かなしいうわさ
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2003年11月06日(木) 218

休日も仕事だがレコ屋へは行くもんね。

・Barrington Levy /Divine (LP)
・二階堂和美+ミユニジュモ /Live
・Joan Of Arc /So Much Staying Alive and Lovelessness
・ECD /Live N Japan
・Joe Strummer & The Mescaleros /Streetcore
・Aural Exciters /Emile (night rate) (12")
・忌野清志郎と仲井戸麗一 /Glad All Over (DVD)
・Caetano Veloso /noites do norte ao vivo (DVD)
・themthelves /live

・ゲッツ板谷 /板谷バカ三代
・福島聡 /少年少女 3巻
・福永信 /アクロバット前夜


本は積ん読、CDは積ん聴状態で感想どころではないのだけど、とりあえず。
ジョーの最後の新譜。ダブ・レゲエ・ラテン風味はほとんどない、ストレートなロックンロール習作という感じ。
枯れている。が、俺は好きだ。ボブ・マーリーとボビーチャールズのカバーがいい。
バーリントン・リーヴィの「ディヴァイン」は、Living DangerouslyやDon't Throw It All Awayが入っていない
UK別バージョンのCDしか持っていなかったので、オリジナルの再発は嬉しい。
打ち込みのレゲーでは一番好きな音。Beats Internationalが好きな人は是非是非。
ゲッツ板谷は、自分の家族の変さを笑い倒すというエッセイ。
蔑むのではなく愛しているのがわかるから、カラッと笑える。面白い。



「ばらっちからカモメール」跡地が、「カモのひとりごと」になっていた。
俺のはてなアンテナには今でも「ばらっちからカモメール」と登録されている。
せつないね。
りえ蔵 日々まんが
毎日かあさん




【今日曲】


Aural Exciters /Emile

じつに、なめまかしいです。

2003年11月01日(土) 217 Wilko Johnson /Red Hot Rocking Blues

・Wilko Johnson /Red Hot Rocking Blues

ヴァン・モリソンに、自らをギタリストとして推薦しようとして行ったプレゼン用ジャム音源。
基本的にリハなしの一発録りらしいのだけど、そうとは思えない完成度だ。
そこらの若造とはラケンロー基礎体力が違いすぎる。随分なおっさんなのにも拘らず、
これだけラケンローをやんちゃに転がすなんて凄えや。
やんちゃなのに、しっかり成熟しているし。

変わらないことを「マンネリ」と称して批判するのは簡単だ。でも毎日なんてそうそう変わらない。平穏無事なら尚更。変わらないことをいかに刺激的に転がして、楽しんだり味わったり慈しんだりできるか。変わらない毎日毎日のその時その時を、どれだけはっちゃけさせられるか。そこがロックンロールの「ロール」の部分なんじゃないかな。このラケンロー集は、その見事なお手本だ。
まいった。
ヴァン・モリソンのカバーも数曲収録。熱烈な愛を感じるぜ、イエーイエー。





以下雑記。

- - -
ビームのメルマガにて
[少年少女 3巻 ]
福島聡・著 B6判◎定価:本体650円+税
ちなみに[少年少女]は次の4巻が最終巻となる予定です。
「もっと読みたい!!!!」方、3巻のアンケートはがきでご連絡
ください。いま、5巻まで続けるかどうか迷っていますので……。

とのこと。送らなければ。


- - -

「紙」というソフトがすごく便利。
メモ書きでも画像でもサイトまるごとでも、どんどんスクラップできる。
このソフト使って、はじめて心から「パソコンって便利だ!」と思った。
仕事でも使いまくっている。




【今日曲】
 Cool Drive /スーツケース

 今更だけど、いい曲だね。
 歌詞が惜しい。




2003年10月29日(水) 216 Plastikman /Closer

cover
・Plastikman /Closer
いつの間にか出ていたリッチー・ホウティンa.k.a.プラスチックマンの新譜。
より私的。めちゃくちゃ私的。すっかすかな音の上で、TB303に静かにゆるやかに歌わせている。
TB303ってハードフロアみたいにビヨビヨとガナらせるだけじゃなくて、こんなに優雅に雄弁に歌わせられるのだなぁ。
綺麗だー。うつくしいー。
エフェクトかけ過ぎで地声わからないけれど、何曲か本人もボヤボヤと歌っている、というかささやいている。
これは綺麗じゃあない。けどこれはこれで良し。
全体的に、モーリッツィオのMシリーズをもう少しスカスカにして、歌心をひとつまみ振りかけたような感じであり
ダブという音楽の音響的な部分に惚れている人には、この音はたまらないのではないか。
そして、チルアウトマニア(チル「アウト」というよりはチル「イン」かな)、現役クラブ通いのテクノさん達、
さらにはシンガーソングライターのファンにまでおすすめしてしまいたいね。

仕事しながらかけていたら、音にはまって心ここに全くあらず... 全然仕事にならなかった。
でも、一度かけたらSTOPできないよ、これは。
仕事や勉強以外の時に、是非。



その他購入ブツ
・Detroit Experiment /ST
・忌野清志郎&仲井戸麗市 /Glad All Over (DVD)
・Wilko Johnson /Red Hot Rocking Blues
・mice parade /cbrigado saudade
・Carmen Maki & Salamandre /ST
・V.A. /SuperFunkPresents FunkSoulSisters
・mourizio /M-Series
・Rhythm & Sound w/ the artists
・V.A. /Cafe Borsalino presents pacinos All Stars Select Cut Chapter1



以下メモ。

・ワイルドスタイルのDVD発売!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000E6YZT/ref=sr_aps_d_9/250-8729134-0977011


・じゃがたらの「ナンのこっちゃい」DVD
ディスクユニオンで買うとおまけつきだそうです。
「江戸アケミ氏インタビュー発言集スペシャルCD-R」
遅いよ! 地元のCD屋で予約しちゃったよ!
http://www.diskunion.co.jp/news/jpop/index.html






【今日曲】
Dawn Penn /Long Day Short Night


まいったー、いい曲ばっか。
流れも統一感もバッチリ。めちゃくちゃルードでぐっと切ない。
ケン・ブース2連発なんてたまんねえっス。
惚れました。


2003年10月28日(火) 215 kill bill

こないだ、夜勤明けの朝方にひとりでキルビルを観てきた。
始めから終わりまでクスリとも笑えなかった。もとから笑いという意味ではあまり期待してなかったので、期待し過ぎで肩透かし食らったわけじゃないんだけどな。 たぶん俺は「地獄甲子園」という、くだらないことを狙いまくってその結果本当に本当に本当にしょうもなくってくだらない映画というものを観てしまっているので、よっぽどくだらない映画でなければ反応することができなくなっているのではないかと思う。でも俺以外のお客も全然笑ってなかった。パラパラと笑い声が聞こえたりすらしなかった。全くの無反応。 俺以外の人が「地獄甲子園」を観ているとは思えないので、やっぱりこの映画は笑えないのかもしんない。
それでもまぁ、面白い映画なんだろうとは思うよ。例えばデートで見たりとかしたら後であーだこーだと笑い所とかつっこみ所を無邪気に指摘し合ったりして反芻できて楽しいんだろうな。 ユマ・サーマンもルーシー・リューも栗山千明も可愛いったらなかったし。(それはこの映画が面白いことの理由にはならないが。) 
でもたとえば俺がこれを誰かと一緒に見たとしても、「女優はみんなホントに可愛かったね! でも良かったところはそれくらいかナー」とかっつって会話もどっちらけなのだろう。俺だって楽しめるポイントをみつけて屈託無く無邪気に笑えれば....

  
と思っていたら、後で見たしおみさんの日記で「ユマサーマンの日本語は板尾の嫁のそれ」というのを読んで、ああ、そうそう、そこだ!と気がついた。笑い所キタ━(゚∀゚)━! 
もう一回観る。かも。




【今日曲】
 Plastikman /Mind In Rewind

 いろいろ買ったんだけど、なかでもプラスティックマンの新譜はすごい!
 感想は後日。







2003年10月26日(日) 214

俺は仕事柄昼に寝る人で、昼に寝る暦も長いので
昼間の外の喧騒には慣れっこになっている。
だけど、昨日は騒音で飛び起きた。
「キリスト以外に救いはない、信じるものは永遠の命を得る、信じないものは永遠の地獄に落ちる」
というような内容を
家の前でスピーカーで大音量でかけられればそりゃ起きるよ。


やったのはどうも「死後さばきにあう」とかの宗教看板のとこっぽい。
> 秋葉原とか新宿とか渋谷のワゴン街宣車は?
> それも「聖書配布協力会」によるものです。ワゴン車にスピーカーを積みこんで聖書の辻説法、
> 掲げられているプラカードの内容はキリスト看板とほぼ同じです。車には中年男性3、4人のグループが乗り込んでいます。

http://24hour.system.to/jesus/faq.htm

しかし、この会が出している小冊子... すごいよ。
http://24hour.system.to/jesus/books.htm
http://www.bluedragon.pos.to/kanban/paper/paper-index.html
笑える、ようで全然笑えない。

こんなもん見て、入教したり、神に対する信仰の心が養われたりすると思えない。
でも、当人たちは思っているんだろうな。大真面目なんだろうな。
真面目だからこの冊子とかキリスト看板とか所構わず行われるスピーカー説法とか街宣車とかがおかしいことが分からないんだろうな。
それはすごくわかる。

やっぱり俺は幽霊だとか超常現象だとか神様だとか悪魔だとかより、実在する「ひと」のすることが一番怖いや。

上記で既にリンクしているけれど、このサイトはとても興味深い。
基督看板  リンク先も必見。




【今日曲】
小沢健二 /流れ星ビバップ


iPodに、もうすぐ20GBの容量がいっぱいになるくらいに
手当たり次第にmp3を入れて、ランダム再生で聴きながら出勤している。
これがラジオみたいでおもしろい。自分の好きな曲しかかからないラジオ局。
曲間に、クレイジーケンバンドの「♪くれいじーけーんばーん」という
偽ジングルが入ったりするとますますラジオっぽい。
で、偶然かどうかよくわからないけれど、集中してひとりのアーティストがかかりまくる事がある。
そういうことがあると、ますますiPodが人格を持ってラジオのDJやってるみたいに思えたりする。
今週のパワープレイはオザケンの模様。
流れ星ビバップはオリジナルとライブバージョンとで今日2回目だ。

「薫る風を切って公園を通る、汗をかき春の土を踏む!」



2003年10月25日(土) 213

cover
・Charie Haden /Liberation Music Orchestra
ソウルフラワーが日本語でカバーしている「平和に生きる権利」
(そういやシカラムータもフジロックで演っていた。ビールで酔いながらふらふらと踊ったっけ)を
ジャズでやっているのってなかったかな、あぁそういえばチャーリー・ヘイデンのアレに入ってたっけか、
と思って注文して買ったのだけど、入ってなかったよ。勘違い。
確かめてから注文しろ、俺よ。

でもこれは凄くいいアルバムなのだった。
マーチングバンドみたいな音とフリージャズが絶妙な配合と配置で一枚に収まっている。
あまり他では味わえない感じの音。
元々フリージャズの人たちらしいので、ブオーとかピープピーとかチキチキチキチキ....とかって具合にメロディレスの瞬間も多い。
俺は垂れ流し(では本当はないんだろうけど)のフリージャズは好きじゃないんだけど、このフリーさには全く退屈しない。
退屈どころか、ユラユラと踊れさえする。どっしりとしっかりと、それでいてよく動き回るへイデンのベースに全ての音が導かれている。
おそらく、ヘイデンはただのベーシストとしてだけじゃなく、自分の音楽の編集者としても優秀な人なんだろう。
ぶんじゃかぶんじゃかと豪放に鳴り響くブラスの音となんだか懐かしいメロディは、どこかチンドンっぽくもある。
江戸アケミの口上も聴こえてきたりしそうだ。 
それでいて洗練されている音や、時折入ってくる他の音楽の音色のサンプリングがDJシャドウを思い起こさせたりもする。
のは俺だけかもしれないが。
そして最終曲が... こりゃ、 すげえ....


検索して辿り着いたこちらのサイトを読んで
リベレーションミュージックオーケストラ名義の2作目「The Ballad of the Fallen」
ジスモンチと一緒にやったライブ盤「In Montreal」
パットメセニーとのデュオ「Beyond The Missouri Sky」
あたりは聴かねば! と盛り上がる。





【今日曲】
Elliott Smith /I Better Be Quiet Now
cover
エリオット・スミスは自殺したみたいだ。
インタビューを読んだりするなかで、この人は生き辛そうだな、とずっと思っていたので、あぁそうか、と妙に納得してしまう。 まぁ死ぬ奴は勝手に死ねや、とも思う。 でも、やっぱりさ、ふざけんな馬鹿勝手に死ぬなよ、と思うよ。こういう人こそ長生きして、いつまでも大して変わらない音楽をやっていってほしかった。「若い頃は良かったのに今は落ちぶれたね」とか批判されながら緊張感のないふぬけた音楽やっていってもいいじゃないか、適当にやって楽に生きたっていいじゃないか。だらだらでもいいじゃないか。適当でも。 もし、やっぱり、適当にできなくたって、生き辛くたってずるずる這いつくばって死ぬまでいったっていいじゃないか。生きていてほしかった。「Figure 8」は落ち込んだ気分の時に聴きたくなるアルバム。心の中がしんとなりすぎるので、普段は全然聴きたいと思わないアルバム。で今聴いている。 
ほんと死ぬなよ馬鹿野郎。
ありがとうまたな。




2003年10月21日(火) 212

エリオット・スミスが死んだとファンサイトで発表されているのだけれど、
英語で長文なので死因等がよくわからない。
ファンサイト
NME






・クボタタケシ /Neo Classics
クボタタケシのDJMixが収録されたカセットテープ「Classics」は本当に良く聴いた。あー、やられた、俺のやりたいDJ、俺が踊りたいDJってこれだ、DJってこんなでもいいんだ、歌心、ダサかっこよさ、かっこいいかっこよさ、夜の楽しさ、昼の楽しさ、クラッシュ、ダブ、ジャズ、ヒップホップ、歌謡曲、センス、溢れる感情、とかがあって、しかも常に遊び心があるなんて! テープはスカイラーキンからシリーズものとして4本出て、それらは擦り切れるほど聴いた。安っぽいカセットテープが宝物に見えた。それを聴くようになってしばらくしてから、このサイトでやっていた「テープ交換」とか、たまに友人のイベントなんかでやっていたDJが、どんなにうまくいったとしても「あーあれもこれもクボタの真似だぁ」と思うようになってしまってうまくできなくなった。今でこそ、自然にやってクボタに似ちゃうんだったらそれでもいいやー俺は俺だからそれで全然かまわないわーと開き直れるようになったが、その頃は夜中に何度も何度もテープ作り直しても全然納得いかなくてゲロ吐いたりしていた。バーカ、だ。バカになっちゃう位クボタのDJは衝撃で、そして楽しかった。 
で、この度メジャー入り。エイヴェックス。メジャーからミックスCD出すと、権利の関係で収録曲の幅が狭まってつまらないものになることが多い(特に日本でそれが顕著)のだけれど、このミックスはきっちりと良い。Dr.ジョンのピアノからゆったりと始まり、中盤は怒涛のアゲアゲで華麗で楽しくてすっとこどっこいで、後半はステッパーなダブでグリグリ。ダブ色が濃くなっているという変化はあるけれど、いつもの「音が楽しいと書いて音楽」のクボタ。すばらしい。

でもしかし。
これCDじゃないんだよ。CCCDなんだよ。今までクボタがやっていたミックステープってイリーガルだよな? なのに、メジャーでミックス出す時はCCCD? オール・ソングス・クリアードだからオッケーなのです? ライセンス取るためにスタッフ一同死ぬ気で頑張りました? だからコピーされて聴かれるのが嫌なんです? コピーしたり共有したりすることは法律に違反しております? 人にはいろいろ事情があるのです? 飯を喰うためにメジャーと契約しなきゃ仕方ないのです?自分は嫌だけど会社の方針なんです? 本当に本当に本当にお金が必要な時ってのも人間にはたくさんあるのです? でもさ。 
狂ってるよ。

俺は買ったよ、予約までして延期になっちゃったの知らなくて発売日に買いに行ってCD屋で地団太踏んで、やっとこ今日買ったよ。発売前からCCCDであることは知っていたけれど、CCCDだからといってこれを買わないということはないよ。だって良いから聴きたいからさ。そりゃものとしては買いたくねえよ。でもこれも宝物だからさ。困ったよ。悲しいよ。情けないよ。まさかクボタが。まさか。あー。




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