運不運分け目はどこと思いつつ見送ることの切なさを知る
できる人できない人のその差など些細なことであるかも知れぬ
久しぶり本屋を歩き見逃した本をあれこれ手に取ってみる
三度目になれば挨拶板につく古巣に帰り着任の朝
やや寒の午後に大きく窓開き資料入替明日に備える
静けさを湛える器眺めれば世間の憂さはどこかに消える
天井を仰いで思うあれこれを呑み込むように龍は佇む