズで過ごす。
カバンの中には色とりどりのTシャツで
全部ライブTシャツ縛りで持参。
サマソニとミッシェルとeastern youthと
懐かしのpre-school。

さすがにマンソンは止めておく。
が、ただmarilyn mansonという
英語が並んでるだけのTシャツと
pre-schoolの「オシリ丸出し」
イラストTシャツでは
マンソンの方が害がなさそうだったりする。
まぁいいや。オシリで行こう。

という事でTシャツにジーンズ
ビーチサンダルで過ごすと
完全に学生に混ざる。
喫煙室とか色んなところに出没しては
学生に声をかけて色んな話をする。

ゼミの取り組みが始まって
私の担当グループはお初のメンバーが多い。
急性期の実習で一緒だった子を糸口に
まずは名前を把握するところから。
ゼミってどんな感じかなと思ったら
とても自主的に取り組んでる。
3日間の計画はいちおう出来てて
午前・午後・夜の何時間ずつかを区切ってる。

ちゃんと休憩時間も決まってて
それ以外は持ち込んだおやつも食べず
きちんと仕切ってる。
ふーん、3年生になるとこんな感じか。
実習で成長した部分もあるんだろうけど
しっかりしてるなぁと悠長に傍観。
ゼミなんだから、学生が仕切ればいい。

宿のごはんはお約束の不味さ。
まず、米が臭い。お茶が薄い。
温かいものはまず食べられない。
で、量だけ多いという予想通りの状態で
他の教員が持ち込んだ
山盛りのお菓子が毎日の食べる楽しみ。

帰ったら、絶対焼肉。

2004年07月14日(水)
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