穏やかに春の雨降ることにさえ気づかず画面眺め続ける
春きざす気配を感じ少しだけ蕾ふくらむ沈丁花かな
節分に心の鬼と向かいたる心地続きぬデータ見つめて
雲間よりミルク色した光射す雪の予報は当たるのかしら
白妙の富士の高嶺を眺めつつ冷え込む書庫の寒さを思う
探し物するたび資料見つけてるこれもひとつの才能かしら
公園の傍らに咲く椿花香らなくても心に留まる