花粉舞う情報を見てはかゆみ増しくしゃみも増してなす術もなく
悪戯な風のたよりに導かれ辿り着きたる隠れ家ひとつ
凍てついた空気の中を淡々と走る姿をそっと眺める
あかあかと聖火が照らす祭典に集う笑顔の素晴らしさ知る
一枚の図面のためにあれこれと悩む時間の長さ知る夜
山深く訪ねてみたき心地する我が水源はどこにあるかと
積年の埃を払い穏やかな春の陽浴びる午後のひととき