あれこれと悩みながらも資料室形になるをいとおしみたり
一日は瞬く間なることを知る年度始めの忙しさかな
初夏の陽気の銀座通り抜け紅枝垂咲く店先に立つ
花散らし去り行く人の肩に落つ花びらひとつ闇に浮かんで
縁あればふたたび出逢うこともある信じてやまぬ年度末かな
完了の一言だけで今までの苦労が消える春の宵かな
春雨に散る花びらを眺めつつ後片づけする一日となる