積読の本の扉を開くとき 時代の風が微かに薫る
書架めぐり目当ての本を探すとき 思い出すのはあの夏のこと
虫の音に心を澄まし耳澄まし 秋の夜長を心待ちして
琴線に触れて吹く風柔らかく 秋がもうすぐ来るよと告げる
嵐去り夕月かかる空淡く 茜に染まり雲が流れる
胸の中激しい風を秘めながら ひたすら画面眺めて止めて
ぽこあぽこ ゆっくり歩くこれからは 再び君のそばに立つまで